Autodesk社の3DCGソフト…MAYAと3D MAXの大きな特徴は?
Autodeskの3DCGソフト(モデリング、アニメーション、レンダリングなど様々な機能が使える3Dソフト)には大きく分けて2種類うります。
それがMAYAと3DSMAXの2種類です。
そこで疑問に思いませんか?
わざわざなんで2種類にしたのかと。 1種類でいいじゃん!ってなりますよね?
でも、それぞれのソフトには強みが存在するんです。
そんな強みを紹介しつつ、各ソフトの特徴と比較をしていこうと思います。
( こんなことが分かります!)
✔ MAYAと3DSMAXの特徴
✔ MAYAと3DSMAXの比較したときの優劣
こんな記事もどうですか?)
MAYAの特徴
ここで、自分が6年程使用していたMAYAの特徴について書いていこうと思います。
- MAYAは、Melを使いこなせれば、無限の可能性がでてくる。
Melスクリプトというプログラムで様々なツールを作成する事ができます。
このMelスクリプトなんですが、各操作をした際、どういったプログラミングの命令を出したかがでてくれるんです。
それをヒントに軽いものなら、自分でモデリングツールの機能拡張くらいならできるんです。
実際自分でやっていました。
それによく使うツールの設定のプログラムを使って、時間短縮とかもしていましたね。
自分は、そういうプログラマーではないですので、簡単なものしかできませんが、働いていたときにいたプログラマーは、殆どの事ができていたので、相当拡張性が高いですね。
- 独自のレンダラーが存在する。
MAYA独自のレンダラーがいくつか存在します。
自分の現場では、メンタルレイを主に使っていたので使ったことが無かったですが、MAYAハードウェアやMAYAソフトウェアといった独自のレンダラーが存在します。
特にこれらが使える!ってわけではありません。
- メッチャバグる
これは正直デメリットですね笑
この機能とこの機能の相性が悪い、この作業の後にこの機能を使うとパクるなどがかなりありました。
モデリングでもブーリアンの減算加算時は、別名保存必須でしたね。
高確率で落ちます笑
リギング時にもよくパクるので、そういう場合は、別名保存をして対策していました。
ブーリアン演算とは??
3次元コンピュータグラフィックスやCAD等の形状モデリングにおいて、体積を持った形状を集合とみなし、複数の形状を和、差、積といった集合演算により組み合わせ、合成された形状を作る演算です。
これを使った場合、単純に2つの物質を結合した状態(和)で、トポロジーなどド返しして差し引きする(差)があり、複雑な形状同士だとバグって落ちることが高確率であります。
トポロジーって??
ポリゴンは、線と頂点で構成されており、一言で簡単に説明すると、その線、頂点が綺麗に並んで切るかということです。
では、綺麗なトポロジーとは??というのは、文字や図なのでは説明するのが難しいので、ここでは省きます。
よくトポロジーが綺麗とか意識しろとか汚いとか現場で使うことがあります。
3DSMAXの特徴
同じ現場で働いていた3DMAX使いから聞いたMAXの特徴を書いていきます。
- 3DSMAXは、建設系にも需要がある。
MAYAの場合、ふんわりとした数値設定しかできません。
ここの数値設定したいのに!ということも多々あららますが、MAXの場合は、その辺の数値設定が豊富みたいですね。
故に建設系に強い!
建設系は、色んな箇所の寸法の数値を入れれなければ話になりませんよね?
その点では、MAXは、優秀みたいですね。
- 豊富なアニメーションプラグイン
友人曰くかなりの数のプラグインがあるみたいですね。
それを使って、様々なアニメーションを付けていたそうです。
実は、日本のアニメーション会社は、結構な数が3D MAX率が高いのは、このせいみたいですね。
MAYA自体、アニメーションの種類はそこそこあるんですが、もっとこうしたいってことがあるんですよね。
「そういうツールのプラグイン、 MAXにあるよ!」なんて事があったので、ちょっと羨ましく感じましたね。
- モディファイア機能が良い
MAYAの場合は、すぐバグったりしてしまい、使えないんですが、 MAXはかなりバグりづらいようです。
MAX使いがMAYAを使い始めた時、その点がイライラしていましたね。
すぐバグって使い物にならないと笑
MAYAと3DSMAXの比較
各ツ ソフトの特徴を踏まえた上で、2つのソフトの大きく違う点3つを比較していきます。
- ショートカットキーが全く違う
ここはかなりの疑問ポイントですね。
同じ会社のソフトなんだから、ショートカットキーくらい同じにしてくれてもいいと思いのに…っておもいます。
3DSMAX使いの友人もまずこの点でかなり躓いてましたね笑
いつもの癖で3DSMAXのショートカットキーを使用すると全く違う機能が使ってしまう…
相当ストレスだったみたいですね笑
どちらが使いやすい…とかはあまりないみたいです。
どちらも慣れれば使いやすいですし、ショートカットキーの編集も可能なので、その辺は大きな問題にはならないみたいですね。
各ソフトのショートカットキーの参考ページ)
Maya のすべてのホットキー | Maya 2018 | Autodesk Knowledge Network
キーボード ショートカット一覧表 | 3ds Max 2020 | Autodesk Knowledge Network
- リギング機能があるかないか
実はMAYAにはないが、3DSMAXにはあるみたいなんです。
MAYAの場合は、デフォルトで入ってないので、プラグインでいれたりしないといけないんです。(高度なリグを効率良くやる場合)
MAYAを使ってる会社でリギングする場合は、独自のツールを使ったりする場合が多いです。
自分が前いた会社もそうでした。
ちゃんと説明書があったので、それを見てやり方を学ぶ形でしたね。
- モデリングは、MAYAが断然やりやすい。
これは、3DSMAXを使用している人が言ってた事なんです。
建築系の寸法を正確に作るのには3DSMAXが断然向いているんですが、アニメなど正確な寸法を必要としない、速さ重視のモデリングをする場合、MAYAの方が機能のオプションが豊富だと言ってましたね。
3DSMAXにはないけど、MAYAにはデフォルトである事が多々あったようです。
まとめ
各ソフトどちらも得意分野と苦手分野に分かれています。
ハリウットなど世界やゲーム会社などでは比較的MAYAが使われている傾向にあり、日本のアニメーション会社などでは3DSMAXが使われている傾向にあります。
MAYA)
アニメや映画など寸法をあまり気にしない3DCGは、3DSMAXより得意。
プログラム次第で無限の可能性を秘めている。
3DSMAX)
建築系の正確な寸法を必要とするものが得意。
現在のアニメなど一部3DCGでアニメーションさせる場合、MAYAよりやりやすい。