挫折しそう…上達しないという人必見!3DCGモデラーの練習もしくはコツ
(更新日: 2021/06/24)
3DCGデザイナーのモデラーを目指すにあたって、どういったことを練習したらいいか…
そりゃ、ひたすらモデリングするだけでしょ??って思う人もいるかもしれません。
ですが、それだけではないんです。
ただひたすらモデリングするだけでも作る物の順番を間違えると全く進まなかったり、挫折の原因になったりします。
モデリングが上達するための練習もしくはコツやどういった物をモデリングしていけばいいかをご紹介していきます。
( こんなことが分かります)
3DCGモデラーの練習もしくはコツ
・モデラー練習法1)まずは無機物、次に有機物の物をマスターすること。
下記簡単な製作手順となります。
※実際、自分が働いていた3DCGの会社で働いていた時に行っていた、新人研修の時に
使っていた手順です。
簡単な無機物(機械的な物)
例)本棚、箪笥など
↓
無機物(丸い形)
例)マウス
↓
有機物
例)人
↓
まずは、動かす事を考えずに作ってください。
各段階で、UV展開のやり方も学びましょう。
↓
最後、人(動かす事前提)
まずは自分で作ってみて、UV展開、リギングまでやってみて、動かしてみて下さい。
恐らく、関節部分のトポロジをこうした方が良かった等課題が見えてくると思います。
実際、自分も何度もキャラクターを作った事がありますが、最初の方は関節の割り方を間違えてやり直したこともあります。
実際には関節部分のポリゴン数が少なかったんですよね笑
膝をたとえに取ると、前側には皿があり、90度以上(大体110度とか120度くらいしか曲がらない)曲がる。
実際殆どポリゴンを割らないと曲げた時、皿の部分が崩壊する(皿が無くなる)んです。
そんな風になるものですから、動かしたら、違和感全開なんですよね。
その後、修正(ポリゴンの割り直し)しましたね。
この後は、ひたすら様々な物、人のモデリング作業を行い、経験をひたすら積みましょう。
経験を積めば、速さや正確性も向上していくことでしょう。
トポロジーって??
ポリゴンは、線と頂点で構成されており、一言で簡単に説明すると、その線、頂点が綺麗に並んで切るかということです。
では、綺麗なトポロジーとは??というのは、文字や図なのでは説明するのが難しいので、ここでは省きます。
よくトポロジーが綺麗とか意識しろとか汚いとか現場で使うことがあります。
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・モデラー練習法2)時間をかけて、物や人の構造を理解する方法を学ぶこと。
実際練習する時ということですね。
また同じ例えを使います、マウスです。
人が握る為の物なので、手の構造も考えながら作らないといけないというのは説明しましたよね?
それで、実際どういう風に作ってく??となると、例えば、キャラクターがあれば読み込んで握らせてみるのが一番です。
そうなれば、マウスの形の構造もしっかり学べる上、より正確な形を作成できます。
それと作る時、どういった用途で使われるか、どのように動くのか等を考える癖をしっかりつけて、作ればより複雑な物も作成するときにより正確に作成することが出来ます。
・モデラー練習法3)如何に速く、正確に作る習得法。
機能を深く理解する事になります。
その為に色々自分で実験する、人に聞いてみる、YouTubeなどで人の製作動画を見て、効率いい作り方を学んだり、機能を学ぶといった方法があります。
こればっかりは近道はありません。
地道でもいいので、しっかりと経験と上記のような機能を深く学ぶことがいいでしょう。
場合によってはメルスクリプトを使用
よりは速く作るにはソフトの機能だけでは、足りなくなるので、プログラミングして新しい機能の追加とショートカットキーを多用です。
ショートカットキーの編集し、自分が一番使っているキーを追加ということもmayaというソフトではできるので、自分好みなショートカットを作成して、より早くできるように練習しましょう。
melスクリプトって??
MEL は UNIX のシェル スクリプトの流れを受け継いでいます。すなわち、MEL は他の言語のようにデータ構造の操作や関数のコールを行ったり、オブジェクト指向の手法を利用するのではなく、実行コマンドに基づいて目的を達成しているようです(UNIX シェルの実行コマンドと同様です)。
例えば、オブジェクトを生成した場合やオブジェクトを押し出しを行った場合など殆どの行動のプログラムがメルスクリプトエディタに表示されます。
なので、こういった行動をする場合、どういったプログラムがされているか他に比べてすぐわかりやすいというメリットがあります。
自分は、それを参考にして、書き換えて使っていたりしました。
こんな記事もどうですか?)
いらすとやより引用
・モデラー練習法4)デッサンをする。
物の形を正確に捉える練習はこれが一番で、手っ取り早いです。
色んな物をデッサンしていきます。
分からなくなった時に実際書いてみるというのが、実際に物の形の把握の近道と言えます。
これに構造の理解も合わされば、殆どの物は作れます。
練習法としては、時間制限付きデッサンというのがベストです。
紙とペン、あとは被写体さえあればいつでもできる上、短時間という時間制限付きなので、時間もあまり消費しないのがメリットです。
短時間、例えば3分や5分といった時間で形をしっかりと書き込んでいく。
その際、影とかは一切考えず各比率をより正確に書いていってください。
これは、各比率を正確に捉える為の練習なので…
その後は、やりっぱなしにしないでください。
誰かにみて貰う、もしくは先生や自分が上手いと思える人に見て貰ったり、自分で時間をかけて確認してみるのもアリですね。
どちらにせよ、どこがダメだったか、をしっかり把握して修正していくことが重要です。
やみくもに書きまくるしかないのだが、一度立ち止まって…
何がダメなのか。
を考える機会もあった方がいい。
デッサンの基本を見直してみてから、陰影(奥行き)について再確認するにもこの2冊だけあれば、十分。
因みに、それなりにデッサンが出来るというのであれば、無理に買う必要もない。
「俺…デッサン苦手過ぎて、ダメなんだよな…」
そんな方は、こっちの本1冊から初めてみるといい。
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Udemyより引用
いらすとやより引用
・モデラー練習法5)粘土で作ってみる。
これは、結構時間がとられてしまいますが、 効果的な方法です。
モデラーは、3DCGという3次元のオブジェクトを作るのですから、3次元の物を粘土で実際こねて作成すれば、3DCGで作成する際にしっかり頭に落とし込めます。
ただ、時間がかなりかかります…
上手くなるコツ
実際現場で過ごしていた時に、こうするといいよとかこうしたら成長したなと感じた事を書いていきます。
・上手くなるコツ1)上手い人の作業を後ろで見てみる。
これは、とてもいい参考になります。
人のやり方を後ろから見ていたら、自分とは違うやり方とかをしている場合があります。 というより、みんな独特なやり方をしていたりします。
そういった人の作業を見ていると、知らない機能を使ったりしていたり、モデリングでも自分とは違った作り方を学べていい勉強になりました。
ただ…現場の人たちの作業は、基本ショートカットキーの多用とマウスの速さが凄い速いので、初心者が後ろから見ても何をやっているのか分からず、気付いたら出来ているという事が多々あります。
なので、最初は分からないでもどんどん経験を積んだ際に「あ~、あの手順ってこういうことだったんだ」と分かる日がそのうち来ます。(自分は、来ました)
なので、積極的に作業を後ろから見ましょう。
ただし、あまりにジロジロ見ていると、クレームがきたり、サボっていると思われる可能性があるので、ほどほどに笑
・上手くなるコツ2)上手い人に自分と同じものを作ってもらい、隣で観察もしくは教えてもらう。
上記のように後ろから見ているとよく見えなかったりするので、思い切って教えてもらうというという手です。
実際よくわからないという時は逐一聞けるし、コツとかもその時教えて貰ることができます。
自分も上手い人に直接同じものを隣で作ってもらい、教えてもらったことがあるのですが、やはり効率いい上、ポインタが全くと言っていいほど見えないし、ショートカットキーばかり使っているので、ちょくちょく横で「え?これ何やったの??」とか聞いてしまいました笑
逆に教える立場になった場合は、なるべくゆっくり作るようにしましたね。
「うちの会社(学校)で、上手い人いないんだよなぁ…」
でお金にある程度余裕があるのなら、デジハリ・オンラインスクールに入るのもいい。
プロの講師がいる上に
が使える。
ただ、30万前後かかってしまうので、前提として、お金に余裕がある方だ。
・上手くなるコツ3)モデリングは、パターンなので、効率のいいパターンを導き出す。
機械系だったり、ケーブル系だったり、カーテン、家具系とかもある程度似たようなパターンだったりします。
この感じの形だとこのパターンだなぁと分かるまでとりあえず、様々な方法で作ってみて下さい。
そうすると、こっちの作り方の方が早くできるというのがあるはずです。
そうなったら、作り方を忘れないようにメモるなりして忘れないようにしてください。
かなり慣れた頃には、ケーブル系作る時のベースオブジェクトとかそういったものが出来るようになるはずです。
・上手くなるコツ4)上手く、速い人は楽をしたがる。
上手い人、速い人というのは、かなり楽をして作りたがります。
なので、色々なプラグインを入れていたり、ある程度出来上がったベースモデルを修正して作ったりと、なるべく速く手数を少なくしようとする上、手のスピード自体は速かったりしており、動きに全くの迷いがなかったりします。
そして、仕事が尋常じゃなく速いんです。
そういった人の特徴が楽をしたがる、せっかちだったりします。
※これは、誉め言葉です。
なので、楽をしたがったり、せっかちになれば、将来的に上手く、速く、作ることが出来ることでしょう。
3DCGモデラーの練習もしくはコツ…まとめ
3DCGモデラー練習法5つ
- まずは無機物、次に有機物の物をマスターすること。
- 時間をかけて、物や人の構造を理解する方法を学ぶこと。
- 如何に速く、正確に作る習得法。
- デッサンをする。
- 粘土で作ってみる
3DCGモデラー上手くなるコツ4つ
- 上手い人の作業を後ろで見てみる。
- 上手い人に自分と同じものを作ってもらい、隣で観察もしくは教えてもらう。
- モデリングは、パターンなので、効率のいいパターンを導き出す。
- 上手く、速い人は楽をしたがる。