Netflix映画『フェイフェイと月の冒険』はディズニーのパクリなのか?実は違うんです。
(C)2020 Over the Moon Netflix.All Rights Reserved
この映画を観ていて終始思った事が一つある。
「あれ?これディズニーやピクサーっぽくね??」
内容もさることながら、色んな演出や歌って踊り出す感じがもうディズニーっぽくて…
しかも制作国が中国とアメリカ…
そう、平気でパクってしまう中国が製作国に入っている。
製作会社も中国の3D会社が入っていたり、制作陣の中にも中国人の名前が…
これはもうパクリなのでは!?と思ったが…実は違うんです!!
その理由の解説と簡単に感想を書いていくぞ。
( こんなことが分かります)
✔ 『フェイフェイと月の冒険』がパクリだと思った理由と違う理由、感想
ネトフリ配給の3DCG映画の感想記事)
感想評価)Netflix映画クロース…クリスマスに観たい感動作 - 菊飛movie
感想評価)Netflix映画 アニマルクラッカー 〜まほうのサーカス〜(感想、その他)…魔法のクッキーで動物に変身だ - 菊飛movie
感想評価)Netflix映画ラッテと魔法の水の石(感想、その他)…なんだこいつら、可愛すぎかよ - 菊飛movie
感想評価)Netflix映画フィアレス ~スーパー・ベイビーズに立ち向かえ!~(感想)…ゲームの世界が現実に - 菊飛movie
『フェイフェイと月の冒険』がディズニーのパクリと思った点
自分以外にも絶対にいたはず。
観ている途中から分かるディズニーのパクリではないのか??
しかも制作会社の中にはパールスタジオという中国も参加しており、制作国もアメリカと中国だ。
中国と言えば、よく色んなパクリでニュースで取り上げられるので、そういった先入観で観てしまいかねない。
では、どの辺がパクリだと感じるのか…パクリと思った点を洗い出してみたぞ。
『フェイフェイと月の冒険』のパクリと思った点
- 急に歌い出す感じ。
- 日常から急にファンタジーの世界に迷い込む感じ。
- オチでちょっと泣かせる若しくは余韻に浸らせようとする。
- エフェクトの使い方。
大きく分けて4つほどとなる。
一つずつ簡単に説明していく。
・ディズニーのパクリっぽい点1)急に歌い出す感じ。
主人公など登場キャラが急に歌い出し、踊り出していく。
その時の感情や話の展開を歌や踊りで表現していく感じは、かなりディズニーっぽく感じた。
そういったシーンが終始あり、作り方や差し込み方までディズニーを連想せざるおえなかった。
この点は、かなり大きなディズニー臭をに酔わせていた点だ。
・ディズニーのパクリっぽい点2)日常から急にファンタジーの世界に迷い込む感じ。
最初の舞台は、中国のとある街。
主人公が楽しそうに暮らしていく中、とある出来事によりちょっとグレてしまう。
そして、月に向かおうと決意する。
かなり端折ったが、話の展開としてはかなりディズニー、ピクサーっぽい。
今やピクサーもディズニーの傘下に入っているので、もうディズニーっぽいでいいか笑
特に特段変わりない日常から急にファンタジー(ここでは月や宇宙を冒険する)に突入する点だ。
モンスターズインクやカールじいさんの空飛ぶ家、実写だとナルニア国物語やトロンレガシーなどなど。
日常からのファンタジー等非現実的な世界へ一直線な展開は、ディズニー…特にピクサーの十八番ともいえる。
・ディズニーのパクリっぽい点3)オチでちょっと泣かせる若しくは余韻に浸らせようとする。
話の終わりには、グットエンドでちょっと泣かせにきたり、余韻に浸らせるような穏やかな気持ちにさせる感じであった。
その辺の似ている感覚と言えば、ディズニー等のアニメ映画の終わり方をどこか真似ているような感覚。
この辺は、感覚の話なので、あくまで個人的に自分が感じた感覚だ。
・ディズニーのパクリっぽい点4)エフェクトの使い方。
エフェクトの感じは、もうディズニーで使われていそうな感じであった。
塔の上のラプンツェルとかアナと雪の女王とかその辺の魔法の雰囲気とかなり似ている。
キラキラと光る粉を自由自在に動き回る感じと言えばいいかな。
『フェイフェイと月の冒険』は、ディズニーのパクリではないと言える理由
(C)2020 Over the Moon Netflix.All Rights Reserved
この映画がパクリとは言えない大きな理由としては、 グレン・キーンとジョン・カースが監督だから。
「え?なんでこの2人が監督だとパクリじゃないんだよ!?」って思うだろう。
その理由も話そう。
グレン・キーン監督は、リトルマーメイドやターザン、アラジン、美女と野獣のアニメーターなど…最後は塔の上のラプンツェルの製作総指揮等をやっていた人なんだ。
そう、30年以上ディズニーのアニメに携わってきた重鎮さんなんだ。
アニメーターの他、キャラクターデザイナーや作画監督、CGを用いたシーンを初めて使った人でもある。
そもそも彼のアニメーションや作風がディズニーっぽくなってしまうのも仕方がない。
次にジョン・カース監督は、トイストーリー2やバグズライフ、Mrインクレディブル、ボルトなど長年ピクサーの作品のアニメーターをしていた。
そうピクサーに20年近く働いてきた人なんだ。
因みにpapermanという当時は3DCG業界が衝撃を走らせた短編動画を作った人でもある。
その理由は、3Dでこんなに自然にアウトラインの線を出しているってこと。
他にも内容も素晴らしいが、特にこのアウトラインは衝撃的だった…
3Dでこういったアニメーションをしてきた自分にとっては、この変態すぎる技術の凄さに絶望した笑
今やピクサーもディズニーの傘下になっているし、作風が似ているのもこれまたしょうがないだろう。
その第一線で働き続けた…当時ディズニーやピクサーのアニメに携わっていたアニメーターが監督なんだ。
見よう見まねでディズニーに憧れて作った作品とは訳が違う。
これは、パクリというより持っている表現方法や技術がディズニーっぽいだけの話なんだよね。
そりゃ、似てしまうわけだ…
『フェイフェイと月の冒険』の簡単な感想(おまけ)
(C)2020 Over the Moon Netflix.All Rights Reserved
おまけとして簡単な感想を書いていこうと思う。
結論からして、結構面白かった。
いつも点数で付けている感じなら、10点中7。
ちょっと宇宙に行く手段が無理くり感が強かったが、月や宇宙の雰囲気がとても好き。
途中個性的なキャラとの冒険劇も楽しめて、さながらディズニーって感じであった。
それ以上に3DCGがかなり凄いんだよね。
ピクサーやディズニーに肩を並べるレベルで3DCGのクオリティが高いんだよ。
元々制作国が中国とアメリカで中国の3Dはかなりトップレベル。
同じ3DCGで中国製作のネクストロボもかなりの3DCGだったんだ。
感想評価)Netflix映画ネクストロボ(感想、結末)…あんなロボット欲しいなって思わせる、アクション凄い映画 - 菊飛movie
それにモーションもモーションキャプチャーを多用していてかなりお金がかかっている。
因みに脚本は、僕のワンダフル・ライフの脚本を担当していたオードリー・ウェルズさん。
制作陣のキャスティングもかなり豪華なんだよね。
因みにOP曲の「ロケット・トゥ・ザ・ムーン~信じた世界へ~」って曲が何故か頭から離れない笑