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『パブリック図書館の奇跡』の元ネタって何?

 

    

『パブリック図書館の奇跡』の元ネタって何?

 

『パブリック図書館の奇跡』の元ネタって何?

『パブリック図書館の奇跡』の元ネタって何?

 極寒の中、ホームレスが死んでいく。

その中で、図書館で起きたホームレスと図書館職員の奇跡の物語…そんな映画だ。

 

実はこの作品、とある記事をきっかけに作られたってことは知っているだろうか。

11年という歳月をかけて、作られたこの映画は、そのとある記事にインスパイアを受けて作られた。

その元ネタの記事について紹介していくぞ。

 

( こんなことが分かります)

✔ 元ネタについて、実話かどうか…元ネタと違う相違点

 

元ネタについて

 

知事の座を狙う検察官のジョシュ

知事の座を狙う検察官のジョシュ

(C)EL CAMINO LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

 

早速本題の元ネタについて。

その答えは、エミリオ・エステベス監督のインタビュー記事にあった。

 

きっかけとなったのは、2007年にソルトレイクシティー公共図書館の元副理事チップ・ウォードが、LAタイムズに寄せたエッセイ。

図書館がホームレスシェルターとなっている現状や、彼らの多くが精神疾患を抱えていることが記されており、この記事にインスパイアされたエステベスが11年の歳月を費やして完成させたのが、『パブリック 図書館の奇跡』です。

 

 

【単独インタビュー】『パブリック 図書館の奇跡』エミリオ・エステベス監督より引用

引用元、https://fansvoice.jp/2020/07/17/the-pubic-estevez-interview/

上記のインタビュー記事によると、2007年にソルトレイクシティー公共図書館の元副理事チップ・ウォードが、LAタイムズに寄せたエッセイだそうだ。

ホームレスシェルターのことや多くの人が精神疾患等を抱えており、大変だということが書かれている。

 

ソルトレイクシティー公共図書館は、ユタ州にある図書館。

図書館と言っても日本みたいな感じじゃなく、馬鹿でかい上に美術館っぽい内装とかなりのオシャレ具合。

これは、住みたくなるわ…

 

ユタ州の気候は、夏は暑く、乾燥状態、ほぼ晴れ、冬は非常に寒いとなかなか過酷な気候。

気温は -5°Cから 34°Cに変化するらしい。

温度的には、北海道の札幌と似ている。

札幌は、-10℃とかいったりするけど笑。

 

それでもこの振れ幅の気温は、路上生活が厳しい事には変わりない。

 

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これって実話なのかどうか?…元ネタとこの映画って結構違う?

 

交渉人ビル

交渉人ビル

(C)EL CAMINO LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

レビュー等見ていると、意外と気になっていたり、そうなのか?と疑問に思っている人が多い。

それは、これが実話かどうか。

 

結論から言うと実話ではない。

エミリオ・エステベス監督のインタビューでも分かる通り、インスパイアを受けただけ。

要は影響を受けたということ。

 

じゃあ、全く話が違うのかと言うと、そうでもない。

簡単に似ている点と違う点を箇条書きで整理しよう。

 

似ている点

  1. 気温状況
  2. 舞台が図書館
  3. ホームレス目線(ホームレスシェルターの登場)

 

違う点

  1. 舞台となった場所
  2. デモが起きたかどうか

 

 

意外と似ている点が多い分、実話だと勘違いされても仕方ないね。

では、もう少し深く掘り下げてみよう。

 

気温状況や舞台が図書館という事が同じ。

気温は全く一緒とまでにはいかないが、かなり似ている。

どちらも氷点下になり、凍死するレベルに寒いのは確か。

舞台は、馬鹿でかい図書館が舞台。

どちらも凄い豪華で綺麗。

 

場所は違うだけで、図書館というのは一緒だ。

ホームレス目線での映画やホームレスのシェルター問題と影響を受けただけあって、話の中で出てくる事柄も似ている。

 

次は違う点だ。

舞台となっている地名がそもそも違う。

元ネタは、ユタ州だが、この映画は、シンシナティ

シンシナシティは、オハイオ州インディアナ州ケンタッキー州にまたがる街で、元ネタのユタ州とは東西逆の位置となっている。

 

一番大きな違いといえば、映画みたいなデモが起きたかどうかかな。

元ネタは、立て篭もり事件なんて起きてない。

これはかなり大きな違いではないだろうか。

もしどちらも似たようなデモが起きていたなら、実話映画と言われていただろうね。

でも結果的には、映画だけの話のなので、実話とまではいかないレベルとなっている。

 

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おまけ)エミリオ・エステベス監督についてとパブリック図書館の奇跡の感想

パブリック図書館の奇跡

パブリック図書館の奇跡

(C)EL CAMINO LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

エミリオ・エステベス監督って実は凄い家系だったりする。

映画自体も11年程の構想を積んだだけあって、個人的にはとても面白かった作品なんだ。

題材が社会的問題とユーモアを掛け合わせた内容だからね。 

それでは、おまけ的な形で、監督の簡単な紹介と自分の感想を最後に載せるよ。

 

エミリオ・エステベス監督について

  

家族)

父:マーティン・シーン
弟:チャーリー・シーン

 

主な出演作品)

アウトサイダー
『レポマン』
『ブレックファスト・クラブ』
『ボビー』

など

  

 

実は、チャーリー・シーンの兄なんだ。

意外と知らない人も多いんじゃないかな?

最近では、映画監督業も始めていて、元々俳優だったんだ。

マーティン・シーンは、色んな作品に出演しえいるが、地獄の黙示録に出演していたと言った方が一番ピンとくるかな?

 

・パブリック図書館の奇跡の感想

人種差別とアメリカのホームレス事情に切り込んだ作品。

その中で、公共の場である図書館は、本当に公共の場となっているのか?という当然な答えだが、答え通りならない矛盾に切り込んでいる。

 

日本でも公園で遊んでる子供に苦情をいれる人がいるだろう。

公園は、元々公共の場なのに苦情が入ったから、取り壊し…

なぜ、苦情を入れた人優先なのか?なんで利用者の声を無視する?

 

意外とどこにでもありそうな題材を使って深く切り込み、ユーモアを混ぜている秀作。

平和的デモのユーモアさには、なんともいえない気持ちにさせられること間違いなし。