衝撃的な看板、渦巻く複雑な思い…スリービルボード(感想、結末、裏話)
映画.comのスリービルボードの作品情報より引用
(C)2017 Twentieth Century Fox
- 衝撃的な看板、渦巻く複雑な思い…スリービルボード(感想、結末、裏話)
- 衝撃的な予告編から衝撃的な展開まで衝撃的尽くめな映画。
- 予告編でもある看板のインパクトは絶大!!
- ジェイソン・ディクソンミル巡査とミルドレッド・ヘイズの数奇な運命に注目!
- 最後に…
- 余談、裏話…
- 結末~
キャスト
ミルドレッド・ヘイズ …フランシス・マクドーマンド 塩田朋子
ビル・ウィロビー署長 …ウディ・ハレルソン 大滝寛
アン・ウィロビー …アビー・コーニッシュ 佐古真弓
レッド・ウェルビー … ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ 佐藤せつじ
ロビー・ヘイズ …ルーカス・ヘッジズ
アンジェラ・ヘイズ …キャスリン・ニュートン 永宝千晶
あらすじ~
映画『スリー・ビルボード』予告編
舞台は架空の田舎町であるミズーリ州エビング。
アンジェラ・ヘイズという名前のティーンエイジャーがレイプされた後に焼かれて殺害されるという凄惨な事件が発生した。
それから7ヶ月が経過した後も、母親のミルドレッド・ヘイズは娘を奪われた悲しみから立ち直れずにいた。
女手一つで育ててきた娘の死は何よりも耐え難いものであった。
しかし、時が経つにつれて、ミルドレッドは犯人の手掛かりを何一つ発見できない警察に不信感を抱くようになった。
それはやがて警察への怒りへと変化していった。
そこで、ミルドレッドは町はずれの道路沿いの殺害現場に立つ3枚の広告板(スリー・ビルボード)を借り受けた。
そこに「娘はレイプされて焼き殺された」「未だに犯人が捕まらない」「どうして、ウィロビー署長?」というメッセージを張り出した…
個人的評価…9/10
2017年8月に開催された第74回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門に出品。
最高賞である金獅子賞こそ逃したものの、マクドナーが脚本賞を受賞するなど高い評価を得た!
第90回アカデミー賞では作品賞、脚本賞、作曲賞、編集賞など6部門で計7つのノミネート!
フランシス・マクドーマンドが主演女優賞をウディ・ハレルソンと共にWノミネートされたサム・ロックウェルが助演男優賞を受賞!!
一文感想 ↓
映画.comのスリービルボードの作品情報より引用
(C)2017 Twentieth Century Fox
衝撃的な予告編から衝撃的な展開まで衝撃的尽くめな映画。
娘がレイプされて焼き殺されるという悲惨な状況に加え、全然その犯人が逮捕されない…
それが苛立ちに変わり、なんと看板でそのいら立ちをメッセージとして書くという衝撃的な行動にでる…
もうこの段階でインパクトがかなり強いんですよね
しかも…
自分がここ最近で観といた方がいい映画は?と言われたら、これを勧めるレベルの良作だ!
老若男女問わず自分は勧めるであろう。
各キャラクターがいい火付け役となっている!
死期が近い警官やちょっとやんちゃな警官、善意で貸してしまった広告代理店
これらのキャラには、家族もいる…
そう、その人たちの様々な感情がこのレイプ事件一つで様々な方向に動かされるのだ!!
その感情の動きも見所だ!
そして、最も…最大のお勧めポイントはこれだ!!
様々な視点から観た時に感情が変わる感じを体験してほしいのだ!
出来れば…
「何十年後かに1回ずつ…20代、子供がいるであろう40代、もしかしたら、孫とか居る歳であろう60代に見てみたい映画…」
「観終わった時、どのような変化があるだろうか…」
確実に言えることは、歳を重ねることに感想は異なりそうだということ。
母の視点、死期の近い警官やその息子の視点で観ると、かなり違いそうだからだ。
そうすると、自ずと評価も大きく変わるかもしれないぞ!!
下記詳しい感想 ↓
映画.comのスリービルボードの作品情報より引用
(C)2017 Twentieth Century Fox
予告編でもある看板のインパクトは絶大!!
そうこの看板がこの物語の引き金でもある。
そして、こんなインパクトある題材はなかなかない。
レイプ事件で未解決…矛先は一向に捕まえられない警察…
そして当てつけのような看板!
自分も予告編でこのインパクトの強さから気になって気になってしょうがないと感じた
いざ鑑賞して観たら、内容も演技も抜群!
客引きから最後までとても素晴らしい時間を過ごせたなぁとシミジミ感じたものだ!!
是非是非オススメです!
映画.comのスリービルボードの作品情報より引用
(C)2017 Twentieth Century Fox
ジェイソン・ディクソンミル巡査とミルドレッド・ヘイズの数奇な運命に注目!
ディクソンミル巡査は、どうしてもミルドレッドの事が気に食わない…
いい警察とは言えないが、署長のことは慕っていた。
そして署長の死をキッカケに色々物語は進んでいく…
そう、これはいい方向なのか悪い方向なのかは観てからのお楽しみということで…
この2人…最初はこんな感じだが、後々面白い関係になりつつあるのだ!
この2人の生活だったり、感情の変化をみていて貰えばさらに面白いこと間違いなしだ!
映画.comのスリービルボードの作品情報より引用
(C)2017 Twentieth Century Fox
最後に…
レイプされた娘の母の後悔と悲しみから沸々と湧き上がる怒り…
その母の家族の複雑な心境…
同僚に警官…
死期が近いウィロビー警官…
みんな個々に何を思うのか、
時が流れるとどうしても風化されて忘れ去られる…
その時、被害者の家族たちは…
そして、あるきっかけにより話はあらぬ方向に!?
話が進むにつれて、どんどんとんでもない方向へ…
ラストでは、被害者の母たちは衝撃的なことをしようとする…
ある意味このラストは、視聴者の想像を掻き立てるいいラストであろうと思う。
映画.comのスリービルボードの作品情報より引用
(C)2017 Twentieth Century Fox
余談、裏話…
日本版ポスターはより看板を強調するため文字が見えるようになっており、一番左の看板の文字は英語圏でネタバレにあたるため霧で隠されたんだとか。
結末~
映画.comのスリービルボードの作品情報より引用
(C)2017 Twentieth Century Fox
広告を放火されたことに怒ったミルドレッドレイズは、警察署に火炎瓶を投げて警察署を放火するという報復にでた。
その警察署にはディクソン巡査も中にいて、署長の手紙を読んでいた。
中にいたディクソンはやけどを負い、病院に入院し、退院後バーで酒を飲んでいると後ろの男たちがある話をしていた。
会話の内容は、9か月前に女性をレイプして焼き殺したことを自慢げに話していたのだった。
しかもその男は、以前ミルドレッドの店で恐喝していた男だった。
ディクソン巡査は、その男に絡み、暴行を受けながらも皮膚を爪でむしり、DNAを採取。車のナンバーも確認し住所がアイダホ州であることを確認した。
その後、色々調べてみるとミルドレッドのレイプ殺人事件とは無関係であり、しっかりしたアリバイもあった…
だが、ディクソンはその男は今回の事件とは無関係でもレイプ犯であることは間違いないとのことでアイダホへ向かうという。
それにミルドレッドもいくといいだし、道中男を殺すかどうかについて語り、道々、決めようと語り物語は幕を閉じる。