感想)予想以上に面白かった…虫籠のカガステル
名前からしてずっと気になっていた作品。
ライトノベルが原作の作品かなと思ったら、コミックが原作で専門用語の解説等がちょっと不十分な点を除けば、面白かった作品だ。
では、あらすじや専門用語の簡単な解説踏まえながら、感想を見てみましょう。
( こんなことが分かります)
✔ 虫籠のカガステルの感想と面白かった理由
✔ 虫籠のカガステルの原作について
予想以上に面白くてびっくりした。
ネットフリックスの虫籠のカガステルより引用
©橋本花鳥/徳間書店/虫籠のカガステル Project
一番気になる…この作品は面白いのかどうかという話。
結論、面白かった。
傑作までいかないにしろ飽きずに見られたのは確かだ。
面白かった理由)
- 3DCGの出来が予想以上に良かった。
- 話数が少ないながらも、見せ場の尺をちゃんも確保してた。
- 感動を誘う部分があった。
主にこの3つで、終末系アクションアニメという事で、感動要素、アクション要素がしっかりと盛り込まれている。
この辺は、原作の良さがあってのものだろう。
監督も変に変えたり、はしょったりしていなかったおかげで、ストーリー展開も良かった。
詳しい感想については、最後の感想で話します。
コミックが原作の虫籠のカガステル
虫籠のカガステルのGANMA!より引用
©橋本花鳥/徳間書店
虫籠のカガステルの原作コミックについて)
- 原作はコミック。
- ライトノベル化もされてる。
- フランスで受賞歴あり。
2005年よりWEBで連載が始まり、2016年に徳間書店より商業コミックスとして日本でも販売されてます。
なんと、フランスでは2015年度のマンガ賞Prix Mangawa少年漫画部門を受賞したそうです。
結構フランスでは有名らしく、学校や図書館で推薦図書として扱われているそう。
国際的にも高く評価されている作品の一つ。
特にフランスで人気のある作品らしく図書館にもあるみたいだ。
日本で言う「ハダシのゲン」とかかな?
(筆者の年代がバレてしまう笑)
メインキャラを3DCGでやる必要はないと思った。
元3DCGデザイナーから言ったら、デメリットの方が多い気がした。
メインキャラは、2Dで良かった気がするんです。
メリット)
-
カメラやモノなどの回転系が得意
- 頻繁に使うキャラクターなら製作期間削減できる
- 同じものや生物を使い回す場合、かなり楽
メリットと言えば、車やメインキャラを使っているところ。
カメラワークは、あまり動きを意識してはいないカメラワークであり、メリットを十分活かしきれてはいない。
デメリット)
- 複雑な動きは、2Dより大変(戦闘シーンなど)
- ワンシーンのキャラは、コスパ最悪
- 日本のアニメーションの良さを発揮しづらい
- カメラの角度によって、3D感がでて、内容が入らない。
やってみればわかるのだが、全身を動かして、剣を交えるシーンとか3Dではなかなか大変。
これは、やった事があるから言える話…
位置関係や重心を少し修正しようとしたら、かなり時間かかる。
もしかしたら、2Dより時間かかる。
ワンシーンだけや数カットしな使わないキャラを3Dにするのは、効率が悪いのは、モデル作るのに2週間くらいかかるからだ。
そういったシーンの場合、2Dの方が早い。
日本のアニメーションの良さといえば、金田パースなど誇張してかっこよく見せるシーンとかだ。
正直、これを3Dでやるくらいなら2Dの方が断然楽。
カメラワークにもよるが、かなり高度なリグじゃないと対応できない。
もちろん3Dキャラだから、立体が動いてる。
斜め下のシーンや斜めのシーンは、最悪だ。
2Dは、ワンシーンワンシーン可愛い、カッコいい顔を作っており、例えばそれを3Dキャラでトレースそよとしても、不可能だ。
やらされた経験がある。
その時に実際の3Dキャラで斜め下などのアングルがかなりブサイクに見えやすいことに気づいた。
要は、女子がローアングルでとるとブサイクに写るから、撮らないのと一緒。
虫籠のカガステルでは、それが目立った…
カガステルなど用語解説とキャラの簡単な説明
そもそも…カガステルってなんや?って思う人も多いと思います。
自分もそうだったんで笑
そして、この作品はけっこうアニメ内の専門用語が入っており、説明していきます。
・カガステルについて解説
西暦2095年に生物学者エメト・キーリオによって名付けられた奇病。
カガステルの特徴)
- 発症率は、1000人に一人。
- 発症20分で理性をうしなう。
- 人が食料。
- 虫籠というカガステルの巣窟を作る。
- 発症者同士で子を作る事ができる。
発症したら、人間に戻す手段はなく、殺すしかない。
完全にカガステル化したら、理性を失い、襲い掛かってしまう。
・専門用語の簡単な解説
東邦連合政府
カガステルによって崩壊した人類文明の東側に分けられた軍事政権。
E-05
キドウたちが住む交易都市。
E-07
9年前に虫籠となり封鎖された都市で、かつてフランツの研究所があった場所。
A-47
イリが住んでた片田舎の場所。
極東(きょくとう)
かつてキドウが住んでいた東の果てにある土地。
人の住む町よりも虫籠のほうが多い過酷な地で、そこの出身の駆除屋は、一目置かれる。
駆除屋
カガステルを駆除する人たち。
駆除規約
カガステルの駆除を行う駆除屋に定められた法律。
カガステル発症者は、背中に翼部を認められた時点で人権が破棄、殺害が合法になる。
・キャストの簡単な説明
キドウ
虫に変化した人を駆除する駆除屋。
愛想は良くないが、腕はピカイチ。
イリ
途中虫に襲われているところをキドウに助けられる14歳の少女。
明るい性格で、ど田舎の羊飼いとして暮らしていた。
虫籠のカガステルの感想
・あらすじ
時は西暦2125年、30年前に人が虫(カガステル)に
変貌する奇病が発見され、全人口の2/3を失う羽目に。
発症してから20分で、人から虫に変貌を遂げる前に
唯一の処理方法は首をはねる事…
「虫籠のカガステルシーズン1」
話数)
シーズン1、12話
評価)
アクション…7/10
ストーリー…7/10
デザイン、作画…6/10
個人総合評価…7/10
・総評)ストーリー展開が昨今のロボットアニメ風。
面白かった作品。
ただ…
話の展開や随所随所で起こるイベントがロボットアニメでよく使われる展開に似ている為、先が完全に読めた。
こいつがイリとどういう関係かとか初めてでて、イリの事を話した時点で察しがついてしまい、しかも、早い段階でラストの展開が完璧に読めるありきたりなストーリー展開。
自分は、この進撃の巨人みたいな荒廃した世界館でロボットアニメ風の展開は、大好物なので満足だが…
アニメを見慣れており、「ありきたりな内容は飽きた」という人は、つまらないと感じるはずだ。
といっても、ロボットアニメも内容が似てる作品が多いことから、このありきたりの展開が好きな人が多いのも事実だ。(自分も好きな人の一人だしね笑)
アクションシーンの出来や3Dが出来は、意外と良かったのもあり、かなり楽しめた作品だ。
・意外と3Dアニメーションは、良かった。
週で放送してるアニメ作品で、メインキャラが3Dの作品は、9割程3Dが酷すぎてみれたものではない。
だが、この作品は違って展開そもそも毎週更新とは違うし、予算が潤沢だからなのだろうが笑
3Dのアニメーションは、結構見れた。
アクションシーンもなかなかな迫力で、アクションも堪能出来のが良かった。
・24話を12話で納めた感じで、所々分からない事がある。
日本で放送されるアニメなら、24話くらい使って放送する内容だと感じたので、部分からに分からないことがあった。
分かりづらかった箇所について)
- 他エリアの詳しい事
- イリの故郷の事
- 東宝連合政府について
- マリオについて
この辺をもっと深く掘り下げて観たかったなぁと思う。
ほかエリアの事もはなしの中で出てきたが、話数の関係上サクッと済ませてる感じで、わかりづらい。
E-07とかA-47とか似たような番号とローマ字の羅列で区別付きづらい。
自分は、極東と他くらいしか区別出来なかった笑
イリの故郷片田舎の羊飼いの町についても知りたかったし、東宝連合政府なんて、終盤に急に出てきたくらい。
正直…???ってなってしまった。
マリオもラストにチラッと素性がでてくる感じで詳しくは語られないのがもどかしい。
漫画やライトノベルの方だと詳しく書いてるので、アニメで興味を持ったら、そちらの方も読むのもありだ。
・現状シーズン2の予定は…
今のところその情報は、入って来ていない。
終わり方や原作の観点からシーズン2を作るか可能性は、限りなく低い。
もう原作は完結済みであるし、終わり方もかなり綺麗に終わらせていて、続けようとしている感じは、一切ないのだ。
0%とまで行かないが、それに限りなく近いのは確か。