負の連鎖から逃れられない少年の悲しき物語…オールデイ・アンド・ア・ナイト: 終身刑となった僕
ネットフリックス公式サイトのオールデイ・アンド・ア・ナイト: 終身刑となった僕の作品情報より引用
(C)2020 All Day and a Night Netflix.All Rights Reserved
貧困、虐待、麻薬、殺人。
この映画を観た後に浮かんでくるワードだ。
決して明るくなく、良いオチとも言えない。
ある黒人の主人公が殺人を犯し、終身刑となってしまった話。
幼少期の思い出と殺人を犯すまでの流れの2つの時間軸で、話が展開される。
この映画は、ひたすら暗いので、落ち込んでる時に見るものではないぞ。
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キャスト
アシュトン・サンダース
レジーナ・テイラー
あらすじ~
終身刑で服役中の青年が、置かれていた環境や周りの人間、社会の制度を振り返り、なるべくして犯罪者になった自分の人生に思いをはせる。
ネットフリックス公式サイトのオールデイ・アンド・ア・ナイト: 終身刑となった僕作品紹介、解説欄より引用
原題、All Day and a Night
上映時間、121分
監督
ジョー・ロバート・コール
配給、ネットフリックス
ストーリー…6/10
キャスト…5/10
個人的評価…6/10
一文感想 ↓
ネットフリックス公式サイトのオールデイ・アンド・ア・ナイト: 終身刑となった僕の作品情報より引用
(C)2020 All Day and a Night Netflix.All Rights Reserved
ひたすら暗く重い作品…まぁまぁな映画。
あんまり面白くないと感じた。
その理由は…
- 話が暗すぎて、報われなさすぎ。
- 自業自得感あるし、行動の意図が謎。
- 組織などストーリーが分かりづらい。
こんな感じだ。
話が終始暗い。
暗いし、感動もなく、主人公がまぁ報われない。
それと同時にこの主人公が自業自得感が強い。
主人公が自分の意思で殺したのもそれなりに深い事情があった。
だがね、そこまで父に好感を持ってた感じには見えないんだよ。
それもあり、この主人公の行動意図がイマイチ分からず、感情移入しづらい。
一部分かりづらい部分がある。
一番分からないのは、麻薬組織の構造図がよく分からない。
ラストの下りも分からず、イマイチ楽しめなかった。
黒人の不遇さと負の連鎖に嘆く。
暴力や麻薬におぼれる父になりたくない、そういう意思を感じてる。
特に麻薬関係を過敏に嫌ってるのがその証拠。
短気なんじゃない、表現方法がこれしか知らないだけだ。
個人的に見てて、短気というより、自分の意思や主張を暴力でしか表現できないように思える。
ドラマ映画を観たいという方は特にオススメだ!
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他の人のレビューだと…
フィルマークス 3.3
映画.com なし
みんなのコメントを読む限り、暗いや因果応報と言った感じのニュアンスだった。
貧困や差別と言った社会問題にも切り込んでると感じていたようだ。
高評価の意見としては…
低評価の意見としては…
邦題がダサい。
下記詳しい感想 ↓
一部分かりづらい部分がある。
一番分からないのは、麻薬組織の構造図がよく分からない。
2つの麻薬組織があり、その抗争がある。
だが、誰がどの組織かってのがメッチャ分かりづらい。
主人公もどちらに組みしているのかも終盤になってやっと分かってきた感じだ。
他にもあるぞ。
ラストの下りがよく分からない。
詳しく書くとネタバレになるから書かないが、なんでああなったかよく分からない。
いわゆる説明不足。
原因としては、
- 現在と過去の幼少期の話が行ったり来たりすること。
- 現在と過去が誰が同一人物か分からないこと。
この2つだ。
現在と過去を行き来するだけなら、まだなんとかなったが、その2つの時間軸で誰が同一人物なのかかなり分かりづらい。
会話などで察するしかない。
それに加え麻薬組織の派閥関係も分からないので、ストーリーが理解出来なかったね。
ネットフリックス公式サイトのオールデイ・アンド・ア・ナイト: 終身刑となった僕の作品情報より引用
(C)2020 All Day and a Night Netflix.All Rights Reserved
黒人の不遇さと負の連鎖に嘆く。
父は、薬中ですぐに暴力に走る。
刑務所に入ったっきり戻ってこない。
そんな父の跡を追うように同じ道を辿って、刑務所に主人公も入る。
その事を何処か嘆いているように感じたね。
そんな父になりたくない、そういう意思を感じ、特に麻薬関係を過敏に嫌ってるのがその証拠。
それと同時に黒人に対する差別が見え隠れしている。
靴屋で働いている時、白人の女性が入ってきて、主人公に「店員はいないのか」と聞く。
他に自分しかいないのにだ。
それで自分が店員と言うと嫌な顔して、店を後にする。
こんな分かりやすい差別があるだろうか。
こんな差別があるからこそ、こういう殺人などの事件が絶えないのだろうなと感じた。
ここで、映画内で心に響いた言葉を紹介する。
「他人の言動に左右されていては操られてるのと同じ」
これは、主人公の子供の頃からの友人の言葉だ。
主人公の事を操られていると言っているようなもの。
でも、ある意味的を得ている。
不快にさせる言動をして、暴力に走らせて、排除しようとする。
これは、立派な操作だよな。
この言葉が忘れられないよ。
短気なんじゃない、表現方法がこれしか知らないだけだ。
何かされれば報復と称して暴力を振るう。
しかも、その暴力がエゲツない。
小学生の頃の思い出の中の報復は、デカい石で後頭部殴ってリンチ。
大人になっても暴力は止まない。
個人的に見てて、短気というより、自分の意思や主張を暴力でしか表現できないように思える。
それは、父の影響。
幼い頃の思い出で、やられたらやり返せという教えを嫌という程刷り込まれる。
場合によっては、父に暴力を振るわれる。
映画内でもあったが、暴力が周りに溢れてて、それが当たり前になっているという。
それだもん、暴力でしか表現てきないよなぁ…
ネタバレ感想
下記の[表示]内に隠しております。
そもそも主人公がマルコムを殺した理由を言わない意味が分からない。
マルコムは、主人公の父にひたすら麻薬を売りつけていた売人。
その復讐も兼ねて殺した。
ただ、それを言わない理由が分からない。
母親に聞かれたくなかったから?
それとも、妻と子供にその事を知られたくなかったから?
その辺が分からない。
他にもなんで急にマルコム俺が殺すって流れになったんだ?
そもそも、そこまで父を慕っていた感じには思えない。
憎んでいた…という感じでもないが、決して慕ってる感じでも無かったぞ?
その辺の話の甘さが気になったね。
親友に命を狙われた経緯が分からない。
この辺は、予想になってしまうが、親友はマルコムと繋がってた。
売人兼ラッパーの人も繋がってたっぽいので、それ繋がりだろう。
正直、それを連想させるシーンが一瞬すぎるのと急すぎるんだよ。
しかも、あんなに仲が良かったのに躊躇一切してないし、その後も悲しむ様子なんて一切ない。
マジで分からないことだらけだった。