メキシコで実際に起きた同性愛者の悲劇…Netflix映画ダンス・オブ・41(感想)
ネットフリックス公式サイトのダンス・オブ・41の作品情報より引用
(C)2021 Dance of the 41 Netflix.All Rights Reserved
1900年ごろに実際に起きたスキャンダルを映画化したもの。
41人の舞踏会というもので、男性の同性愛者たちの悲劇が描かれている。
メキシコでは、かなり有名な歴史のスキャンダルらしく、当時の大統領の義理の息子も絡んでいることから、かなり騒々しいものとなった。
その感想と最後に観た後に読みたいその歴史について解説するぞ。
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キャスト
アルフォンソ・ヘレラ
エミリアーノ・スリータ
マベル・カデナ
フェルナンド・ベセリル
パウリーナ・アルバレス・ムニョス
あらすじ~
メキシコ大統領の娘と結婚した議員は、実は同性愛者。秘密クラブで若い男と密会を重ねていたが、やがてスキャンダルが発覚する。実話に基づく作品。
ネットフリックス公式サイトのダンス・オブ・41の作品紹介、解説欄より引用
原題、Dance of the 41
上映時間、99分
監督
ダビド・パブロス
配給、ネットフリックス
ストーリー…6/10
キャスト…5/10
個人的評価…6/10
一文感想 ↓
実際にあった同性愛者たちの悲劇…まぁまぁな映画。
41人の舞踏会の事件を題材にした映画。
1900年初頭の時代。
まだ、奴隷制度がバリバリ現役で、同性愛者=異常者が社会的常識であった時代。
そんな時代に同性愛者たちが密かに会って、舞台とか食事などを楽しんでいる。
オチを知らずに観ると、かなり衝撃的。
今じゃ考えられないことが起きており、まさに異常。
ラスト20分くらいから、急展開になるぞ。
主人公とその奥さんのやり取りもかなりのもの。
すぐ奥さんに同性愛者とバレる。
そこからの奥さんとの関係がかなり怖い。
子供が欲しい奥さんに行為をしたくない夫。
他所に好きな男性がいるんだもん。
夫婦間の争いは、観ていてソワソワしてしまった。
同性愛者たちの行為が生々しかったりする。
乱○パーティとかしてるシーンとかしっかり再現されている。
局部も丸見えで、なかなか辛いものがあった。
意外とそういうシーンが多かったね。
面白い!とかじゃなくて、教養として知っときたい作品。
「いやー、面白かった!」ってより、歴史の勉強として観ておきたい作品なので、面白いって評価ではなく、まぁまぁにした。
話の構成も至って普通だったしね。
100分くらいなので、こんなことがあったのかと知るために観るといい作品。
嘘だろ?衝撃の実話にビビる。
個人的に史実を知らずに観た自分にとっては、映画が終わった後、( ゚д゚)ポカーンとなってしまった。
生々しいシーンがある。
ライトな同性愛映画ならば、そういう行為は、やんわり隠すのだが、この作品は、モロだし。
同性愛者系の映画を観たいという方は特にオススメだ!
他の人のレビューだと…
フィルマークス
映画.com
レビューが溜まり次第更新していきます。
高評価の意見としては…
低評価の意見としては…
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下記詳しい感想 ↓
どんな映画?)20世紀初頭のメキシコで起こった同性愛者たちの事件。
舞台は、メキシコ。
1900年の何年か前から1901年11月17日のメキシコで実際に起きた事件までを映画化したもの。
1900年頃といえば、電化製品がちらほら発明されたり、ブラウン管やらラジオなど電気系がバンバン発明されている。
まだ、車は主流ではなく、馬車が走っている。
メキシコ大統領の娘と結婚した議員の主人公。
実は、同性愛者だった。
後に41人の舞踏会に入ることとなる。
そして、運命の男性とも出会い、その舞踏会に入れることとなる。
基本、同性愛者のラブロマンスだが、時代は1900年代。
もっと先の時代ですら、同性愛者だと分かったら、精神病院にぶち込まれてしまうほど。
発覚したら、何されるか分からないってやつだ。
そこで、危険と隣り合わせで、行われた密会の話だ。
嘘だろ?衝撃の実話にビビる。
前半部分は、お偉いさんの主人公と男性の恋物語。
そして、41人の舞踏会に入って、愛を育んでいる同性愛のラブロマンス。
ただ、ラスト付近20分あたりから急展開となる。
個人的に史実を知らずに観た自分にとっては、映画が終わった後、( ゚д゚)ポカーンとなってしまった。
映画的に悪い意味でなくて、あまりにも衝撃的過ぎて、こんなことがあったのか!?みたいな意味だ。
実際、映画でやっていたようなオチが行われていたかどうかは、不明だが、それに近いものがあったらしい。
映画の時代的にも1900年代とか100年近く前の話だから、そういう理解がなかったのもしょうがない。
まだ、奴隷とかがあった時代だしね。
それでもあのラストは、かなりのインパクトであった…
生々しいシーンがある。
同性愛者の映画で、下のシーンがある場合が多い。
この映画でもかなりの頻度でそういうシーンがある。
ライトな同性愛映画ならば、そういう行為は、やんわり隠すのだが、この作品は、モロだし。
ガッツリ全体像を写したり、行為中も当然出てくる。
その辺は、やはり少々キツいものがあったかな。
かなりそういうシーンがあるので、注意が必要だ。
ネタバレ感想
下記の[表示]内に隠しております。
ラストは、警察に捕まり、主人公以外は市民にリンチ。
警察にバレて、風紀を乱した?だかでなぜか逮捕される。
全員で42人だが、主人公は除外された。
大統領の娘の婿で、議員だからだ。
その他41人は、市民の前に晒されて、市民からは罵声と暴力。
集団リンチだよね。
その後、何処かに移送された。
最後に主人公が愛した男性の行く末だけ知らされ終わる。
死んだとのこと。
死因などは分からない。
そして、主人公が涙して終わる。
容赦なさすぎだろ。
市民の前に逮捕した時の姿のまま晒して、罵声&暴行は、観ててかなり心が痛い。
改めて、恐ろしい時代だなぁと感じたね…
「ダンス・オブ・41」観た後に読みたい歴史の勉強
41人の舞踏会は、1901年11月17日に警察がほんとうに逮捕した事件。
ただ、これには裏があるんだ。
41人の舞踏会って名前の真実
映画を観た人は、分かっただろうが、改めて解説するよ。
元々42人のメンバーがおり、逮捕されたのは41人。
そう、主人公は逮捕されなかった。
メキシコの大統領の娘の夫なので、大統領の名誉的なところで、逮捕を逃れたのだ。
その他の41人も息子が有名な会社の社長やら俳優、作家など結構著名な人が多かったみたい。
逮捕された人々は、有罪判決を受けて軍に徴兵され、カースト戦争がまだ行われているユカタンに送られた。
だけど、お金を払ってユカタン送りを逃れた人が多く、実際12人しか送られてないみたい。
カースト戦争とは、メキシコであった先住民との戦争。
完全に不当な逮捕なのに、こんな罰を与えていたんだ。
改めて、異常さが分かるだろう。
その後、41と42の数字は、同性愛を象徴する数字に…
1960年代のエッセイで、41という数字がタブーになったり、最近でもこの数字には、メキシコ人は敏感みたい。
この事件とその数は、報道だけでなく、彫刻、風刺、戯曲、文学、絵画など色んな媒体で広く知られることとなった。