金持ちへの皮肉が効いたブラックコメディ…Netflix映画ドント・ルック・アップ(感想)
ネットフリックス公式サイトのドント・ルック・アップの作品情報より引用
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地球の危機よりも色んな情報に踊らされ、富と権力に目が眩んだ一部の人間の愚かな行動に注視したブラックコメディ。
豪華キャストの掛け合いから最後の最後までブラックジョークで締めくくる作風ととても面白かったぞ。
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キャスト
ロブ・モーガン
タイラー・ペリー
ティモテ・シャラメ
スコット・メスカディ
ヒメーシュ・パテル
トメル・シスレー
ポール・ギルフォイル
ロバート・ジョイ
あらすじ~
巨大彗星(すいせい)が地球に衝突する可能性を必死に訴える2人の天文学者。だが、情報が氾濫する世界では、誰ひとりとしてその警告に耳を貸そうとせず...。
ネットフリックス公式サイトのドント・ルック・アップの作品紹介、解説欄より引用
原題、Don't Look Up
上映時間、138分
監督
アダム・マッケイ
配給、ネットフリックス
ストーリー…7/10
キャスト…8/10
個人的評価…9/10
一文感想 ↓
地球滅亡系パニックを違う視点で描く…面白い映画
アルマゲドンやら2012など地球に天変地異が起こるパニック系は、かなり真面目なものがほとんど。
メインテーマは、どうやってその危機を乗り越えるかなんだ。
だが、本作は、その危機よりも色んな情報に踊らされ、富と権力に目が眩んだ一部の人間の愚かな行動に注視したブラックコメディ。
面白いところが、実際にありそうなリアル感。
危機を謳った主人公が嘘呼ばわりする。
実際の証拠も提示しているのにだ。
その裏に大統領という権力と富を持っている人物とそれを取り巻く同類により揉み消されている。
信者の存在やSNSの言動、皮肉たっぷりに描いたテレビ番組と何か笑えてきてしまう。
豪華キャストの掛け合いも見所。
ジェニファー・ローレンスvsメリル・ストリープの戦い。
ケイト・ブランシェットにまんまと誘惑されるレオナルド・ディカプリオと映画好きには堪らないぜ。
特徴)
- 地球滅亡パニック系<貪欲な人間へのブラックジョーク。
- 今年一番のネトフリ効果キャスト。
- 最後の最後まで楽しめる。
金持ちたちのプライドと利権に目が眩む姿は、新感覚なブラックジョークであった。
今年一番のネトフリ効果キャスト。
トップクラスの俳優たちの演技と存在感がこの作品をより良作にしてくれた。
最後の最後まで楽しめる。
見終わった後しっかりとガッツポーズをしてしまうほどだ。
ブラックジョークの効いたコメディ映画を観たいという方は特にオススメだ!
他の人のレビューだと…
フィルマークス
映画.com
レビューが溜まり次第更新していきます。
高評価の意見としては…
低評価の意見としては…
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下記詳しい感想 ↓
地球滅亡パニック系<貪欲な人間へのブラックジョーク。
人によっては、イライラするこの作品。
彗星が地球に向かって衝突することが判明してから半年以上の月日がある。
物的証拠があるのにメリル・ストリープ演じる大統領は…
超お気楽!
「はいはい、よくある地球滅亡論ね」
ってあしらう。
そもそも、大統領選挙を考えての行動なのがもう、お察し…
そこから、大統領が抜粋した科学者チームによりやっと真実と判明し…
利権争いへと方向転換していく。
大統領もそうだが、あのスマホの会社もなかなか不気味であった。
どんな状況であろうと表情や声のトーンを一切変えずに淡々としゃべる。
他の地球パニック系よりも無性にリアルに感じる。
主に人間の行動ね。
色んな情報に踊らされたりするのは、ホントにリアル。
テレビ番組の人は、視聴率を意識した放送しかしないし、地球の滅亡を止めるより利権やらプライドなどを優先しちゃう…
彗星ないんじゃないか説やら最終的に「上を見よう」や「上を見るな」ともう論点ズレまくってて、ただの現実逃避…って展開に。
ここまできちゃうと笑うしかないよね。
一部の金持ちは、権力や財力もある上、人を動かす力や信者もいるから、本当に厄介。
信者が言うことを全く考えずに信じちゃうから、色んな人が賛同しちゃう。
金持ちたちのプライドと利権に目が眩む姿は、新感覚なブラックジョークであった。
今年一番のネトフリ効果キャスト。
今まで今年配信されたネトフリオリジナルの230作品以上観てきたが、その中で一番豪華キャストと言える。
などなど
アカデミー賞受賞者多数参加している。
女性陣のベテラン臭が半端ない。
ホントの事しか言ってないのに頭がヤバい奴に思われてるジェニファー・ローレンスvsお気楽な大統領のメリル・ストリープの戦い。
痺れたねぇ。
メリル・ストリープの余裕たっぷりなドッシリ構えている感じは、ラスボス感がとても強い。
ケイト・ブランシェットの魅惑的な女性もなかなか…レオナルド・ディカプリオも虜にされていた。
何を演じても「ロン・パールマン」笑。
差別的な発言たっぷりのワイルドな姿は、とっても好き。
マーク・ライランスの心の中が欲まみれの感じも良い。
終始表情はにこやかで声のトーンもさほど変わらないのに、ヤバい金持ち感がプンプンする。
さすがアカデミー賞多数俳優や。
そんな大御所たちの先陣を切っているのが、レオナルド・ディカプリオ。
天才的な天文学者を演じつつ、色気にやられたりと心が不安定な役を見事に熱演。
途中我に帰ったように顔を真っ赤にして、熱弁するシーンは、鳥肌級であったね。
トップクラスの俳優たちの演技と存在感がこの作品をより良作にしてくれた。
最後の最後まで楽しめる。
情報に翻弄され、富と権力に目が眩んだ先に見た笑うしかないオチ。
そして、金持ちらしい最後と視聴者の気持ちをしっかり汲み取ってくれた。
見終わった後しっかりとガッツポーズをしてしまうほどだ。
エンドロール後もしっかり見ることをお勧めするぞ。
主人公たちの最後の晩餐がとても良かった。
何気ない会話と時が来るのに従って、手に力が入る感じ…
こちらも手に力が入りそうだったね。