男尊女卑の世界から女尊男卑の世界へ…Netflix映画軽い男じゃないのよ(感想、その他)
ネットフリックス公式サイトの軽い男じゃないのよの作品情報より引用
(C)2018 Je ne suis pas un homme facile Netflix.All Rights Reserved
男の立場が強い社会が頭を打った事により逆転する。
女性の立場が強い社会の世界に行ってしまう。
面白い設定な上、色んなシーンで「こういう風に思っていたんだな」と感じられるぞ。
- 男尊女卑の世界から女尊男卑の世界へ…Netflix映画軽い男じゃないのよ(感想、その他)
- 男女差別をユニークさとブラックユーモアな視点で切り込んだ…面白い映画。
- ネタバレ感想
- 「軽い男じゃないのよ」が作られるキッカケとなった面白い経緯
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キャスト
ヴァンサン・エルバズ
マリー=ソフィー・フェルダン
ピエール・ベネジット
ブランシュ・ガールディン
セリーヌ・メンヴィル
あらすじ~
女性を見下す無神経な独身男が、ある日頭を打って気を失う。意識が戻ると世界が逆転。女が上に立ちすべてを牛耳る社会で、傲慢な女流作家の助手となり...。
ネットフリックス公式サイトの軽い男じゃないのよ作品紹介、解説欄より引用
解説
男女の立場が逆転した世界を舞台に描いたNetflix製フレンチコメディ。
主演は「歓楽通り」のバンサン・エルバズ。
映画.comの軽い男じゃないのよ作品紹介、解説欄より引用
原題、Je ne suis pas un homme facile(I am Not an Easy Man)
上映時間、98分
監督
エレノア・ポートリアット(EléonorePourriat)
配給、ネットフリックス
ストーリー…7/10
キャスト…5/10
個人的評価…7/10
一文感想 ↓
男女差別をユニークさとブラックユーモアな視点で切り込んだ…面白い映画。
性差別に「男女の立場を逆転した世界」という設定を使ったユニークさ。
所々シーンである、女性が受けてきた男性からの嫌なことやそう思っていることをブラックユーモアを混じえて表現している感じ。
このブラックユーモアって思うのも人それぞれだが、自分はそう思った。
この2つが特に他になく面白かった。
ネットフリックス配給の映画は、こういう尖った作品が多いんだよね。
なんだろう…他では観ないような設定を盛り込んだ作品ってこと。
その分当たりはずれが激しいのが難点だけど…
この作品は、個人的に当りだと思っている。
ただ…その設定を上手く使いこなせてない感じもした。
特にメッセージ性がぶれていること。
これを伝えたいんだろうな…ってことは分かるんだが、かなり分かりづらい。
オチもそのメッセージ性とは皆無で、迷走してしまっているんだ。
そのオチもかなり賛否両論呼びそうな尖ったオチなんだがね。
この部分は、ちょっと残念であった。
男と女の立場、世間一般のイメージが逆転する発想はかなり面白い。
この映画の魅力を上げよと言われたら、男と女の立場が逆転する世界観が最大の魅力だって答えるね。
個人的にメッセージ性が足りない気がした。
観ていて、ちょっと趣旨からそれているように感じた。
あの結末は個人的に賛否両論な終わり方だ。
イメージ的にはクローバーフィールド破壊者のようなイメージであろうか…
変わった設定若しくは性差別についての映画を観たいという方は特にオススメだ!
他の人のレビューだと…
フィルマークス 3.6
映画.com 3.0
良い悪いの意見よりも「違和感」という意見が多い。
その違和感を感じたところは何げないシーンで、言葉遣いだったり、格好だったり…
自分も何か引っかかってはいたが、イマイチ分からなかった部分であり、色んなレビューを見て、色々考えさせられた。
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下記詳しい感想 ↓
男と女の立場、世間一般のイメージが逆転する発想はかなり面白い。
この映画の魅力を上げよと言われたら、男と女の立場が逆転する世界観が最大の魅力だって答えるね。
あらすじにもある通り女性を見下す男が頭を打つことによって、立場が逆転。
見下される立場へと変貌する。
その世界で苦悩を描いているんだ。
海外の事情というのは、良く知らないのだが、やはりどこの国にもあったのだろう…女性を下に見る悪習が。
その部分にメスを入れた作品だ。
特に面白いのが何気ないシーンで女性が一般的に嫌な思いをしていることが男性が受けているということ。
例えばベットシーン。
男は強引にいったりするんだが、この作品では男女逆転。
女性が強引にいき、女性がスッキリしたら打ち止めだ。
他にも道端で女性の人が男性に野次を飛ばしたりする姿だ。
まぁ、こんなことよくあることなのか知らんが、女性が男性に罵声を浴びせ、その罵声に男が委縮している姿は、かなり印象的。
こういう今までにない展開とシチュエーションは、飽きさせずに先の読みずらい展開で面白かった。
個人的にメッセージ性が足りない気がした。
設定は面白いんだが、その先がないように感じた。
要するに主人公の男性が自分のやっていたようなことは最低な行為。
自分がやってきた行いをやってくる女性と出会い、その見下す行為を散々やられる。
それがどんなに嫌な気分なのかということを伝えたいはずだ。
でも結末をみてもそうじゃないし、自分の生き写しのような人物との恋模様となっている。
観ていて、ちょっと趣旨からそれているように感じた。
伝えたいことが伝えきれてない感が強いんだよね。
もしかして、この作品は続編を作る気なんだろうか…
あの結末は個人的に賛否両論な終わり方だ。
ある意味斜め上の終わり方をしていた。
イメージ的にはクローバーフィールド破壊者のようなイメージであろうか…
「え?これで終わりなの??」と思っちゃうような終わり方。
良く言えば、斬新な終わり方。
悪く言えば、意味の分からん…中途半端な終わり方だ。
一応ジャンルとしてはラブコメとかコメディが入っているんだが、あんまり笑える要素はなかった。
終わり方もその手の映画だと思い、戻ってから改心するのかと思えば…
違った。
てかさ、あの女性はどういう扱いなんだ??
主人公が恋をした女性の扱いよ。
あの終わり方だと元の世界?では2人いるって事?それとあの逆転した世界はどういう解釈なんだ??
観終わってからも疑問ばかりが浮かぶような終わり方だった。
ネタバレ感想
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元の世界に二人して戻ってくる!?
主人公が頭をぶつけたことにより、男子が虐げられる世界に行く。
その後お目当ての女性にアプローチ。
その女性も主人公のような男を道具かなんかと思っていて、下に見る感じ。
その女性といい感じになるが、プロポーズしてきた癖に実は既婚者という事を知り、喧嘩になり…
お互い頭を打つ。
そして二人して元の世界に戻ってくる。
え?一緒に戻ってくるの??
その女性って元の世界にもいるよね?
雰囲気真逆の人いるけど、二人存在する事になるん?
めっちゃ気になるんだが。
タイムトラベル系みたいで、続きが気になる。
まぁ、元の世界に二人で戻ってきて、終わりなんだがね。
てか、あの逆転した世界は、なんなんや!
「軽い男じゃないのよ」が作られるキッカケとなった面白い経緯
この「軽い男じゃないのよ」は原作があり、面白い流れで作ることになったんだ。
その過程を簡単に説明しよう。
簡単な作られる経緯)
2010年頃、「Majorité opprimée」という作品がYouTubeにアップロードされた。
2014年、口コミで話題となり、ネットフリックスがそれをかぎつける。
そしてネットフリックスが連絡していく。
↓
2018年公開、配信に至る。
「軽い男じゃないよ」の元となった「Majorité opprimée」について
元々10分程のムービーでフランスで作られた作品。
「Majorité opprimée」というのはフランス語で日本語翻訳すると「抑圧された多数派」みたいな意味になる。
あらすじは、女性が支配する世界で日常の性差別に苦しむ男性の人生の一日がはじまる…
そんな感じだ。
下記がその「Majorité opprimée」の本編です。
元々これをテレビシリーズとしてやろうとしたが、どうやら映画に収まっている。
現状は、続編の話は出ていないぞ。