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感想評価)謎の修道士が伝えたかったものは…修道士は沈黙する(感想、結末)

 

    

謎の修道士が伝えたかったものは…修道士は沈黙する(感想、結末)

 

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映画.com修道士は沈黙するの作品情報より引用

 (C)2015 BiBi Film-Barbary Films

 

 

 

 

 

 

キャスト

 

トニ・セルヴィッロ

 

 

ダニエル・オートゥイユ

 

 

コニー・ニールセン

 

 

マリ=ジョゼ・クローズ

 

 

モーリッツ・ブライブトロイ

 

あらすじ~

バルト海に面したドイツのリゾート地ハイリゲンダムでG8財務相会議が開かれる前夜。

国際通貨基金の専務理事ロシェは、各国の財務相およびロックスター、絵本作家、修道士という3人の異色ゲストを招いて自身の誕生日祝いを開催する。

会食後、イタリア人修道士サルスはロシェから告解を受けるが、その翌朝、ビニール袋を被ったロシェの死体が発見される。

警察の極秘捜査が進められる中、戒律に従ってロシェの告解内容について沈黙を続けるサルスは、各国財務相の政治的駆け引きに翻弄されていく。

 

映画.comの修道士は沈黙する作品紹介、解説欄より引用

 

解説

「ローマに消えた男」のイタリア人監督ロベルト・アンドーが、世界経済を牛耳る大物政治家たちの集まりに招かれた清貧な修道士が思わぬ事件に巻き込まれていく様子を描いた社会派ミステリー。
修道士サルス役を「グレート・ビューティー 追憶のローマ」のトニ・セルビッロ、ロシェ役を「八日目」のダニエル・オートゥイユ、絵本作家役を「ワンダーウーマン」のコニー・ニールセンがそれぞれ演じた。

「イタリア映画祭2017」(2017年4月29日~5月6日=東京・有楽町朝日ホール)では「告解」のタイトルで上映。

 

映画.comの修道士は沈黙する作品紹介、解説欄より引用

 

ストーリー…6/10

キャスト…6/10

 

 個人的評価…6/10

 

 

      

     

 

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映画.com修道士は沈黙するの作品情報より引用

 (C)2015 BiBi Film-Barbary Films

一文感想 ↓

政治経済の用語理解が必要、不明な点が多い…まぁまぁな映画。

 

政治経済の用語が多数でてくる。

 そこで、環境のことについての重大なサミットが行われるよ!ということは理解したんだが、肝心の内容が全く分からない。

 実際、経済に詳しい人がフィルマークスで説明していて、なんとな~く分かったが、正直、詳しくないと内容が分からない部分が多いと感じた。

 

不明な点が多々残り、脚本が微妙だなと感じた。

 なんの会議かとか修道士って何者!?っとか…ラストを見ると間違った解釈をしてしまいそうになる。

 

金持ちの道楽のように思えてしまった…

観終わった最初の印象がこれなんですよね。

政治家などのお金持ち達が自分の為に頑張って行動する姿は、虚しく感じるし、可哀そうに思えてくる…

 

 

ミステリー観たいという方、隠れたメッセージを発している映画を観たいという方は特にオススメだ!

 

 

 

 

 

他の人のレビューだと…

フィルマークス 3.4

映画.com 3.1

普通くらいでしょうかね。

意見としては、経済等の知識が欲しかったり、内容がよくわからない、疑問点がある人が多かったです。

みんなつまらないとか傑作ではなく、どっちつかずな印象を受けている印象でした。

 

高評価の意見としては…

 難解だが、もう一度観たら伏線等が見えてきて面白いかもしれない、ラストがさわやか、精緻な構造を持つ群像劇であり、極上のミステリーなどが多かったです。

 

低評価の意見としては…

 経済やお金の知識がないと辛い、修道士である必要はなかったのでは?という意見が多かったです。

 

 

下記詳しい感想 ↓     

政治経済の用語が多数出てくる。

冒頭で殆ど説明などされず、何故か修道士が何処か金持ちのところに連れてかれる。

そこで、環境のことについての重大なサミットが行われるよ!ということは理解したんだが、肝心の内容が全く分からない。

次の項で詳しく話すが、言葉足らずの部分があるのと政治経済の用語を多用しており、内容が全く入ってこない。

世界的に重要なことを決めることは何となくわかるのだが、それ以上のことは分からない。

もしかしたら、政治経済の事に詳しい人が見ればまだ何を言っているのかわかるのかもしれない。

現にフィルマークスで政治経済に詳しい人は、何となーくわかったと書いていた。

 

では、逆に政治経済に詳しくない人は…となると、それは自分が証明している通りちんぷんかんぷんだ。

もし、この映画を見る際はスマホ片手にググりながら観ることを推奨します。

        

     

 

 

不明な点が多々残る…脚本が微妙?

この映画、終始不明な事が多すぎる。

まず、なんの会議なのかが分からない。

観て、調べて何となく分かってきたかなってレベルで分からない。

修道士がなぞ過ぎる。

多分、監督脚本の意図して行われている事なんだろうが…何だろう、謎多き人でミステリアスな印象。

ラストには、間違った解釈をしてしまいそうだ。

というより、自分も間違った解釈してるかも?と思う程よく分からなかった。

などなどあまり細かい所まで話すとネタバレになってしまうから、書かないが、観ていて疑問ばかり浮かんだ。

言いたいことやメッセージ的なものはなんとなく…辛うじて分かったが、疑問が尽きなかった作品だ。

 

    

     

 

 

金持ちの道楽のように思える。

見終わって、感じた第一印象だ。

その他には、分からないこと多すぎるってのが、第二の印象。

まぁ、それは前の項で話したから省こうか。

 

この金持ちというのは、この映画にでてる政治家や会議の出席者達だ。

彼らは、自分達が地球の命運を握っているように振る舞い、頭の中には金儲けの事しかない。

全員が全員かといえば、そうではないが、少なくともそう思っている人は大勢いる。

そんな人達をあざ笑うかのような修道士の行動。

そして、各キャラクターの説得もかわしていき、あの手この手で吐かせようとする。

それは、修道士が握った重大な内容…この部分は、あまり詳しく書くとネタバレになるので控えるが、その内容がこの映画のキーだ。

 

修道士をあの手この手で吐かせようとしてる人達は、酷く滑稽で可哀想に思えてくる。

そこに思いやりなどなく、あるのは富という欲望のみ。

まぁ、汚いわぁ…

 

 ここは、個人的な見解なんですけど、修道士はお金や富よりも大事なものがあるだろう?と伝えたかったんだと思います。

自分だけが豊かになろうとしている人達に向けたメッセージなんだろうなぁと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレ感想

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結局ダニエルロシェは、自殺でいいんだよな?

 

ダニエルロシェが自殺しようとして断念しているシーンがある。

だが、自分で自殺しているシーンはなく、なんとなくそう思わせる演出のみとなっている。

まぁ、末期癌だし、結局修道士に赦しをこうたが、話がこじれて、赦しなんて必要ねぇ!ってことになりましたね。

他のひとも何故か他殺じゃねえかと言ってたのに自殺になってるし、なんだかその辺が妙に引っかかる…矛盾というやつかな??

釈然としなかったのは、事実だ。

 

 

修道士が消える演出は、修道士が神の使いだと勘違いさせられる

 

最後、修道士がみんなに説教をして、鳥が羽ばたき消える演出がある。

正直、自分は勘違いした。

あの修道士は神の使いで、人間ではないのではないかと。

ここからは考察になるのだが、この修道士の演出は、監督の意図したことではないかと思う。

修道士が沈黙を守り続け、表情も何処か無表情。

というより、何か哀れんでいるようにも思える。

そんな表情からでた最後の説教は、政治家たちの愚かさと醜さを説いたように思える。

そして、終わりに消えることにより、それは神のお告げだぞと印象付けさせる。

修道士のミステリアスで、観客を惹きつける為の演出なんでしょうね。

そこに、この修道士は、人間かどうか…とか関係なく、ミステリアスな印象を植え付けさせる最後にして最大の演出なんでしょう。

 

  

 

結末~

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 登場人物と簡単な説明

ロジェ(自殺した人)

修道士(ロジェが自殺する前に会っており、秘密を知っていると思われてる)

 

ロジェに渡されたロジェしか使えない数式を渡し、葬式のとき修道士は説教をする。

ロジェが重要な会議の前に自殺してしまい、ロジェしか知らない秘密(莫大な資産の事やリーマンショックなど回避したすべ)が修道士に託されたと思い込んでいる。

みんなあの手この手で聞こうとするが、修道士は戒律通り沈黙を守り続けた。

会議の日、修道士はロジェから託された数式を提示した。

だが、それはロジェしか使いこなせない。

そんこととはつゆ知らず、解読を試みる。

葬式の日、修道士は政治家に説教し、消えるのであった…