外交や政治的な戦いメインのサスペンス…Netflix映画ミュンヘン戦火燃ゆる前に(感想、その他)
ネットフリックス公式サイトのミュンヘン: 戦火燃ゆる前にの作品情報より引用
(C)2022 Munich – The Edge of War Netflix.All Rights Reserved
ナチスドイツが侵略する気マンマンだって証拠が手に入ったので、ミュンヘン会談でサイン(合意)させまいとイギリス側の主人公とドイツ側の仲間とで阻止しようとするサスペンス。
銃撃戦は一切なく、外交や政治的な策略を楽しむ映画となっている。
特にヒトラー登場シーンの緊張感は、何とも言えない緊張感だぞ。
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キャスト
ジョージ・マッケイ
ヤニス・ニーヴーナー
ジェレミー・アイアンズ
ロバート・バサースト
ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ
アウグスト・ディール
ザンドラ・ヒュラー
アレックス・ジェニングス
ウルリッヒ・マテス
リヴ・リサ・フリース
あらすじ~
1938年のミュンヘン会談。旧友の2人はそれぞれイギリスとドイツの政府団に参加。戦争の危機が迫るなか、2人はナチスの極秘情報をめぐり秘密裏に奔走し始める。
ネットフリックス公式サイトのミュンヘン: 戦火燃ゆる前にの作品紹介、解説欄より引用
原題、Munich – The Edge of War
上映時間、130分
監督
クリスチャンシュウォチョウ
配給、ネットフリックス
ストーリー…7/10
キャスト…7/10
個人的評価…7/10
一文感想 ↓
戦争系の外交メインの話が好きな人オススメ…面白い映画。
今作は、銃撃戦が激しく行われるものではない。
どちらかというと、会談前に色んな策をめぐらすもの。
知的な戦争というべきかな。
ナチスドイツが侵略する気マンマンだって証拠が手に入ったので、ミュンヘン会談でサイン(合意)させまいとイギリス側の主人公とドイツ側の仲間とで阻止しようとするサスペンス。
色んな策をめぐらしたり、せわしなく働きながら、スパイ活動やら政治的な策略をやるシーンは、好きな人はグッとくる。
個人的にヒトラーとの絡みシーンがとても好き。
鋭い眼光に晒される主人公や仲間の緊張感。
何処か見透かされてる!?と感じるシーンもあり、観てるこっちもドキッとしてしまう。
この映画は、オチが見えてる系で、過程を楽しむもの。
緊張感もあり、第二次世界大戦前の裏話が堪能できたのもあり、大満足であった。
因みにネトフリオリジナルでは、第二次世界大戦の映画スヘルデの戦いもあるぞ。
特徴)
- 第二次世界大戦の勃発前の裏話。
- 歴史的な知識をかなり必要とする映画。
ヒトラーとの絡みシーンの緊張感や主人公たちが色々と奔走する姿やその作戦模様など第二次世界大戦前の裏話の面白さがあるね。
歴史的な知識をかなり必要とする映画。
第一次世界大戦までさかのぼらなければならず、予習が必須レベルで必要な映画。
第二次世界大戦系の映画(外交や政治的なものがメイン)を観たいという方は特にオススメだ!
他の人のレビューだと…
フィルマークス
映画.com
レビューが溜まり次第更新していきます。
高評価の意見としては…
低評価の意見としては…
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下記詳しい感想 ↓
楽しむための予備知識…第一次世界大戦の賠償金と世界恐慌が原因でナチスが生まれた。
これまでの情勢を知っている前提で話が進んでいくので、覚えてないor知らない人にとってはチンプンカンプン。
なので、簡単に第二次世界大戦前の話を解説していくぞ。
第一次世界大戦の敗戦国のドイツに課せられた賠償金
第一次世界大戦は…
オスマン帝国(トルコ)の衰退やアジアやアフリカなどの植民地化によりヨーロッパ内の対立や民族の対立、オーストリア皇太子の暗殺事件…サラエボ事件が原因で、対立が起こった。
ドイツ、オーストリア、オスマン帝国(トルコ)(同盟国)VSイギリス、フランス、ロシア(連合軍)
そして、連合軍が敗退した。
その時交わされたヴェルサイユ条約での第231条がドイツ人に酷い屈辱を味合わせ、報復しようと思わせる要因となったんだ。
ナチスドイツの誕生と怒りの進軍
簡単に内容を話すと「第一次世界大戦の原因は、ドイツにあり、賠償金(1320億金マルクで約500億ドルくらい)払え」というもの。
他にも領土が縮小し、植民地も戦勝国に取られた。
お金がないドイツは、軍備も縮小せざるを得ない…
この結果、軍事力も衰退して、経済も滅茶苦茶、尊厳も踏みにじられる結果に至り…
大恐慌という不景気の波もあり、ドイツではナチ党のヒトラー率いるドイツ労働者党が政権を握った。
その後ラインラントという非戦争地帯にドイツが進行する事件が発生。
これが1936年。
その間にもイタリアがエチオピアを侵略したりとイタリヤも暴走していた。
世界的な大恐慌の不景気の中、大戦を避けるべくミュンヘン会談で和平を結ぼうとするのが、本作の話だ。
おまけ)ヒトラーが支持された理由って?
元凶であるベルサイユ条約の破棄、植民地の再分配や他民族への攻撃を掲げたから。
金は、幸せを呼ぶ…じゃないが、植民地を手に入れ豊かになろうとした。
怒りは、やはりどこかに向けなければ収まらない…ということで、他民族…ユダヤ人がターゲットになった。
その他にヒトラーの卓越した演説など指導者としての才能もあったのだろうね。
第二次世界大戦の勃発前の裏話。
本作は、第二次世界大戦を回避すべくイギリスがミュンヘン会談で和平を結ぼうとするんだが、元々条約を破っているドイツ。
そんな約束どうせ守る気がないんじゃね??と思っていた主人公がドイツ側の仲間が入手した会談議事録によりホントに守る気がない。
ドイツのヤケクソ具合に事の重大さを感じた主人公がイギリス首相に何とか駆け寄り、あの手この手で何とか会談にサインさせまいとする。
この映画の見所は、裏で暗躍する主人公たちの緊張感。
何となく嗅ぎつけるドイツ軍の一部の人たちやヒトラーとのやり取りなど緊張感のあるシーンがたくさんある。
特にヒトラーとドイツ側の仲間との絡みは、観てるこっちも息をのむほど。
イギリス側の秘書や翻訳をやっている主人公もヒトラーと接触する機会があり、その時もかなりの緊張感。
ヒトラーのあの近寄りがたいオーラと目を見て、すべて察する謎の能力が末恐ろしい。
他にも主人公たちが色々と奔走する姿やその作戦模様など第二次世界大戦前の裏話の面白さがあるね。
歴史的な知識をかなり必要とする映画。
観終わって思うことは、第一次世界大戦や第二次世界大戦の知識を必要とすること。
全く知らない状態でみたら、意味わからな過ぎて、楽しめない。
そのそも何でヒトラーが選ばれたのかが分からなかったり、今どういう状況なのかが説明されていないんだ。
この辺は、学生ならばわかるかもしれないが、忘れてしまった人たちは予習必須レベル。
筆者も予習して挑んだ…
これが、なかなか複雑なんだよね。
1938年の話なのに20年近く前の第一次世界大戦までさかのぼらなきゃならないからね。
もしこの映画を観ようと思ったら、一度予習してみてね。
一応、筆者の方で最初の項にこの必要な予備知識をまとめてあるよ。