感想評価)ギレルモ・デル・トロ世界全開…スケアリーストーリーズ 怖い本(感想、結末、裏話)
映画.comスケアリーストーリーズ 怖い本の作品情報より引用
(C)2019 CBS FILMS INC. ALL RIGHTS RESERVED.
あの白くて見た目がキッモいやつを覚えているかい?
自分は、予告編とその画像を見てから劇場で観ると決めました。
それだけのインパクトが予告編いはあったし、実はこの作品…児童書が元となっているんです。
色々突っ込みたくなるだろうね…児童書怖すぎね?とかとか。
そこで本題のこの映画が面白かったかどうか…自分は面白かった。
その感想を紹介していこう。
キスケアリーストーリーズ 怖い本の見所
映画.comスケアリーストーリーズ 怖い本の作品情報より引用
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スケアリーストーリーズの見所
- キモいクリーチャー。
- イットを彷彿とさせる微青春。
- 謎の呪いの本という珍しい設定。
ギレルモ監督の真骨頂…キモくて独特なクリーチャー達。
誰が見ても不気味で、怖さを感じられるクリーチャー達が襲う様、動き回る様は最高に好き。
異形のモンスターパニック系が好きな人、お化け屋敷風の驚かせてなんぼのホラーが好きな人は特にオススメで、最大の見所だ。
少年少女のホラー体験なんで、どうしても比べられてしまう作品…イット。
イットは、ピエロ主体の青春強めのホラー。
スケアリーストーリーズは、化け物主体の青春ほぼなしのホラー。
多少は、とってつけたような青春がありますけど、尺の短さからか、殆どなし。
短めで、ホラーのみを純粋に楽しみたい人向けですね。
この作品は、児童書原作で本がキーなホラー映画。
色んなホラー映画ありますが、流石に児童書が原作のホラー映画はないでしょう?笑
このキャッチコピーだけでも十分観たくなる見所の一つですね。
キャスト
ゾーイ・マーガレット・コレッティ
マイケル・ガーザ
ガブリエル・ラッシュ
オースティン・ザジュール
ナタリー・ガンツホーン
オースティン・エイブラムズ
子役に関しては、全員殆どこの作品が初めてレベルの子ばかりです。
マイケル・ガルザがハンガーゲームシリーズにエディとして出演しているくらいですね。
因みに警察官のターナー役のギルベローズは、24などいろんな海外ドラマに出演しています。
あらすじ~
ハロウィンの夜、町外れにある屋敷に忍び込んだ子どもたちが一冊の本を見つける。
その本には数々の恐ろしい話がつづられており、本を持ち帰った次の日から、子どもがひとりまたひとりと消えていく。
さらに、その「怖い本」には、毎夜ひとりでに新たな物語が追加されていき…
映画.comのスケアリーストーリーズ 怖い本の作品紹介、解説欄より引用
ギレルモ・デル・トロについて
この映画が話題になった理由は、児童書がベース、予告編でもお馴染み不気味なクリーチャー、そしてギレルモ・デル・トロが絡んでいるということ。
そのギレルモ・デル・トロのことが良く知らないよという人のために簡単に紹介していこう。
- メキシコの映画製作者、作家、俳優、元特殊効果 メイクアップアーティスト
- 「パンズラビリンス」(2006)と「シェイプオブウォーター」(2017)で、アカデミー賞での最優秀監督賞、最優秀作品で最優秀賞を受賞
- おとぎ話やホラーとの強いつながりが特徴
ギレルモ・デル・トロ監督は、8歳の頃に初めて短編映画を撮っていました。
その時は猿のおもちゃを使って撮っていたみたいですね。
その後、映画監督業とともに特殊メイクの技術を学んだ(10年費やした)後、自分の会社Necropiaを立ち上げたそう。
因みに尊敬する人物は、押井守さんで、うる星やつらオンリー・ユーや天使のたまごなど全作品を観ているのだそう。
機動戦士パトレイバーがパシフィックリムに大きな影響を与えていたのだとか。
他にも特撮系など色んな日本のものを観ているみたいですね。
ギレルモ・デル・トロの関連作品たち)
- ストレイン 沈黙のエクリプス(監督、脚本、製作)
- クリムゾン・ピーク(監督、脚本、製作)
- シェイプ・オブ・ウォーター(監督、脚本、製作)
- パンズラビリンス(監督、脚本、製作)
- パシフィックリム(監督、脚本、製作)
- ヘルボーイ(監督、脚本)
- ヘルボーイゴールデンアーミー(監督、脚本)
- スケアリーストーリーズ怖い本(脚本、製作)
- パシフィックリムアップライジング(製作)
- ブレイド2(監督)
- カンフーパンダ2(制作総指揮)
- ホビット思いがけない冒険(脚本)
など
解説
「シェイプ・オブ・ウォーター」でアカデミー賞を受賞したギレルモ・デル・トロが企画・製作を手がけ、恐ろしい内容や挿絵のために全米で学校図書館に置くことに対する論争が巻き起こった児童書シリーズを映画化。
原作は1981年に第1作が発表されたアルビン・シュワルツによるベストセラー児童書 「スケアリーストーリーズ 怖い本」 シリーズ。「ジェーン・ドウの解剖」「トロール・ハンター」のアンドレ・ウーブレダル監督がメガホンをとった。
映画.comのスケアリーストーリーズ 怖い本の作品紹介、解説欄より引用
原題、Scary Stories to Tell in the Dark
上映時間、108分
監督
ダン・ヘイグマンケヴィン・ヘイグマン
ギレルモ・デル・トロ
原案
マーカス・ダンスタン
パトリック・メルトン
原作
アルヴィン・シュワルツ『誰かが墓地からやってくる』
製作
ギレルモ・デル・トロ
ジェイソン・F・ブラウン
J・マイルズ・デール
ショーン・ダニエル
エリザベス・グレイヴ
製作総指揮
ロベルト・グランデ
ジョシュア・ロング
配給
ライオンズゲート
クロックワークス=ギャガ
ストーリー…8/10
キャスト…5/10
怖さランク…3/6
個人的評価…7/10
映画.comスケアリーストーリーズ 怖い本の作品情報より引用
(C)2019 CBS FILMS INC. ALL RIGHTS RESERVED.
一文感想 ↓
ギレルモクリーチャーが本領発揮だ…面白い映画。
自分は、好みのホラー映画。
なんと言っても不気味なクリーチャー。
コイツらの活躍を自分は期待して期待通りの不気味さと大活躍で、満足。
強いて言えば、もっとガンガン出してくれても良かったのよ?
不気味なクリーチャー達は、見応え抜群。
この映画の最大の見所…クリーチャーたち。
様々なクリーチャーたちがお化け屋敷のような驚かせ方で怖がらせていく。
設定が面白い上、約90分うまくおさめてる。
児童書設定に恐怖パートと詮索パート、メリハリのついている感じなど設定の面白さに加え、90分上手く収めている。
脅かし方最高に好き。
いくつかのクリーチャーが存在するが、自分は死体さんの脅かし方が好きですね。
何処で来る?どこで来る??ここかぁ~!って感じが溜まらなく好きだった笑
ギレルモの映画を観たいという方は特にオススメだ!
他の人のレビューだと…
フィルマークス 3.5
映画.com 3.3
そこまで評価は高くないもよう。
子供がメインということでどこかイット臭がしたり、ストーリーが王道でグロもない。
そういう感じのホラーを求めていた人は、かなりハマっていた印象ですね。
人によっては全く怖くない人や怖いと思う人まちまちでしたね。
高評価の意見としては…
お化け屋敷的ホラー、ストーリーはイット味が多かった、
低評価の意見としては…
暗いシーンが多くみにくい、怖くなかった(人によっては)
下記詳しい感想 ↓
映画.comスケアリーストーリーズ 怖い本の作品情報より引用
(C)2019 CBS FILMS INC. ALL RIGHTS RESERVED.
不気味なクリーチャー達は、見応え抜群
この映画の最大の見所は、クリーチャー達だ。
見た目が不気味なクリーチャー達がどう脅すんだろうと思いながら観てた。
予告編でも出てた白い体に長い髪の老婆?のシーンは、最高に好きだ。
新感覚の脅かし方で、観てるこっちもドキドキしたくらいだ。
他のクリーチャー達も個性溢れてるやつらばかりなので、観ていて飽きない。
特に2番煎じ感がないのが凄い。
大体のホラー映画だと、こんなクリーチャーいるなぁとかこの脅かし方観たことあるなぁと思うことが多いんだが、これは、その辺がなかった。
設定が面白い上、約90分うまくおさめてる。
- 本にお話が書かれていく。
- ホラーパートと詮索による伏線回収と分かりやすく分かれてる。
- 内容がとても分かりやすい。
- クリーチャーキモい。
児童書ホラーということで、とある本に色々と書き進められていく。
その設定はなかなかない。
ホラー映画の中で色々な設定が組まれるが、本はなかったんだよな。
しかも、この作品は原作があり、その原作が児童書なのだ。
かなり挿絵が怖いようなので、気になるかたはこちら▶︎「スケアリーストーリーズ 怖い本」の原作本が怖すぎると話題に… - 菊飛movie
原作のインパクトと本設定は、面白い設定だ。
映画イットだと全部ごちゃ混ぜになっている印象で、終始怖がらせに行っている印象だが、このスケアリーストーリーズは、ちゃんと分かれている。
その点では心構えが出来るので、心臓に優しいだろう。
そういう点では、内容が分かり易い。
なので、特に頭を使う事なくホラー映画を楽しめる。
それに、この映画は、怖いというより、不気味、気持ち悪い感が強い。
まぁ、それも脚本のギレルモ・デル・トロの特徴なんですがね笑
ブレイド2やヘルボーイシリーズ(リメイク前)シェイプオブウォーターなどでてくるクリーチャー達は軒並み特徴的だ。
特にパンズ・ラビリンスなんて夢に出てきそうなほど。
と言いつつも不気味さや気持ち悪い感じは、最高に好きだ。
脅かし方最高に好き
特に死体さんのやり口が好き。
「俺の親ゆびどこや〜」と探しにきつつ、オーギー逃げ場がなくなり、とある場所に隠れてしまう。
その隠れた場所よ!
隠れたくなるのは分かるが、そこは死亡フラグというやつだ。
おや?大丈夫かな?大丈夫かな?と思わせと…
とここからは、見てのお楽しみ。
個人的には、そっちかとなりました。
他にも個性豊かなクリーチャー達がお出迎えしてくれます。予告編で絶大なインパクトを残したあのクリーチャーも。
90分余す事なく楽しめます。
余談、裏話…
本作が話の短編集という形ではなく、1つのストーリーだけで構成される長編映画として製作されたのは、デル・トロの意向によるものであるそう。
ネタバレ感想
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菊飛的トラウマ級の話
一番のトラウマは、チャックの姉の顔からクモがでてくるやつ。
あの尋常じゃない量のクモと身体中に這いずり回るあの感じ…
いまでも鳥肌が立ってしまうほどです。
自分は、クモ嫌いですからね…
自分は、このクモのはなしですが、皆さんはどの話が苦手でした?
他の話は
ジャングリー・マン(身体がバラバラになり、襲いかかるやつ)
かかしのハロルド(いじめっ子のハリーがカカシに襲われるやつ)
魔女(チャックが四方八方から白い不気味な魔女に取り込まれるやつ)
死体(オーギーが親ゆびを食べそうになって、ベッドの下で何処かへひきづりこまれるやつ)
の計4つですね。
死体のやつが一番驚きましたね。
強がりを言うと何となく死亡フラグ立ってることくらいは分かってたんですよ?笑
まぁ、監督達の思惑通りにビックリさせられたんですがね…
結末~
下記の[表示]内に隠しております。
登場人物と簡単な説明
ステラ(幽霊屋敷から本を持ち出した人)
オーギー(ステラの親友で死体に連れ去られた人)
チャック(白い長い髪の魔女に連れ去られた人)
レイモン(放浪者で軍役から逃げ出した人)
サラ・べロウズ(本を書いている人で、呪いの元凶というべき悪霊)
ステラとレイモン以外助からず…
ステラが本を探し出してから、一人一人サラの本の餌食となってく。
ステラ達はなんとか本の真相を究明するため奔走するも最終的にステラとサイモンの二人のみとなった。
分かったことは、サラはベラウズ一家の工場から汚染物質が流れている事を知らせるために子供達に知らせようとしていた。
だが、サラは自分の家族に隔離され、サラ自身が子供達の死んだ元凶と罪をなすりつけた。
そして、精神科に入れられたサラは、実の兄から拷問を受けて、そののち亡くなった。
それを知り、ステラは、本を返すためサラが閉じ込められていた部屋へ。
ステラは、サラの亡霊にあなたは悪くない、わたしが貴女のはなしを書くと言った。
ステラは、自分の血でサラの死の真相やベラウズ家の事を書くと、サラとサラが生み出した悪霊は消えてったのだった…
その後、ステラとレイモン、チャックの姉とともに居なくなった親友を探す旅にでたのだった…