前作の敵が味方になる最高の展開…ターミネーター2(感想、結末)(感想、結末)
映画.comターミネーター2の作品情報より引用
写真:Everett Collection/アフロ
- 前作の敵が味方になる最高の展開…ターミネーター2(感想、結末)(感想、結末)
- 前作の敵が味方という熱い展開にド迫力のアクションてんこ盛りの傑作
- 前作では敵であったT-800が味方という最高のシチュエーション
- 液体金属のT-1000に死角はなし!?
- コナー家とT-800の間に絆が生まれ始める…
- 結末~
キャスト
ターミネーター(T-800)
…アーノルド・シュワルツェネッガー
サラ・コナー
…リンダ・ハミルトン
T-1000
…ロバート・パトリック
マイルズ・ダイソン
…ジョー・モートン
ジョン・コナー
…エドワード・ファーロング
あらすじ~
30億人の人命が失われる1997年8月29日に起こり得るスカイネットと人類間の核戦争「審判の日」を記憶するサラは、サイバーダイン社への爆破未遂事件を起こした後、精神病患者として警察病院へ収監され、非人道的な拘束を受けていた。
また、カイル・リースとの間に生まれた息子のジョンは養父母の下に引き取られていたが、最終戦争に備えるサラの偏った教育を受けたジョンは子供ながらにハッキングや武器の知識に精通している一方で、今では母の言動を与太話と断じながら非行に走る日々を送っていた。
ある日、時空を超えて再び2体のターミネーターが送り込まれる。
1体は10年前と同モデルのT-800・モデル101型、もう1体は変形自在の液体金属で構成された最新モデルT-1000型。
2体はそれぞれ共通の目標であるジョンを捜索し、ショッピングモールにいた彼をほぼ同時に発見する。T-1000の襲撃からジョンを救ったのは、かつてサラを襲ったT-800だった。
個人的評価…10/10
一文感想 ↓
前作の敵が味方という熱い展開にド迫力のアクションてんこ盛りの傑作
最高言うべきシチュエーションである、T-800が味方になったという事。
これだけで、テンションが爆上がりだ!
前作では、散々強く怖いイメージを植え付け、一番強い印象を与えた敵が味方になるというのは、大体の人はワクワクしてしまうに違いない。
そんなT-800がジョンコナーを全力で守るというのだから、頼もしいの一言。
だが、そんなT-800が「自分より強い」と即答させたT-1000という存在。
液体金属でどんなものにも化けれて、どうやって倒すんだレベルの化け物…
前作の脅威が味方になる…そいつを凌駕する敵が現れるというだけで、ストーリー的にはかなり良い設定だと言わざるおえない。
今作は、なんと前作の倍以上の製作費を投じていることもあり、アクションもド迫力。
それに、当時最新のCGを駆使して生み出されたT-1000という存在も圧巻の一言。
最大の見所というべきところは、やはりT-1000とT-800の戦闘シーン。
130分という長尺の中で所々にその2体が戦うシーンがあり、クライマックスではガチンコバトルもあるというのだから、ついつい見入ってしまった。
130分飽きずに観られる良い作品だし、何度も見たくなる作品の一つだ。
シュワルツェネッガーファンという方、強敵に執拗に追われる系の映画を観たいという方、ターミネーターファンという方は特にオススメだ!
下記詳しい感想 ↓
前作では敵であったT-800が味方という最高のシチュエーション
前作のターミネーターでは、執拗にサラコナーの命を狙って、ギリギリのところで勝利したT-800がなんと今作では味方というのだから頼もしい。
ジョンコナーがT-800を弄って、過去に送り、自分を守らせるという設定だ。
そんな頼もしい味方をつけて、同じく送られてきたT-1000から逃げつつも戦う。
T-800とジョンコナーは、徐々に機械と人間以上の関係を築いていく過程は、観ていて応援したくなる。
ジョンコナーがT-800に人間らしさを頑張って教えたりしているシーンは、ちょっとぎこちない父と子という姿に見えてくる。
父がいないというジョンコナーにとっては、T-800は特別な存在であったに違いない。
これのおかげで良い感じに観客を感情移入させれたのが、名作と言わしめる一因じゃないかと思う。
当時初めて見た時は、T-800がT-1000という自分より強敵の相手に怯まず立ち向かい、ボロボロになっていく姿は、観ていてなんだかつらかったし、T-800をしきりに応援していた覚えがある。
それに、 T-800が「地獄で会おうぜ!ベイビー」って言ってたのを見て、笑ってた覚えがある笑
今になってはいい思い出だ。
そして、ラストのあの展開は、今でも好きなシチュエーションである。
液体金属のT-1000に死角はなし!?
T-800が「自分よりも強い」と言わせた存在のT-1000というターミネーターは、液体金属でできている。
どんなものにも化けれて、形状も単純な物なら簡単に変形可能という優れもの。
銃で撃っても、液体金属なので、簡単に再生してしまい、弱点という弱点が見つからない。
ある種最強の存在だと言えよう。
そんなT-1000は、最新のCG技術でできており、1991年に公開されたにも関わらず、かなりのリアリティだ。
CGで人間の形に変わってから、実際の俳優に移り変わる過程では、全く違和感がない。
そんなT-1000は、クライマックスにはどう倒されるのか…当時は想像もつかなくて、ワクワクしながら観ていた覚えがある。
ただ、前作のT-800は、走るということをしなかったのだが、今回のT-1000はゴリゴリ走る。
なんなら、スクーター並みの速さなんじゃね??って思う程速いイメージなおかげで、前作以上に「追われる怖さ」が増し増しな感じなので、よりドキドキわくわく感が味わえた。
そして、分かっている通り警察は、全くもって役にたたない笑
コナー家とT-800の間に絆が生まれ始める…
前作の敵ということで、ジョンコナーとT-800のファーストコンタクトは酷いものだった笑
ジョンコナーは、前作でT-800に散々追い回され、愛する者も殺された挙句、死闘の末何とか倒した化け物。
そんな化け物がヒョコっと現れればあんな反応するに決まってる笑
失神しなかっただけ、凄いと思うべきだ。
そんな最悪のファーストコンタクトであるが、一緒に旅をしている(T-1000から逃げてる)中で、コナー家とT-800という機械の間に絆が芽生え始めている。
前作もそうだが、ジェームズキャメロン監督は、極限の中で恋愛だったり、家族愛、絆というのを分かりやすく差し込んで、それをうまくクライマックスに使うのが上手いと思った。
あの絆が芽生えた過程を見せられてからのあのラストは、ついつい泣きそうになってしまうものだ(´;ω;`)
あと、この映画は銃オタクのジェームズキャメロン監督のこだわりもびっしり入っている。
それは、T-800に使わせる銃…
友人のミリタリー好きから言わせたら、相当良いセンスしているらしい。
自分は、その辺疎いのでわからないが、自分もカッコいいと思うし、ミリタリー好きの受けがかなりいいのは間違いないだろう。
結末~
T-1000を溶鉱炉にぶち込み、何とか勝利…そして、T-800と前作の遺物を溶鉱炉に沈めるのであった…
サイバーダイン社から逃走するサラ達の背後には、奪った警察無線で状況を把握したT-1000が迫っていた。
カーチェイスの末、一同は製鉄所へと突っ込む。 T-1000はタンクローリーから漏れ出した液体窒素を浴びて氷漬けとなり、T-800の銃撃で粉砕されるが、溶鉱炉の熱により直ぐに溶けて、再生する。
短時間のうちに急激な変化を繰り返したため、T-1000は機能不全を起こしていたものの、T-800を依然として圧倒し、苦戦させる。
T-1000の猛攻の前に心臓部を鉄の棒切れで刺され、一度は動力源が破損し、機能停止するT-800だったが、予備電源により辛くも活動を再開する。
サラやT-800との死闘の末、T-1000はサラにグレネードランチャーを撃ち込まれるが、弾切れとなる…がそこに現れたのは、T-800で、追加のグレネードを打ち込み、溶鉱炉へ転落し、断末魔の叫びとともに溶解し最期を迎えた。
ジョンは、サイバーダイン社で奪取した、1984年に回収されたT-800の右腕とマイクロチップを溶鉱炉に放り込む。
しかし、T-800は、同じものが自身にも内蔵されているため、自身を溶鉱炉へ沈ませて「消滅」させることをサラとジョンに求める。
だが二人にとって、もはやT-800は単なる「機械」という存在を遥かに超えていた。
ジョンの頬を伝う涙に触れたT-800は、初めて人間の感情と生命の尊厳を理解する。
二人と別れの抱擁と握手を交わした後、彼が溶鉱炉へ沈みながら最後に見せたのは、メキシコでジョンに教えられたサムズアップであった。
不確定な未来の闇に対し、サラは殺人機械ターミネーターが生命の価値を学べた事実に希望の光を見出すのだった。