色々と詰め込み過ぎな考古学映画…Netflix映画時の面影(感想、その他)
ネットフリックス公式サイトの時の面影の作品情報より引用
(C)2021 The Dig Netflix.All Rights Reserved
実話をうたっているが、全部が全部ホントではないこの映画。
原作小説を元に作られており、その著者が映画内に出演しているペギーピゴット婦人(女性考古学者)の甥さんなんだ。
本人も直接聞いて書いたわけじゃないよと言っている。
そんな一部実話の考古学映画…実は色んなものを詰め込みまくっているんだ。
この映画の感想とキャラクター達のその後(実際のその後)、原作小説について紹介するぞ。
- 色々と詰め込み過ぎな考古学映画…Netflix映画時の面影(感想、その他)
- 考古学ロマンがメイン、手柄争奪戦オプション程度で良かったのでは…まぁまぁな映画。
- 「時の面影」に登場した人たちのその後と原作紹介
ネットフリックス映画の記事はこちら)
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キャスト
キャリー・マリガン
レイフ・ファインズ
リリー・ジェームズ
ジョニー・フリン
ベン・チャップリン
ケン・ストット
あらすじ~
第二次大戦直前のイギリス。不思議な塚の発掘を望む未亡人が雇ったのは、経験豊富なアマチュア考古学者。この出会いが、歴史に残る大発見へとつながっていく。
ネットフリックス公式サイトの時の面影の作品紹介、解説欄より引用
THE DIG starring Carey Mulligan and Ralph Fiennes | Official Trailer | Netflix
原題、The Dig
上映時間、118分
監督
サイモンストーン
配給、ネットフリックス
ストーリー…6/10
キャスト…5/10
個人的評価…6/10
一文感想 ↓
考古学ロマンがメイン、手柄争奪戦オプション程度で良かったのでは…まぁまぁな映画。
題材はメチャメチャ良いんだが、色んな要素をぶち込み過ぎたせいで台無しになった気がする。
大本の話は、とあるアマチュアだが経験豊富な考古学者と出土すると信じる地主が歴史に残る大発見をしたというもの。
メッチャワクワクしない?
徐々にこれ凄いやつじゃね??って雰囲気出していきつつ、出てきたものがマジで凄いものだった。
これだけで十分ワクワクして良い題材なんだよ。
だが、これに色んな考古学者の私利私欲の争いが絡んでくる。
100歩譲ってその辺は良いとしても、そのほかの地主の感動系ヒューマンドラマや女性考古学者の戦争を絡めたれないストーリーは、不要と感じた。
大発見のワクワク感と私利私欲にまみれた考古学者の争いと恋愛ストーリー、ヒューマンドラマと感情がとても忙しい。
2時間に凝縮したせいで、後付けっぽい感じになってしまった、ヒューマンドラマと恋愛ストーリーの出来がとても良くない。
感情移入できなく、なんだか無駄が多いように感じてしまった…
歴史を動かした大発見のワクワク感。
前半部分は、歴史を動かす程の大発見のワクワク感が魅力。
後半は、私利私欲にまみれた大人たちの醜き争い。
後半部分は、前半とは打って変わって私利私欲にまみれた大人たちの醜き争いが展開。
そこに地主の体調面と女性考古学者の謎の恋愛ドラマも合わさって、ちょっと迷走気味になってしまっているように感じた。
個人的には色んな要素が多すぎて、プリティ婦人などの感情移入が出来なかったのが残念。
5つほどの要素が絡んでいて、考古学ロマンだったり恋愛ストーリー、ヒューマンドラマと色々詰め込み過ぎな印象を受けた。
変わった設定若しくは性差別についての映画を観たいという方は特にオススメだ!
他の人のレビューだと…
フィルマークス
映画.com
レビューが溜まり次第更新していきます。
高評価の意見としては…
低評価の意見としては…
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下記詳しい感想 ↓
歴史を動かした大発見のワクワク感。
前半部分は、歴史を動かす程の大発見のワクワク感が魅力。
一件何もないような土地から徐々に何かが出てくる。
あれ?もしやこれって凄いやつなんじゃね?的な雰囲気は、考古学系の映画の醍醐味ってやつよ。
時折出てくる世界史の知識を知らなくてもこの辺は、興奮してワクワク感が凄かったのを覚えている。
この映画を100%楽しむ為に世界史の知識が必要となる。
5世紀ごろのイギリスあたりの歴史…アングロサクソン人の歴史がメインとなっており、この辺を知らないと考古学者の言っていることがあんまり分からない。
まぁ、興奮気味に分かりやすく言いなおしたりしているので、ある程度は分かるんだけどね。
その辺は、歴史にあんまり詳しくなくても70%くらいは、どういうことか分かる。
要は十分楽しめるってことだ。
筆者もこの時代について全く知らなかったが、十分楽しめた。
後半は、私利私欲にまみれた大人たちの醜き争い。
後半部分は、前半とは打って変わって私利私欲にまみれた大人たちの醜き争いが展開されていく。
凄いもんが出土したって事で、考古学のお偉いさんが来て、手柄を横取りしようとする。
そこに地主の体調面と女性考古学者の謎の恋愛ドラマも合わさって、ちょっと迷走気味になってしまっているように感じた。
前半のワクワク感は全くなく、この時代が第二次世界大戦中ということもあって、感動系と誰が手柄をゲットするかっていうヒューマンドラマチックな展開がメイン。
この辺は、思っていたのとちょっと違っていたね。
個人的には色んな要素が多すぎて、プリティ婦人などの感情移入が出来なかったのが残念。
この映画ちょっと詰め込み過ぎやしないかと感じたのが正直な感想。
どんな要素がある?と言われたら…
映画内にある5つの要素。
- 歴史的大発見という考古学ロマン。
- 歴史的大発見の手柄争奪戦。
- 地主である奥さんのヒューマンドラマ。
- 女性考古学者の戦争恋愛ストーリー。
- 第二次世界大戦中のヒューマンドラマ。
この5つが1本の映画に凝縮されている。
それも2時間くらいにだ。
本当なら1つだけでも90分レベルの作品が出来上がるんじゃね?と思える要素ばかり。
それを2時間に凝縮したせいで、全体的に中途半端となった。1番と2番が主に描かれていたんだ。
それ以外の3つはついでみたいな感じで、内容がちょっと薄い。
そのせいで、ヒューマンドラマ系やら恋愛ストーリーには感情移入が出来なく、楽しめなかった。
「時の面影」に登場した人たちのその後と原作紹介
ここでは、時の面影に登場したキャラクター達のその後と原作小説の紹介をしたいと思う。
キャラクター達のその後は、ネタバレになるので、隠しておくぞ。
キャラクター達のその後
下記の[表示]内に隠しております。
エディプリティーさんは、この映画の9年後に死んでしまったと映画のエンドロールでやっていたね。
では、その他の人たちはどうなんだろうか。
プリティ婦人の息子
プリティ婦人死後、叔母の元に引き取られたそうだ。
プリティ婦人の財産は、全てその息子に引き継がれたそう。
バジルブラウン
プリティ婦人に依頼を受けたブラウン氏は、婦人死後には発掘者として除名されてしまった。
第二次世界大戦中は海軍陸軍等のミクルウッドグリーンの王立防空監視団の役職についたそうだ。
その後も色んな発掘に携わり、1965年脳卒中により引退するまでずっと活躍し続けた。
最終的なキャリアは約60年とこちらもとんでもない大物。
唯一の女性考古学者のマーガレット・グイド(ペギー・ピゴット)
夫とうまくいっていなかったマーガレットは、夫に別れを告げて、戦争に行く男性…ロリーマックスと恋に落ちる。
だが、そのロリーはどうなったか不明で、マーガレット自身も1958年程まで離婚せずに一緒にいたんだ。
その後離婚した後もルイージビコットと結婚するもその夫が精神病にかかり、離婚という形になってしまった。
考古学面は、サットンフー後も色んなものに携わり、キャリアは60年とかなり凄い人となった。
チャールズ・フィリップス
ブラウンからサットンフーの手柄を横取りしようとした大物考古学者。
実は、このサットンフーが一番有名で、賞を受賞したほど。
だが、他の記録は一切残っていないのが現状。
原作小説について
これは実話に基づいているというのだが、この著者の ジョン・プレストンは、ペギー・ピゴット婦人の甥なんだ。
ペギー・ピゴットと言えば、サットンフー発掘にいた唯一といっていい女性考古学者さん。
あの人の甥。
因みにペギーさんから直接聞いて書いたわけじゃないらしい。
なので、全部が全部ホントというわけではなく、実際のサットンフーの発掘とは色々と異なるとのことだ。