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感想評価)伝記本に基づく衝撃作品…Netflix映画アイリッシュマン(感想、結末)

 

    

伝記本に基づく衝撃作品…Netflix映画アイリッシュマン(感想、結末)

   (更新日: 2021/01/01)

アイリッシュマン

アイリッシュマン

ネットフリックス公式サイトのアイリッシュマンの作品情報より引用

(C)2020 The Irishman Netflix.All Rights Reserved

 

 

キャスト

 

 フランク・シーラン(ジ・アイリッシュマン)
ロバート・デ・ニーロ

 
ジミー・ホッファ
アル・パチーノ

 
ラッセル・ブファリーノ
ジョー・ペシ

 
フェリックス・ディトゥリオ
ボビー・カナヴェイル

 
ビル・ブファリーノ
…レイ・ロマーノ

 
アンジェロ・ブルーノ
ハーヴェイ・カイテル

 
トニー・プロ
スティーヴン・グレアム

 
アンソニーサレルノ
…ドメニク・ランバルドッツ

 
ペギー・シーラン
アンナ・パキン

あらすじ~

 フランクシーランは、全米トラック運転協会の一員として長らく活動していたが、とある事(肉の横流しなど)で訴えられたりしてしまった。

そして、子供を養うためにも友人の伝手から前にトラックを修理してくれた人…ラッセルブファリーノと再度出会い、そこから人生は急展開していくのであった…

 

解説

タクシードライバー」「レイジング・ブル」など数々の名作を生み出してきた巨匠マーティン・スコセッシロバート・デ・ニーロが、「カジノ」以来22年ぶり9度目のタッグを組み、第2次世界大戦後のアメリカ裏社会を生きた無法者たちの人生を、ひとりの殺し屋の目を通して描いた一作。

伝説的マフィアのラッセル・バッファリーノに仕えた実在の殺し屋で、1975年に失踪した全米トラック運転組合委員長ジミー・ホッファをはじめ、多くの殺人事件に関与したとされるフランク・“アイリッシュマン”・シーランをデ・ニーロが演じるほか、ジミー・ホッファ役のアル・パチーノラッセル・バッファリーノ役のジョー・ペシと、ハリウッドのレジェンド級俳優が豪華共演する。

脚本は「シンドラーのリスト」「ギャング・オブ・ニューヨーク」のスティーブン・ザイリアン。

Netflixで2019年11月27日から配信。日本では第32回東京国際映画祭のクロージング作品としても上映。配信に先立つ11月15日から一部劇場にて公開。

 

映画.comのアイリッシュマン作品紹介、解説欄より引用

 


The Irishman | Official Trailer | Netflix

原題、The Irishman

上映時間、210分

監督

 マーティン・スコセッシ
原作

チャールズ・ブラント
『I Heard You Paint Houses』

配給、ネットフリックス

 

 

ストーリー…7/10

キャスト…10/10

 

 個人的評価…8/10

 

第92回 アカデミー賞(2020年)

ノミネート

作品賞  監督賞 マーティン・スコセッシ

助演男優賞 アル・パチーノ

助演男優賞 ジョー・ペシ

脚色賞 スティーブン・ザイリアン

視覚効果賞  美術賞  撮影賞 ロドリゴ・プリエト

衣装デザイン賞 サンディ・パウエル 

クリストファー・ピーターソン

編集賞  

第77回 ゴールデングローブ賞(2020年)

ノミネート 最優秀作品賞(ドラマ)  

最優秀助演男優賞 アル・パチーノ

最優秀助演男優賞 ジョー・ペシ

最優秀監督賞 マーティン・スコセッシ

最優秀脚本賞ティーブン・ザイリアン

  

     

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ネットフリックス公式サイトのアイリッシュマンの作品情報より引用

(C)2020 The Irishman Netflix.All Rights Reserved

一文感想 ↓

名前と顔を見分けるのが大変な一面、俳優の演技と監督の采配が素晴らしかった…面白い映画。

フランクシーランやジミーホッファにラッセル・ブファリーノと実在する人物で、史実と記録を元に作られた今作。

210分となかなかない長さの作品にマーティンスコセッシ×ロバートデニーロ、アルパチーノ、ジョーペシなど様々な豪華キャストが出演している。

 

やはり、今作の一番の魅力は…

リアリティのある殺しに放火、恐喝…それに人間関係は、他の映画にはない見所だと思う。

 ロバートデニーロが演じるフランクの鮮やかな殺しに放火?いや、もうあれは爆破だけど笑に恐喝と悪いことが全て詰まっている。

複雑な人間関係も見所の一種で、分かりづらい反面、綿密に絡み合う人間関係は、実際にあったことだと考えると見ていて面白く感じる。

 

その反面、凄い疲れる映画だったのは確かだ。

多分同じことを思う人が大勢いると思うのだが…

登場人物の名前と顔が一致しないが為に、会話についていけない。

会話の中で人の名前が出てくるのはわかる。

だが、その名前…初めて聞くけど??ってなる人がちょろちょろ出てきたり、「あれ?この人誰だっけなぁ…」と思ってしまう人が多数いる。

実は、そうなることを見越して、名前をメモ帳でメモりながらみていたのだが、それでも「ん?」ってなる人がいる笑

どんだけ登場キャスト多いんだよw 

 

当時のアメリカの知識が必要で、フランクの何処か社畜サラリーマンの最期みたいであった…

 あまり調べすぎると結末まで見えてしまうので、サラッと時代背景を勉強しておくとより楽しめる印象。

自分は、歴史が好きだったのもあり、なんとなくこの時何が起こってたかというのは覚えています。

観終わってから、再度登場キャストを調べるとより面白いかもしれませんね!

フランクの最後はホントに悲しかったですね…

殺し屋の末路というものなのでしょうか…

 

とこの主に2つの事があるのに加え、210分と長尺なこともあり、ドっと疲れてしまった。

いつもは4作品くらい観れる自分でも、これともう1作品で疲れて、寝てしまった程だ… 

 

マフィア映画を観たいという方、マーティンスコセッシ、ロバートデニーロなどのファンという方は特にオススメだ!

 

 

他の人のレビューだと…

フィルマークス 4.0

映画.com 3.9

結構な高評価。

210分という長尺映画なだけあって、みんなのレビューもかなりの長さになっていた印象でした。

ネットフリックス映画としては、面白い部類に入る評価だと思う。

 

高評価の意見として、様々な意見があったが、やはりマーティンスコセッシ最高!やアルパチーノやロバートデニーロ、ぺシの演技を絶賛するものが多かったですね。

アメリカの歴史のスケールのデカさと時の流れに驚く人も多かったようです。

 

低評価の意見はあまりないような気がしました。 

見分けるのが難しいという意見や長すぎて前半誰てしまったと言っているひともいましたね。

やはり、210分は長いと言っている人もいましたね。

 

下記詳しい感想 ↓         

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ネットフリックス公式サイトのアイリッシュマンの作品情報より引用

(C)2020 The Irishman Netflix.All Rights Reserved

リアリティのある殺しなどの犯罪…それに人間関係は、他にない映画の見所だ!

マフィア映画を撮らせたら、右に出るものはいないレベルで凄いマーティンスコセッシ監督と豪華キャストが織り成す210分の濃密な史実映画は、インパクトは絶大。

正直、この豪華キャストの共演と史実という点だけでも興味をそそる人は大勢いるだろう。

そんな中、やはり目を引くのは、主人公のロバートデニーロ演じるフランクの鮮やかな殺しに放火?いや、もうあれは爆破だけど笑に恐喝と悪いことが全て詰まっている。

殺しに関しては、通りすがりにズドンとやって足速にさっていく。

 

この映画を観ていて、実際こんなことが普通にあったのだろうかと疑問に思ってしまうところだが、実は、登場キャストは実際いた人物で、大半が銃殺されている末路だ。

これは、映画内の話ではなく、実際の話、実際いた人物の末路だ。

しかも数発喰らって死亡とかザラにいるところを見ると、実際もあんな感じでサラッと殺されたのだろうなぁと思ってしまう。

 

当時のアメリカ怖すぎる…

 

人を殺す前と殺した後のフランクの表情は、眉一つ動かなく、まさに仕事を淡々とこなすサイボーグのようだった。

邪魔な会社があれば、爆破して邪魔するし、恐喝だって普通に行っちゃう。

無法地帯とはまさにこのことだと思ってしまった…

 

複雑な人間関係も見所の一種で、分かりづらい反面、綿密に絡み合う人間関係は、実際にあったことだと考えると見ていて面白く感じる。

 人から人へと様々なつながりがあり、それはすごくわかりづらい。

自分が見慣れていないせいなのかな?って思ってしまう…

 

そのつながりが実際にあったことであると同時に絶対に誰も逆らわない…ラッセルブファリーノを筆頭に様々なマフィアに当時有名だった実際にいた名前の人たちがどんどん出てくるので、当時の戦後のアメリカ史好きにはたまらなく好きな作品に違いない!

 

        

     

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ネットフリックス公式サイトのアイリッシュマンの作品情報より引用

(C)2020 The Irishman Netflix.All Rights Reserved

登場人物の名前と顔が一致しない問題

 登場人物の顔と名前が一致しないがために会話についてこられない部分があった。

なんで、そうなったかという理由をご紹介しよう。

 

  1. 登場人物多すぎる
  2. 名前だったり、ミドルネームのみ、あだ名など様々な呼び名で呼ぶから分からない
  3. 登場人物の見た目が変わりすぎてて、分からない
  4. 説明されない人物が多すぎる

 

1、登場人物多すぎる問題

210分、様々な登場人物が出てくるため、覚えるのがほんと大変。

えっと…これが誰でこれが、あれで…と結構頭をフル回転させながら視聴していた。

時には、戻ってみて、「あ~この人か!」と確認するほどに…笑

 

2、名前、ミドルネーム、あだ名と様々な呼び名をしちゃう問題

一人の人にどうやら複数の呼び方をしているみたいだ。

日本人でいう、苗字のみだったり、名前のみだったり、あだ名で呼んだり…

まぁ、分かりづらいわ!

しかも見た目も変化するから余計分かりづらい!

 

3、登場人物見た目変わりすぎ問題

2でもサラッと言いましたが、人によっては別人レベルで変わっちゃいます。

「お前誰だよっっ!」ってやつがチョクチョク出てきます。

いつもサングラスかけてない人がサングラスかけて、髪型もチェンジされちゃったら、もう誰だか分からないですよね?その状態です笑

 

4、説明されない問題

せめて説明してほしい。

登場したら、サラッとでもいいので、名前と特徴をナレーション方式で説明してほしい。

大体のキャラクターが会話で探るくらいなので、めっちゃ頭使う…

 

 

以上のことから…

 

その名前…初めて聞くけど??ってなる人がちょろちょろ出てきたり、「あれ?この人誰だっけなぁ…」と思ってしまう人が多数いて、分からなくなってしまう。

実は、そうなることを見越して、名前をメモ帳でメモりながらみていたのだが、それでも…「ん?」ってなる人がいる笑

対策として、名前をしっかりメモって、見た目も目に焼き付けておいた方がいいぞ!

    

     

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ネットフリックス公式サイトのアイリッシュマンの作品情報より引用

(C)2020 The Irishman Netflix.All Rights Reserved

黒当時のアメリカの知識が必要!フランクの何処か社畜サラリーマンの最期みたい…

 今作の舞台は、1950年代から70年代にかけてのお話で、JFK暗殺事件、キューバ危機、この時代は全米トラック協会が盛んだったことなどそういった事を勉強するとより楽しめる作品になっていきます。

公民権運動あたりは、この映画内では一切でてこず、黒人差別的要素もないので、知らなくても楽しめます。

 あまり調べすぎると結末まで見えてしまうので、サラッと時代背景を勉強しておくとより楽しめる印象になっています。

自分は、歴史が好きだったのもあり、なんとなくこの時何が起こってたかというのは覚えています。

 

観終わってから、再度登場キャストを調べるとより面白いかもしれませんね!

自分も観終わってから調べたら、様々な発見をしたので、下記のネタバレ感想でお話しますね。

 

最後に…

フランクの最後はホントに悲しかったですね…

あまりここで書いてしまうと、ネタバレになってしまうので、ここでは書きませんが、殺し屋の末路というものなのでしょうか…

 

 

 

ネタバレ感想

 下記の[表示]内に隠しております。

 

 

フランクの病院で一人寂しく過ごす末路に最後まで秘密を守り続けた忠義に鳥肌が立つ。

数多くの人を殺し続けてきたフランクがジミーホッファを殺害したことを最後まで言わなかった…

そう、彼の口からは自分が殺したことを頑なに言わなかった部分は、ある種かっこよさを感じました。

他の全員が死んでも忠誠を誓い続けるような姿は、まさに男!という感じでしたね。

最後のみんなヨボヨボになってからムショで遊んでいる姿は、全盛期人を殺しまくった人とは思えないギャップでしたね。

どんなに極悪人でも最後は、あんな風になってしまうのかぁ…としみじみ観ていました。

 

最後フランクがペギーからずっと拒絶され、話さずに終わった事、最後病室に一人神父に祈りを捧げ続けた事は、とても印象的でしたね。

祈りをささげた時も殺しの真相は話さなかったのでしょうか?そこまでは本当かどうかはわかりませんが、そのシーンからも忠誠を感じましたね。

最後のシーンのドアを少しだけ開けてほしいといって開けっぱなしにするシーンは、孤独を感じており、どこか最期の熟年離婚した寂しい夫のような姿が見え隠れしたように感じてしまいました…

 

 

調べてわかったのだが…

今の全米トラック協会は、 ジェームズ・フィリップ・ホッファというジミーホッファの息子がなっているそうなんですよね。

 

ジミーホッファの遺体は、今も見つかっていないかったり、この事実はフランクシーランの伝記本により知られているという事実も後に調べると面白く感じてしまいます。

最後にFBIがフランクシーランに話を聞きに来た時、恐らく暴露本が出ていた頃なのでしょう。

最後に生き残ったフランクシーランにどこか優しく、分かっている風で話した背景にはこういった事があるんですよね。

フランクシーランは、第45歩兵師団で411日間という長い勤務だったり、190センチ程の高さだという噂もあります。

 

などなど知らべてみると、後日談が面白く、あのカットはこういう含みもあったのかとわかる部分があるので、より作品を楽しむことができます。

 


 

結末~

 下記の[表示]内に隠しております。

 

 

登場人物と簡単な説明

 フランクシーラン(主人公)

 ラッセルバファリーノ(有名なマフィアのボス、みんなが相談し許可を得る存在)
ビルバフォリーノ(ラッセルのいとこ)
キャリー( ラッセルの妻)
アイリーン(通称リーニー 主人公の妻)
アンジェルブルーノ(マフォアのボス)
ジミーホッファ(組合のトップ)

ペギー(フランクの子供)
トニープロ(ジミーの右腕)

 

フランクは、長年ジミーホッファの元で共に働いてお互い信頼を築いてきたが、他の組合と折り合いがつかなくなり、フランクの手で引導を渡すことになった…

 最初は、組合のトラック運転手として働いていたが、後にラッセルバファリーノと会うこととなり、その後彼の元で様々な犯罪じみた仕事をするようになる。

後ほど、ラッセルバファリーノの紹介でジミーホッファの元で働くようになり、全盛期や色んなスキャンダルを得て、衰退期までともにいたが、どんどんジミーホッファが暴走するようになっていった…

 

ラッセルバファリーノのいとこの結婚式に行く道中のシーンで途中でジミーホッファを殺すところまでと過去のシーン、老人ホームでフランクのシーンの3つの時間軸を行き来して話が進められていく。)

 

フランクの組合がラッセルの表彰式をしたいとのことでジミーホッファにスピーチを頼んだ

その時、もうすでにジミーホッファは、かなり暴走気味でサレルノ達が限界にきており、殺す計画まで出ていることをラッセルは、フランク伝える。

もう、あとがないということを

フランクは、ジミーホッファに伝えるも聞く耳もたず

時は、ラッセルのいとこの結婚式に向かう道中、宿に泊まるもラッセルからフランクにジミーホッファの殺害を依頼する。

自らの手でけりをつけるのだと

そのまま飛行機でジミーホッファのいるところへ行き、仲間と共に計画。

ジミーホッファを車にのせ、とある家に入った時、フランクは後ろからジミーホッファの頭を打ち抜く。

そして、仲間に死体を処理させ、自分はまたラッセルの元に帰っていった。

結婚式を経て、みんな殺人ではない違う罪でとりあえず刑務所にぶち込まれる。

刑務所でラッセルバファリーノは、病死してしまう。

その時、ジミーホッファを殺したことを悔んでいた。

フランク自体も出所するも、ジミーホッファが失踪(世間では失踪扱い)なってから娘のペギーとは口を聞いてくれなくなっており、何度かペギーに接触しようとするも叶わず。

そのまま一人寂しく、病院で最後の時を過ごしていたのだった…