EUの社会問題×ヘイトの怖さ…Netflix映画ヘイター(感想、その他)
ネットフリックス公式サイトのヘイターの作品情報より引用
(C)2020 the hater Netflix.All Rights Reserved
大本の話は、ヘイトに手を染めてしまった青年の話。
そこには、SNSの闇が存在しており、根本にヨーロッパの移民問題も潜んでいる意外と重たい作品なんだ。
ヘイトについて、ヨーロッパの移民問題について知らないと楽しめないので、一部勉強が必要だぞ。
ネットフリックス映画の記事はこちら)
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キャスト
マチェイ・ムシャウォウスキー
アガタ・クレシャ
ダヌタ・ステンカ
あらすじ~
SNSでの中傷戦術という闇の世界に足を踏み入れ、思わぬ成功をつかんだ若者。だがネット上にばらまいた悪意はやがて、実生活に黒い影を落とし始める。
ネットフリックス公式サイトのザ・ヘイター作品紹介、解説欄より引用
原題、the hater
上映時間、136分
監督
ヤン・コマサ
配給、ネットフリックス
ストーリー…6/10
キャスト…5/10
個人的評価…6/10
一文感想 ↓
ヘイターとなった主人公の恐ろしさ…まぁまぁな映画。
高学歴×ヘイターは、かなり厄介ということが分かった映画。
個人的には、あんまり面白くなかった作品なんだよね。
理由は、主人公のトマシュの感情が悲しみ以外分からないことなんだよ。
なので、物語の節目の時の感情が全く分からん。
「こんな…感じ??」みたいに疑問符を浮かべながら観ていた。
他にも結末がフワッとしすぎていて、なんともいえない感じに仕上がっていたのが残念。
これは、主人公の計画通りエンドなのか、それとも後悔が混ざっているエンドなのか…
正直、どっちともとれそうな感じで分からない。
この辺がまぁまぁと思った要因だね。
だけど、面白いって思ったところもあるよ。
トマシュの次の行動が読めないこと。
次どうなるんだろうって先が読めないから、意外と飽きないで観ることが出来た。
意外とオーシャンズシリーズみたいな先が読めない&ハラハラ感も味わえたのは良かったね。
最後に…ジャンルヒューマンドラマって書いてたけど、スリラーじゃね?
ヘイトにハマる人の心情とは…
観てて関心したのが、ストーカー=ヘイターに近いと感じた。
主人公が一番不気味な映画。
良くも悪くも主人公の雰囲気、行動が見所の作品だ。
この結末はどう解釈したらいいのか…
個人的には、「ん??」と首をかしげてしまうエンド。
スリルのあるヒューマンドラマ映画を観たいという方は特にオススメだ!
他の人のレビューだと…
フィルマークス
映画.com
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高評価の意見としては…
低評価の意見としては…
下記詳しい感想 ↓
ヘイトにハマる人の心情とは…
ヘイトが仕事の会社なんてあるんだな…そう思ったのが正直な最初の感想。
「ヘイト行為にハマる人の特徴ってこんな感じなんだろうなって思いながら観てたよ。」
「ザ・ストーカーがヘイト行為をしていた…なんてことはよくあることなのかもしれない。」
主人公のトマシュという人物。
冒頭から分かりやすいストーカー気質を発揮する。
仕事を探す為色んな所に書類を送って受かったのが怪しげな会社だった。
まぁ、正直な感想は、こういう仕事も今では成り立つんだなって思ったよ。
誰かを貶めることを生業としているような会社。
絶対命狙われるし、そのうち精神病みそう…
と会社の感想は置いておいて、ヘイトをする人…ヘイターの心理が詰まっている気がした。
第一にストーカー気質なこと。
SNSをずっと見ていたりして、逐一ターゲットの行動を観察している。
それがどんどんエスカレートしていけば…犯罪みたいなことも…
ヘイターは、人を誹謗中傷するような人。
それこそSNSにずっと張り付いてないといけない。
ターゲットのSNSや行動をマメにチェックできる人じゃないとならない。
あれ…ストーカーとやっていることが似てるんじゃねぇか。
そう、観てて関心したのが、ストーカー=ヘイターに近いんだよね。
ちょっと違うけど、ヘイト行為するまでの流れが完全にストーカーと一緒。
あとは、最終的な行動の違いだけなんだよ。
ストーカーは、ヘイターという職に向いているんだな…なんてことがこの映画で分かった気がする。
主人公が一番不気味な映画
マジ、この映画スリラーなんじゃね?って思う程不気味でハラハラした。
トマシュの行動がドンドン犯罪にのめりこんでいく姿は、不気味そのもの。
色んな顔があり、息をするように人を騙す姿は、ある種ホラーと言ってもいいんじゃないだろうか。
こういうスリラー風の映画で思うのが、頭が良いこと。
元々法学部だったのもあり、先読みや色んな作戦を立てるのがとてもうまい。
この辺は、犯罪系の映画みたいな…オーシャンズシリーズのような先がどうなるんだろう感がして面白かった。
残念な部分もある。
物語の節目、節目の時の心情が分かりづらい。
悲しい時の表情は分かるよ?
泣いているし。
それ以外の表情が一切ないから、何を思っているのかが分からない。
多分そういう演出でしているんだろうけど、結構多用してるから、どっちなんだろうと考えてしまい、結果分からずに終わってしまった…という事が多々あった。
良くも悪くも主人公の雰囲気、行動が見所の作品だ。
この結末はどう解釈したらいいのか…
一番残念な部分はここよ。
結末に際して、不透明な所が多い。
それに加え、ガービたちの結末の心情が全く分からん。
あれは、何を思っていたんだ?
トマシュの心情も良く分からんよね。
計画通りって感じなのか、後悔の感じなのか…
この辺は無表情でどうくみ取っていいか分からなかった。
個人的には、「ん??」と首をかしげてしまうエンド。
こういう意味ありげな雰囲気のエンドが好きな人もいるだろう…そういう人には、この作品はいいかもしれない。
ネタバレ感想
下記の[表示]内に隠しております。
政治家は死んだ?カービの姉が死んで、最後は追悼なのかな?
政治家が死んだかどうかは、よくわからん。
でもお尻あたりに当たってたから死んでないような気がする…
他にもカービの姉が死んだっぽいんだけどさ。
死んでから知った…カービの姉ってあの政治家支援してたんだね
正直姉の出番がなさ過ぎて、顔とかが出てこなかったんだよ。
死に顔しか印象に残っていないという事実。
そして、最後のあの追悼?みたいなシーンだよね。
個人的に2パターンくらいの結末っぽく感じたんだが、どうなんだろう。
1パターン目は、 純粋に姉を追悼している。
2パターン目は、トマシュ、お前黒幕なんじゃねぇか?
そもそもトマシュのことを変人っておもってたんだから、そう思うよね。
ラストのトマシュのあの不振な行動もあるし。
結果、答えはよくわからずじまいで終わってしまった…
映画「ヘイター」を楽しむうえで知っておいた方が良いこと
これはヘイトを行う人の話で、最近のヨーロッパの社会情勢も絡んできている作品。
最近なんで、ニュースを見ていればなんとなくわかるが、一応説明していくぞ。
・ヘイトスピーチについて
ヘイトスピーチとは、人種や出身国、性別や指向などなどを言葉や文字を使って攻撃、脅迫、侮辱して傷つけることを差す。
ヘイターというのは、このヘイトスピーチをする人のことをさしているんだ。
この映画は、SNSを主に使ってヘイト行為をしている。
SNSでの誹謗中傷の自殺事件など最近ではヘイト行為が深刻な社会問題にもなっているね。
・ヨーロッパの社会情勢について
舞台は、ポーランド。
映像でもあったとおり暴動シーンがちょくちょく挟まっている。
これは、移民たちが暴動を起こしている様子だ。
2015年あたりから不法移民という正規のルートを使わずに大量の移民が押し寄せた問題。
一番の問題は、その移民たちが犯罪を犯したりすることだ。
新しい土地に移民してきても仕事はたんまりあるわけじゃない。
金欠になってやることと言えば、犯罪に手を染めてしまう事。
そもそも大量に人が押し寄せ、仕事を求めれば、必然として求人不足になるだろう?
それで、元々いた市民が仕事につけずに困ってしまうというのも深刻な問題としてある。
こういった背景で、この映画のターゲットの政治家は、移民受け入れを強く認めているんだ。
この移民問題を知らないと、「なんでそんなに大ごとになってんだろう?」となって、100%楽しめないぞ。