映画感想)天才も一人の人間育てる環境を考えさせられる…giftedギフテッド(感想、結末、裏話)
映画.comgiftedギフテッドの作品情報より引用
(C)2017 Twentieth Century Fox
- 映画感想)天才も一人の人間育てる環境を考えさせられる…giftedギフテッド(感想、結末、裏話)
- メアリーにとっての一番を考えた時、父としての苦悩と親子の感動に包まれる。
- もし子供が天才だったらどう育てます?
- クリスエヴァン×マッケナグレイスの最強コンビ
- いい感じの悪祖母感のおかげでこの作品は良作になったんだ
- 余談、裏話…
- 結末~
キャスト
メアリー・アドラー
…マッケナ・グレイス
イヴリン・アドラー
…リンゼイ・ダンカン
ロバータ・テイラー
…オクタヴィア・スペンサー
あらすじ~
7歳になるメアリー・アドラーは、フロリダ州タンパ近くの小さな町で、叔父のフランク、隻眼の猫・フレッドと一緒に暮らしている。
メアリーの親友は近所に住む中年女性のロバータであった。 学校初日、メアリーは算数の授業で驚くべき数学の才能(ギフテッド)を見せ、担任教師のボニー・スティーヴンソンを驚嘆させてしまう。
その後、校長先生に呼ばれ、メアリーにうちの学校では満足いく教育を施せないからもっと学力の高い特別な学校に行くよう勧めるのだが、フランクはそれを断るのであった…
個人的評価…9/10
映画.comgiftedギフテッドの作品情報より引用
(C)2017 Twentieth Century Fox
一文感想 ↓
メアリーにとっての一番を考えた時、父としての苦悩と親子の感動に包まれる。
メアリーとフランクのメアリーとクリスエヴァンコンビの今作。
2人の親子の演技は、とても微笑ましく、時には喧嘩し、時には仲良く遊んでいる姿はほんとの親子みたいに見えてくるほど。
実は、メアリーは天才の素質があり、それを知っててフランクは普通の学校に通わせる…
話が進むにつれて、天才の様々な苦悩があり、こうなってほしいという願いも込められているんです。
最高の親の愛ってやつですね…
祖母のキャラもこの映画に欠かせない存在ですね
おわかりのとうり教育ママなんです。
メアリーを英才教育させたいと思っていて、それが様々な問題を引き起こす。
メアリーにとっては、たまったものではないですねw
フランクが考えるメアリーにとって一番とは…話が進むにつれてそれが徐々に表現されていき…
最後にはきっと満足するであろう最高のエンディングを体験できるでしょう。
片目の猫のフレッドとメアリーのコンビも可愛らしく癒されますね!
親子の感動ストーリー映画を観たいという方は特にオススメだ!
下記詳しい感想 ↓
映画.comgiftedギフテッドの作品情報より引用
(C)2017 Twentieth Century Fox
もし子供が天才だったらどう育てます?
この映画の最大のテーマですね。
フランクは、普通の学校に通わせて、外で遊び、友達を作り、のびのびと過ごしてほしいと願っています。
映画内でしきりに外で遊ばないのかと言っておりましたが、ただ、残念ながら回りの人には反対されます。
普通の学校では合わないだろうとか教育水準が低すぎるからとか…主に学力の高さのみに焦点を合わせた意見ばっかり…
その最大の主張者が祖母のイブリン。
フランクの姉であり、イブリンの娘でもあるダイアンの悲願の夢であるナビエーストークス方程式の解読を成しえなかったのが相当頭にきているらしく、孫のメアリーに成し遂げてほしいと押し付けています。
個人的には、フランクの意見が絶対正しい…とは言えないんですが、自分はフランク派ですね。
外で遊んで、友達作ってっていう普通の子供の暮らしをしてもらいたいんです。
ホントの天才だったら、英才教育なんて施さなくてもしっかりと偉業を成し遂げることが出来ると思っているんです。
だから、子供の時くらいは子供らしくのびのびとしてほしいですね。
みなさんはどっち派ですか??
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クリスエヴァン×マッケナグレイスの最強コンビ
キャプテンアメリカでもお馴染みのクリスエヴァンとキャプテンマーベルで13歳の時のキャロルダンヴァース(キャプテンマーベル)を演じたり、最近ではアナベル死霊博物館のジュディウォーレン役も演じている最近注目の子役コンビです。
映画内では、クリスエヴァンとマッケナフレイスの微笑ましい親子シーンがふんだんに盛り込まれております。
ほんと微笑ましい!!
フランクの実の娘のように思う気持ちが伺えるシーンがいくつもあります。
メアリーを遠くから見守るように見つめるフランクの姿など親子の絆の強さが感じれますね。
こう、所々父親として至らない部分が出てるあたりも完璧ではなく人間臭さが表現されてて面白いですね。
マッケナグレイスことメアリーも負けていない。
子供らしい演技に小学生らしい鉛筆の持ち方や喜怒哀楽を現す感じなどなど流石と言わんばかりの演技でしたね。
個人的には、猫のフレッドを撫でてる姿は、ほんと微笑ましいかったです笑
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(C)2017 Twentieth Century Fox
いい感じの悪祖母感のおかげでこの作品は良作になったんだ
フランクの母であり、メアリーの叔母であるイヴリンがいい感じの悪者感がでております。
どうしてもメアリーを英才教育させて、悲願をかなえたい。
そう、全ては自分のためと言わんばかりの行動なんです。
そんな母の教育を受けて、育ち、自殺してしまった娘のダイアンの気持ちがラストにはなんとも言えない展開になっていきます。
余談、裏話…
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(C)2017 Twentieth Century Fox
聞きなれないと思うであろうギフテッドとナビエーストークス方程式、ミレニアム問題についてここで書いていきます。
ギフテッドとは…
簡単に一言で言うと、先天的に、平均よりも顕著に高度な知的能力を持っている人のこと。
ギフテッドと他の成績優秀者とは、点数が同じだが、その過程で大きな違いがでるということなんですね。
成績優秀者が何十時間も費やして成し遂げた事に対してギフテッドは数時間若しくは1時間以内という短時間できてしまうというもの。
ちなみにタレンテッドというギフテッドの芸術的才能バージョンもあります。
ギフテッドの子供は、OE(過度激動)という異常なほどの熱情や並外れた集中力、他の人とは一風変わった行動をとることです。
因みに5つのOEに分かれるとのことですが、ここでは省きます。
OEだと、最高にハイな気分とうつ状態の両極端な気分を味わうことがあり、それにより慢性的なうつ病や自殺といったことにもなりかねません。
姉のダイアンも自殺ということなので、ギフテッド対象者だったのかもしれないですね
そして、孤立を招きやすいということ。
映画内でもしきりにメアリーの孤立感を気にしている部分があるのはそのせいですね。
ナビエーストークス方程式
映画内では、この話が出てきて姉ダイアンが解けるんじゃね?というところで自殺してしまいました。
現実世界では、まだ解明されていません。
乱流の最も難しい物理学の問題で、これが解けたら1000000ドルの賞金が手に入るらしいですね!
欲しいですが、自分じゃ絶対無理ww
ミレニアム問題(ミレニアム懸賞問題)
アメリカのクレイ数学研究所によって2000年に発表された100万ドルの懸賞金がかけられた7つの問題のことですね。
1、ヤン–ミルズ方程式と質量ギャップ問題
ヤン–ミルズ方程式と質量ギャップ問題 - Wikipedia
2、リーマン予想
3、P≠NP予想
4、ナビエ–ストークス方程式の解の存在と滑らかさ
ナビエ–ストークス方程式の解の存在と滑らかさ - Wikipedia
5、ホッジ予想
6、ポアンカレ予想
7、バーチ・スウィンナートン=ダイアー予想
バーチ・スウィンナートン=ダイアー予想 - Wikipedia
気になった方は、WikipediaのURL貼って置いたので、見てみて下さい。
結末~
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(C)2017 Twentieth Century Fox
キャストと簡単な説明
フランク・アドラー メアリーの叔父
メアリー・アドラー ギフテッド。フランクの姪
イヴリン・アドラー メアリーの祖母
ダイアン・アドラー メアリーの母でフランクの姉
ロバータ・テイラー メアリーとフランクの隣人で黒人女性
フレッド 隻眼の猫でフランクとメアリーのペッド
メアリーアドラーを普通の学校に通わせることによって、メアリーが天才と判明し、隠し通していたイヴリンにも見つかり、親権争いに発展する。
メアリーは、フランクと平和に楽しく暮らしていたが、フランクはイヴリンに親権争いで負けそうになる。
その和解条件が里親にだし、お互い里親の元で月に1回程度合うということになる。
渋々フランクは、和解条件を飲み、メアリーを里親にだすのだが、メアリーがギャン泣きし、離れたくないという。
だが、もう裁判で決まったこと…今更取り消すこともできないため、仕方なくフランクはメアリーと猫のフレッドを里親の元に置いて、帰るのだった。
それからしばらくして、フランクはメアリーを里親に預けたことを心のどこかで後悔しながらも、日々を過ごしていた。
そんな時、メアリーの担任教師だったボニーは、片目しかない猫のフレッドが里親募集されている紙を発見してしまう。
それを見て、急いでフランクに連絡し、フランクは慌ててフレッドを救出。
危うく安楽死させられそうになる。
※その日安楽死させられる予定だった他の猫も救出する。
フランクは、ロバータを率いて急いで里親の元へ。
そこで、目にしたのは別室で英才教育を施しているイヴリンと雇われ教師たち。
それを見たフランクは、イヴリンにある書類を見せる。
それは、ナビエーストークス方程式の解明書類だった。
そう、自殺してしまった姉ダイアンは、ナビエーストークス方程式を解明していたのだ。
その事実に驚愕するイヴリンは、フランクに何故かと問う。
それは、イブリンが最後に残した遺言によるもの…そう、死後に公表してほしいということ。
しかも、死後というのは、姉ダイアンではなくイヴリンの死後ということ。
ダイアンは、母のイヴリンの愚痴ばかりで、良く思っていなかった。
だから、イヴリンの死後に公表するという遺言を残したのだ。
それを聞いたイヴリンは困惑し、困惑している最中フランクは、
「子育てしている場合ではない。これを公表する手続きで忙しいはずだ。」
と子育てか母イヴリンが夢にまでみたナビエーストークス方程式の解明の公表かを天秤に掛けさせて、無事、フランクは、養育権を奪還した。
その後、メアリーは、フランクの元で大学レベルの授業を楽しみつつ、放課後は元の学校の生徒と一緒に遊ぶという平和なひと時を手に入れたのだった…
フレッドを里親に出して、殺処分させられそうになった時はさすがにイラっときちゃったぜ!!!