クローバーフィールド/HAKAISHAの海外と日本の評価の違い
クローバーフィールド/HAKAISHAの作品を観た後海外サイトのrottentomatoesと日本のフィルマークスのサイトのレビューを読んでいたら面白い違いに気付いた。
評価自体は、双方違いはないんだが、明らかにレビュー内容が違っていたので、記事にしてみた。。
( こんなことが分かります)
✔ クローバーフィールド/HAKAISHAの海外と日本の評価の違い
日本と海外のレビューの特徴
映画.comのクローバーフィールド/HAKAISHAから引用
Copyright (C) 2008 Paramount Pictures. All rights reserved.
まずは、簡単に日本と海外のレビュー内容の特徴について箇条書きで説明する。
海外のレビューサイトの特徴。
- モンスターの不透明さの賛否両論。
- スリルについて。
- 建物の配置だったり、ゴジラと戦わせたら?なんて事も。
- ジェットコースターみたい。
日本のレビューサイトでの特徴。
- 酔う。
- ツッコミどころとオチについて。
- 主人公にイライラ。
海外は、意外とポジティブなレビューが多かった。日本は、逆のネガティブなレビューが多い。
海外では、ゴジラが結構人気なのもあって、ゴジラっぽいデカイ化け物に興奮してる人も多数いたぞ。
日本と海外のレビューサイトで発見した大きな3つの違い
映画.comのクローバーフィールド/HAKAISHAから引用
Copyright (C) 2008 Paramount Pictures. All rights reserved.
レビューの特徴でみてもなんとなくわかった方がいるかもしれませんね。
海外と日本のレビューの違いを大きく分けて3つ紹介するぞ。
・違い1)酔うかどうかについての寛容さ。
海外のレビューコメント欄には、あんまり酔うかどうかの指摘がされてない。
だが、日本のレビューサイトでは、たくさんの指摘がある。
おそらく半分近くは、酔うかどうかを書いてる。
同じ映画を見てるのに書く内容の特徴が違うなんて面白いなって思いましたね。
そもそも海外の人は、この映画を、ジェットコースターのようなアトラクション映画の一部として観ていたようです。
コメントにもジェットコースターみたい!ってコメントがあったくらいなんで…
逆に日本は、アトラクションなら遊園地でいいじゃん派がたくさんいたんでしょう。
だから、ここまで酔う事に不快感を感じた。
日本は、映画を映画としての括りでしか見ていなかったのだろうなぁとって思いましたね。
・違い2)化け物の指摘の違いにより見えてくる着眼点の違い。
海外と日本で化け物についての着眼点の違いが面白かった。
そもそも日本は、化け物に対する指摘やコメントが殆どない。
強いて言えば「よくわからない」程度だ。
だが、逆に海外はと言うと、かなり沢山の化け物の指摘があった。
モンスターってどこから湧いたの?とかメッチャスリル満点で、ドキドキした的な事。
他にはゴジラと戦わせたら!?とか書いてる人もいました。
海外の方は、ゴジラとか結構人気だからねぇ…
2回程ハリウッド盤ゴジラが出来てるくらいなんで笑
まとめると…
海外は、不透明さなんてどうでも良いからスリルとかドキドキワクワク感を味あわせろ!
日本は、ちょっと内容がツッコミどころがとか不透明だから、しっかり表現しろ!
完全にパニックムービーとして観ているか(海外)、良くも悪くも映画として観ているか(日本)の違いが見えて来た。
これは、完全にモンスターパニックムービーだから、メインのモンスターによるパニックの事についてのコメントが多いはず。
でも日本は、どうしてもツッコミどころを探してしまっている。
まぁ、この映画は、モンスターの出るシーンが少なめってのもあるからなのか、モンスターパニック映画として日本人は見れなかったのだろうね。
・違い3)パニックムービーに何を求めているかの違い。
海外は、パニックムービーで怖かったか、ビックリしたか、ドキドキしたかってとこを観てる。
日本は、ツッコミどころや不透明さに苛立ちを感じた人が多いようだ。
パニックムービーなんだが、パニックを求めてるのかドラマ映画のようなしっかりしたストーリーを求めているのかの違いのように感じた。
海外も内容について書いたりしている。
日本も良い感じにドキドキしたって事も書いてる人がいる。
だが、完全に書いてる人の多さが真逆だった。
日本は、他のレビューとかでもそうだが、脚本に囚われすぎているように感じた。
アクション映画やコメディ映画にツッコミどころを探す人だっている。
コメディ映画は、ツッコミどころがあってナンボなのに笑
日本人の性格なのか、文化なのか…
この特徴がこの作品にも出ているね。
クローバーフィールド/HAKAISHAの海外と日本の評価の違いで3つの事で共通してる事は…(まとめ)
パニックムービーに何を求めているかの違いだ。
海外)
- アトラクションのようなドキドキしながら楽しむ事を求めてる。
日本)
- 「映画」としてしっかりとした起承転結を求めてる。
- 内容に齟齬がない中でパニックを求めてる。
どちらが悪い良いと言うわけじゃないが、なかなか面白いよね。
映画一つとってもこのように国民性みたいなのが出てくる感じ。
日本は真面目で「映画はこうだ!」みたいな先入観に従ってる感じがする。
海外は、柔軟で「アトラクションみたい!おもしろ!」みたいな感じなんだよ。
レビューの一つとってもこんな感じで楽しめるのも映画の意味ところですな。