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リメイク版『ドクター・ドリトル』の海外での評価が酷い…実際に見てみた結果

 

    

リメイク版『ドクター・ドリトル』の海外での評価が酷い…実際に見てみた結果

 

リメイク版『ドクター・ドリトル』の海外での評価が酷い…実際に見てみた結果

リメイク版『ドクター・ドリトル』の海外での評価が酷い…実際に見てみた結果

コロナの関係上延期になったりしたこの作品。

元々初の映画化は、1967年となっていて、3回目のリメイクと言った形だ。

そのロバートダウニーJr主演の今作は…凄い不評。

ラジー賞を受賞するほどの作品となってしまった…

 

予告編を見る限りこんなにも面白そうなのに、観た人の中には、「そんなにひどい作品だった??」なんて思う人もいるのではないだろうか。

何でこんなにも酷いと言われているのか、その酷いと言われている内容とその理由、そして、自分が観てみてどう感じたか解説していくぞ。

 

 

( こんなことが分かります)

✔ 何で酷評なのか、自分が実際みた結果どうか

 

何で酷評?

 

ドリトル先生

ドリトル先生

(C)2019 Universal Pictures. All Rights Reserved.

アイアンマンのトニースタークでお馴染み、ロバート・ダウニー・Jrが主演。

エディ・マーフィ主演のドクター・ドリトルのリメイク作品だけあって、かなりの期待度であった。

だが、蓋を開けてみれば…

 

酷評の嵐。

 

じゃあ、何でこんなに酷評なのか、その酷評理由やみんなが酷評されていると知るきっかけについて解説しよう。

 

最低映画を決めるラジー賞がきっかけ

 

不名誉な称号として知られるラジー賞

最低映画の祭典である第41回ゴールデン・ラズベリー賞

これが、ラジー賞

 

そのラジー賞「ドクター・ドリトル」「愛は、365の日々で」が最多の6部門ノミネートとなったのだ。

ラジー賞は、8部門しかないので、その中の6部門は、かなり凄い。

 

因みにノミネートの賞は…

  1. ワースト映画賞
  2. ワースト主演男優賞
  3. ワースト監督賞
  4. ワースト・スクリーンコンボ(ロバート・ダウニー・Jr.と彼の完全に説得力のないウェールズ訛り)
  5. ワースト・リメイク/パクリ/続編
  6. ワースト脚本賞

の6部門。

 

賞の半分以上は、ノミネートか受賞しており、これがラジー賞じゃなければ、手ばなしに喜べたもの…

 

 

・そもそも…何がこんなにダメなの?

 そこが気になると思う。

そんなにダメな理由。

海外大手の映画レビューサイトのRotten Tomatoesの評価は、このようになっている。

Tomato Meter:14%

Audience Score:76%

 

Audience Scoreの方は、そこまで悪くはないが、批評家達のレビューのTomato Meterは、かなり悪い。

最悪と言っていいほどだ。

レビューの内容も散々なものとなっている。

  

  • 脚本、ビジュアルが酷い。
  • ウェールズ訛りが酷い。
  • 物語に意味が無さすぎる。
  • ジョークが下品すぎる。

などなど

 

逆に高評価意見を探すのがかなり難しいレベル。

特に脚本やビジュアル、ジョークのダメ出しが多い。

批評家のレビューの中から良い点は、殆どない。

強いて言えば、動物達の絡みが好きといった意見をチラホラ見る程度。

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リメイク版『ドクター・ドリトル』実際に見てみた結果

 

トミーと動物たち

トミーと動物たち

(C)2019 Universal Pictures. All Rights Reserved.

元々気になっていたのもあり、視聴してみた。

率直な感想は、「自分は、面白いと思った。」

批評家達が言う脚本が酷い部分は、正直星の数ほどある映画の中ならまだ良い方。

最低なんて言うほど酷いものでは無いのでは?と感じた。

 

原作と比較しているのかもしれないが、ジョークの下品さは、まだ許容できる範囲。

 

ウェールズ訛りなんか、元々英語喋れる訳ないので、酷いかどうかの正確な判断がつかないんだよな。

 

総評して、言うほどつまらない訳じゃないし、なんなら楽しめた。

動物達の愉快なじゃれあいは、見てて面白い。

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何でそんなに酷評するの?

 

ドクタードリトル

ドクタードリトル

(C)2019 Universal Pictures. All Rights Reserved.

・理由1)marvel作品のアイアンマン(トニースターク像)の期待値。

marvelのアイアンマンで、完全な再起を果たしている。

その後もシャーロックホームズシリーズなど型破りな役を演じ、人気者に。

 

アベンジャーズ/エンドゲームは、歴代の興行収入1位も奪取する程。

だから、今やアベンジャーズのアイアンマンを知らない映画好きを探すのが難しいレベル。

 

その一方で、ロバート・ダウニー・Jrが出演すれば、確実に当たりだ」ってイメージが定着して、ハードルが爆上がりとなってしまっている。

 

このハードルを上げすぎた事によるプレッシャー(期待値)が今回の作品自体のハードルをも上げてしまった。

 

 

・理由2)ドクター・ドリトルの原作自体があまり評価が高くない件。

1920年に刊行された児童文学。

歴史の長い児童書なんだ。

実は、そこまで評価が高いわけでもない作品。

 

映画1作目、1967年の映画もあまり高くない。

実は、2作目のエディ・マーフィ出演の方もそこまで高くはないんだ。

 

1967年公開の1作目

Tomato Meter:29%

Audience Score:57%

 

エディ・マーフィ出演

Tomato Meter:42%

Audience Score:35%

 

2つともトマトが腐ってますね。

ロバートダウニーJr.主演の方がAudience Scoreが一番良いんだよね。

Tomato Meterは、一番ダメだが。

映画化してもどれもそこまで高評価を出せないのだから、新しく作って成功させるのも大変というもの…

 

過去の功績から見ても、映画化したところで、高評価のハードルは、高い。

 

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・理由3)子供向けなのに、少し下品。

ロバートダウニーJr自身、子供向けの作品にしたいと言っていた。

さすがに子供向けなのに下品にしゃいけない。

 

ストーリーとしては、終盤ではドラゴンが出てきて…

ちょっと下品な展開へと移ってしまう。

この展開を良しとしない人が多い。

批評家のレビューに下品すぎるなんて、書かれるのもさっき書いたドラゴンの下りなどがあるせいだ。

 

子供向けなのに、肝心のオチが下品よりだと「あれ?」となってもしょうがない。

 

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・理由4)理由1から3を踏まえつつ、沢山の名作映画を観てきた批評家の感性

ロバート・ダウニー・Jrの過去の功績と原作の映画化で、ハードルがかなり上がってしまう。

内容も子供向けなのにオチが下品とちょっと子供には見せづらい感のある作品に仕上げてしまった。

 

批評家というのは、辛口なコメントで有名。

何千と観てきた批評家の目には、長年の映画の名作とどうしても比較してしまう。

それこそ、ロバートダウニーJr.出演作品からもだ。

 

批評家の目には、ハードルを高めた上で、元々の辛口コメントも加味してしまうと、このこのようなラジー賞最多6部門となってしまう。