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「もう終わりにしよう」がとっても分かりづらいので考察した

 

    

「もう終わりにしよう」がとっても分かりづらいので考察した

 

「もう終わりにしよう」がとっても分かりづらいので考察した

「もう終わりにしよう」がとっても分かりづらいので考察した

 観ていて感じた事は一つ。

「分かりづれぇ」

観ていても何が何だか分からない、これはいったい何をみせられているのか…

そう感じる人が多数いるようだ。

自分も観ていて、そう感じたしね。

だが、この「もう終わりにしよう」は、色んなシーンや言葉の意味をじっくり考えるとこういう事なのか!と分かるんだ。

ということで、各シーンを出しつつ色んな疑問を考察していくぞ。

目次

 

 

( こんなことが分かります)

✔ もう終わりにしようの色んな意味

 

「もう終わりにしよう」の6つの疑問を考察

 

もう終わりにしよう

もう終わりにしよう

ネットフリックス公式サイトのもう終わりにしようの作品情報より引用

 (C)2020 I'm Thinking of Ending Things Netflix.All Rights Reserved

Twitterや自分が視聴して「これ分かりづらいな」ってところ6つを出して、考察している。

 

「もう終わりにしよう」の6つの疑問)
  1. この映画は、どういう映画かと言うと…
  2. ジェイクの彼女は何者?
  3. 用務員のおじさんは何者?
  4. あのダンスの意味は?
  5. 豚の意味って何?
  6. ラストはどういう意味?

 この6つを考察していくぞ。

原作はこちら↓

 

・映画「もう終わりにしよう。」考察1)この映画は、どういう映画かと言うと…

この映画は、「ジェイク」の妄想ということ。

理由)
  • 唯一名前が付いているということ。
  • 彼女の存在がブレすぎていること。
  • 写真を見ている時の幼少期の写真…ジェイクの彼女「これ、私よね?」
  • ジェイクの彼女があたかも両親と「我が子」のような会話をしていること。

おっきな理由がこの4つ。

 

ジェイクの彼女には、名前がついていない。

普通あんだけ出演しているメインのキャラならば、名前くらいはあってもおかしくない。

だが、映画内では一度と彼女の名前を読んでいないんだ。

これは、彼女が妄想で色んな像があるからではないか。

その証拠に彼女の仕事が詩人や絵描き、映画好きとコロコロ定っていないんだ。

 

ジェイクの家族との会話シーンを覚えているだろうか。

両親の結婚の挨拶と称して行ったシチュエーションだ。

その家族での食事の後、ジェイクと彼女は壁にかけられた写真を見始めた。

その一枚の幼少期の写真。

 

彼女「これは、誰?」

ジェイク「それは僕だよ」

彼女「これ。私よね?」

 

この最後の彼女の一言。

疑問に思わなかったか?

ジェイクの家に何故彼女の幼少期の写真があるのか…小ちゃな頃から好きだったのかな?

だが、ジェイクは、僕だよと返答している。

写真自体は、彼女の幼少期っぽいが、ジェイクと言っている。

その後、彼女と晩年のジェイクの両親や若い頃の両親と「我が子」のように話しているんだ。

そもそも大学の時に知り合った設定なのに…

 

彼女の写真を見たシーンやその後のジェイクの両親と彼女のシーンから考えるに彼女=ジェイクとなってしまう。

いや、もっと噛み砕いて言うと…

彼女の体験している事=ジェイクの思い出や記憶なんだ。

 

そもそも急に両親が老いたり、若返ったりするのに、彼女は不思議そうにしないのは、かなり不自然。

まるで、妄想の中のワンシーンのようじゃないか?

他にも終盤のアイスを買いに行った時の店の周りの雰囲気…不自然に周りに何もなかったり。

彼女が学校内に入る時前のシーンで急にジェイクみたいにキレ始めたりと他にも妄想だと示唆するシーンがあるんだ。

 

 

彼女の名前のことや存在のブレからも考えるに一番ピンとくるのがジェイクの妄想って事だ。

 

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・映画「もう終わりにしよう。」考察2)ジェイクの彼女は何者?

ジェイクの妄想彼女で、色んな彼女が存在する。

映画に詳しい彼女や詩人の彼女。

絵描きの彼女と色んな彼女が存在する。

 

それを決定付ける理由がこの2つだ。

  1. 彼女に名前がないこと。
  2. 彼女の設定のブレ。

前のこの映画は、妄想の理由でも説明しているが、彼女の名前がない事や彼女の設定…職業や性格のブレから映画内に出てきている彼女は、同一人物と考えづらい。

 

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・映画「もう終わりにしよう。」考察3)用務員のおじさんは何者?

最後の用務員のおじさんが現実のジェイクなんだ。

 その理由は、

スリッパを差し出すシーン…スリッパが同じ。

が決め手となっている。

最初の方にジェイクと彼女で両親の実家を訪れた時、床が冷たいからとスリッパを出した。

最初は渋るが、彼女はだ履いた。

終盤の彼女が学校内に入り、彼女は用務員のおじさんにジェイクの居所を聞く。

その後、用務員のおじさんは、これを履きなさいと渡したスリッパ…

このスリッパが全く同じスリッパなんだ。

わざわざ同じスリッパにする意味は、ない。

寧ろ家庭にあるスリッパと学校のスリッパが一緒ってのは違和感がかなりある。

意図的に…ジェイク=用務員のおじさんと伝えているようにだ。

これが用務員のおじさんが現実のジェイクと決めつけた大きな理由だ。

 

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・映画「もう終わりにしよう。」考察4)あのダンスの意味は?

彼女との妄想のダイジェストで、用務員がジェイクを殺す事によって、妄想を終わりにしたという意味。

内容については、死=終わりという示唆だと思う。

用務員は、格好から用務員の現実世界のジェイクだと分かる。

だが、ほかの二人はどうか?

妄想のジェイクと彼女だと分かる理由は?

妄想のジェイクと格好が一緒なのと雪が降っている事。

妄想内のジェイクと彼女のシチュエーションは、猛吹雪だ。

それこそ帰れなくなるほど。

見た目は、かなり美化されているが、服装と雪をわざわざ降らせる演出から、妄想のジェイクと彼女だと分かるね。

 

ちなみに『オクラホマ!』というミュージカル映画のオマージュシーンであり、この映画を観れば、より理解が深まるぞ。

 

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・映画「もう終わりにしよう。」考察5)豚の意味って何?

ジェイク自身が死にたいもしくは、死んだという揶揄だ。

夢を叶えられず、用務員として年老いていく。

ホントならノーベル賞的なのを取って、有終の美を飾りたい。

でも、独り身で用務員のおじさんとして死ぬのを待つ人生…

そんな人生は、辛すぎると感じているのだろう。

 

ジェイクが死にたいとか思う理由が横並びで同じ裸で歩くシーンがジェイク=豚という揶揄。

現実世界のジェイクは、かなり太っている。

しかもわざわざ蛆の湧いた豚と横並びで、同じ裸で歩いている。

これは、もうジェイク=安楽死させる豚という揶揄だ。

 

それと死を連想させる理由は、豚の結末が安楽死だからだ。

最初の方、豚は気づいたら蛆が湧いて喰われていた。

もう安楽死しかないって事で、殺したと説明していた。

ジェイク=この豚から蛆だったり、安楽死という結末から連想されるのは、自殺や死にたいと思っていると考えられる。

 

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・映画「もう終わりにしよう。」考察6)ラストはどういう意味?

自殺した結末の「可能性が高い」。

その死因は、凍死だ。

因みに「可能性が高い」と書いたのは、実際に死体が写っていたわけじゃないし、それを示唆する明確なシーンがないからだ。

終盤のの車の中での行動が凍死(疲労凍死)の症状だからだ。

 

凍死(疲労凍死)の症状は、ダルさを感じたり、震えが止まらなくなる、そして意識が朦朧とする。

他にもある衣服を脱ぐことだ。

矛盾脱衣と言って、凍死の終盤での末期症状で、寒さに長時間さらされると、身体が体温をあげようと熱を出す。

だが、それを「熱い」と間違えて捉えてしまい、服を脱ぎ始めるんだ。

 

一連の凍死の症状の流れや死を連想させる豚の演出からジェイクは、最後凍死してしまった可能性が高い。

 

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そもそも「もう終わりにしよう」は何でこんなに分かりづらいの?

 

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ネットフリックス公式サイトのもう終わりにしようの作品情報より引用

 (C)2020 I'm Thinking of Ending Things Netflix.All Rights Reserved

観て誰しも思ったことなんじゃなかろうか。

何でこんなに分からないのか…

それは時系列がごちゃごちゃでその説明がかなり分かりづらいからだ。

 

急に両親が老けたり若返ったり、謎の用務員と学校のシーンがあったり…

どれも全く説明されないまま話は進む。

答えに辿り着くヒントがたくさんあるんだが、かなり分かりづらかったりするんだ。

スリッパが同じとか写真とかそんな一瞬のシーンばかり。

これは、分からない人が続出しても仕方ないよね。

 

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個人的にはあんまり面白くないと感じた。

 人によっては、傑作と言う人もいる。

海外のレビューサイトでも傑作と言っている人もいるくらいだ。

だが、自分は面白くないって感じたよ。

そもそも見終わって、一番強く感じた事は…「疲れた…」ってこと。

内容も夢に敗れた人の妄想話と暗いし、かなりわかりづらいし…

途中、休憩挟んだくらいだ。

 

個人的に傑作だと思う映画は、見終わった後、面白い!とか強く思って、テンションが上がるんだよ。

この映画は、真逆でテンション下がるわ疲れるわ…

到底傑作…面白いとは思えないね。

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