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考察)映画『透明人間』が怖い秘密を徹底解剖

 

    

考察)映画『透明人間』が怖い秘密を徹底解剖

 

考察)映画『透明人間』が怖い秘密を徹底解剖

考察)映画『透明人間』が怖い秘密を徹底解剖

H・G・ウェルズが1897年に発表した小説『透明人間』を原作にしている。

元々1933年に映画化され、現代風にリメイクされたものだ。

劇場で観に行った感想は…なかなか怖かった!

そこまで怖くないと思っていたが、色んな怖さがあり、人によってはトラウマの部分も…

その透明人間が怖かった秘密を徹底解剖するぞ。

 

( こんなことが分かります)

✔ 映画『透明人間』が怖い理由

 

この『透明人間』の怖さには3パターンある。

 

透明人間

透明人間

映画『透明人間』の公式サイトより引用

(C)2020 Universal Pictures

大きく分けて3つほどの怖さが潜んでいる。

ジワジワとくるものから、バッと脅かす感じなど様々な手法が使われている。

その3つというのが…

  

  1. 見えないのがこんなに怖いのか…霊的な怖さ。
  2. ストーカーに狙われる…人的な怖さ。
  3. どっちか分からなくなる…主人公が豹変していく怖さ。

の3つになる。

この3つの怖さについて一つ一つ解説していくぞ。

 

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・透明人間の怖さ1)霊的な怖さについて

逃げるセシリア

逃げるセシリア

映画『透明人間』の公式サイトより引用

(C)2020 Universal Pictures

主に前半部分が特にこの怖さがメインだ。

一番最初の冒頭部分は、除外してエイドリアンが自殺してからの部分だ。

 

大部分は、見えない恐怖が占めている。

題材通り、透明人間が主人公に迫る。

だが、霊ではないんだ。

それを霊のようなホラー感を出しているので、良質なホラーを感じれる。

 

特にタオルケットをかけるシーンは、映画「死霊館」でも似たようなシーンがあり、かなり怖かった。

これも、怖さのオチを変えて工夫したおかげで、良い見所(怖さ的な意味で)になっている。

 

他にもシャワーシーンなど徐々に怖がらせ方が大胆になってくるあたり、ホラーの鉄板を突いている。

視聴者がジワジワと怖さで見入っていく良い手法だ。

 

この見えない恐怖を演出するにあたって、カメラ構成にも工夫を感じた。

特に横に動くパンという映像手法が目についたんだ。

ちょっと長回しで横にゆっくりとパンしていく。

その中で、怖がらせてみたり、やらなかったり…

観ていた自分は、こう感じた。

「くるのか…こないのか…」

このような緊張感を定期的ち入れてくるあたりは、とても上手いと感じ、監督のこだわりなんだろうなとも感じたね。

 

元々透明人間自体、ホラーと相性が良い。

見えないインテリストーカーとかもう頭の良い幽霊じゃん。

ただ超常現象をするかしないかの違いくらいしかない。

見えないところから、襲い掛かるのは、透明人間も幽霊も同じ。

やり口がおんなじ…だから、ホラーと相性が良い。

 

映像面や手法だけじゃない…音響の大きさ、緩急で驚かす事。

映画館で鑑賞している時、音響の大きさとかあんまり気にならないんだが、この映画は違った。

驚かせたい時の音が大きいんだ。

それも、観ていて「いつもより音響が大きい?」と感じるほどに…

音楽もおどろおどろしい感じで怖さを演出していた。

大きさ意外にも緩急でビックリさせる手法も使っていた。

スリラー系に使われがちなこの手法を上手く使っていたね。

 

映像や音や手法で、感覚と視覚と聴覚を使ってしっかりと怖さに工夫を凝らしている。

それ以上に透明人間自体、ホラーと相性が良い…まさに幽霊とやり口が似ているからだ。

これが、霊的な怖さの正体なんだよね。

 

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・透明人間の怖さ2)人的な怖さについて

 

セシリアに忍び寄る透明人間

セシリアに忍び寄る透明人間

映画『透明人間』の公式サイトより引用

(C)2020 Universal Pictures

人的な怖さって言うのは、人に見られてる等のストーカー系の怖さ。

この部分は、最初の緊張感もそうだし、途中の前半部分もこの怖さが混じってる。

後半は基本この怖さが占めていた。

 

特に怖いというより、最初不気味に感じる。

いつも見られてる感じが徐々に怖さに変化する。

ストーカーとかってバレずに…といかず、「自分はここでみてるよ。。」って証拠みたいのを残すよね。

その自分がここにいるって証拠を徐々に分かりやすくしていく手口をエイドリアンがやっていくんだ。

その怖さを霊的な怖さと合わせつつ迫り来るから、独特な怖さがある。

 

特にストーカーの被害にあった人とかは、トラウマ級だろう。

ストーカーがやるような手口で徐々に精神的に追い込む。

この「透明人間」は、「ゲットアウト」や「アス」の製作したスタジオの人達なんだ。

どこか得体の知れない…独特の怖さが感じられるよね。

実際体験した事ないけど、テレビとかのストーカーの再現VTRを過激にした印象。

特に序盤の見えないをだけど、どことなく視感されているような感覚。

それが部気味に感じるし、後々あれが実はずっと見てた…なんてなったら、鳥肌級にゾワッとするだろう?

要は、メッチャ…キモい!!

主人公の衰弱っぷりで、わかってくるね。

 

最後にこのストーカーのスペックだよね。

迷彩の化学の分野で、トップクラスの頭を持つ。

その上、お金等もなんでももっており、一際プライドが高い。

特に頭が切れるから怖い…先読みされてる不安を感じる。

やる事なす事先手を取られているような感じ。

これは、サイコサスペンス系の怖さだね。

 

ストーカーがやるような、わざと自分の痕跡を残すやり方。

それが徐々にエスカレートしてって容赦なく…しかも頭が切れるのが、絶望感があって怖いんだ。

 

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・透明人間の怖さ3)主人公が豹変していく怖さについて

隠れるセシリア

隠れるセシリア

映画『透明人間』の公式サイトより引用

(C)2020 Universal Pictures

特に後半になり、透明人間が本気になってきたあたりから特に変わっている。

 

それは、見た目の豹変っぷりが異常な程怖い。

最初は怯えていた感じで、情緒不安定であった。

だが、後半のセシリアが透明人間の罠で孤立していくあたりから。

表情はもちろんのこと、行動なども明らかに精神異常者の動き。

観ている時、「本当に透明人間いるんだよな?セシリアの錯覚とかじゃないよな?」なんて思ってしまうほど。

 

やはり見終わった感じた怖さと言えば、最初と最後の主人公の雰囲気の違いだ。

最初の怯えていた感じとは全く違う感じになっている。

全てやり切った時のセシリアの雰囲気は観ていて…どちらが怖いか分からなくなるほどだ。

 

この辺は、結構重要なネタバレにもなってしまう為、この辺で。

主人公のセシリアの行動や雰囲気、特に豹変を注意してみよう。

 

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