ターミネーター:ニューフェイトはどのあたり?時系列順で見るTシリーズ(ネタバレあり)
(更新日: 2020/03/10)
ターミネーターシリーズも今回の新作を合わせて、6作品となります。
ですが、その6作品が全て時系列でつながっているとは限りません。
大きく分けて3つのルートが存在しており、何がどうなっているのか分かりづらい部分があります。
ということで、時系列の3つのルートのご紹介とどのルートが一番面白いかをご紹介します。
( こんなことが分かります)
✔ ターミネーターシリーズの時系列
「ターミネーター」シリーズについて
そもそも…ターミネーターってどんな作品?って思う人もいると思うので、解説していきます。
・ターミネーターについて
「ターミネーター」シリーズは、人類と人工知能を搭載する軍事コンピュータの「スカイネット」との戦いを描いたSF映画です。
未来からターミネーターが送り込まれ、サラコナーやその子供のジョンコナーを抹殺しにきており、そのターミネーターとの攻防が描かれています。
そもそも最初は、未来からきた兵士カイルリースがターミネーターからサラコナーを守る為にタイムスリップしてきています。
・ターミネーター6作品について
ターミネーター6作品のあらすじと簡単な概要を紹介していきます。
映画.comターミネーター1の作品情報より引用
(C)1984 Orion Pictures Corporation Inc.All Rights Reserved
あらすじ)
近未来において、人類と機械軍の熾烈な戦いが行われている中、その最後の戦いは、過去であるはずの今夜に始まろうとしていた。
ある裏路地にまばゆい電光とともに筋骨逞しい男性が現れ、服や銃を強奪し、「サラ・コナー」という名前と「ロサンゼルス」という住所だけを頼りに、電話帳に載っている同姓同名の女性を順番に殺していく。
一方、遅れて現れた別の若い男性も、今ここが1984年5月12日木曜日のロサンゼルスであることを確認すると、悪夢にうなされつつ誰かを探し始める。
そして、その若い男は、リース軍曹と名乗り、「襲撃者はロボットであり、サラを殺害するために未来から送り込まれ、彼女が死ぬまで狙い続けること」「カイルはまだ見ぬサラの息子(ジョン・コナー)の指示により、彼女を守るために現代へやってきたこと」を告げ、状況を説明するのであった…
ジェームズキャメロン監督が脚本も務めた今作、製作費はなんと640万ドルで、一般的にはB級映画と言われる程低い予算であったが、大ヒットをした。
映画.comターミネーター2の作品情報より引用
(C)1991 TriStar Pictures Inc.All Rights Reserved
あらすじ)
30億人の人命が失われる1997年8月29日に起こり得るスカイネットと人類間の核戦争「審判の日」を記憶するサラは、サイバーダイン社への爆破未遂事件を起こした後、精神病患者として警察病院へ収監され、非人道的な拘束を受けていた。
また、カイル・リースとの間に生まれた息子のジョンは養父母の下に引き取られていたが、最終戦争に備えるサラの偏った教育を受けたジョンは子供ながらにハッキングや武器の知識に精通している一方で、今では母の言動を与太話と断じながら非行に走る日々を送っていた。
ある日、時空を超えて再び2体のターミネーターが送り込まれる。
1体は10年前と同モデルのT-800・モデル101型、もう1体は変形自在の液体金属で構成された最新モデルT-1000型。
2体はそれぞれ共通の目標であるジョンを捜索し、ショッピングモールにいた彼をほぼ同時に発見する。T-1000の襲撃からジョンを救ったのは、かつてサラを襲ったT-800だった。
前作から10年後の話で、監督、製作、脚本ともジェームズ・キャメロン監督で製作費1億ドル以上を費やした今作。
同年のアカデミー賞で視覚効果賞、メイクアップ賞、音響効果賞、録音賞を受賞しており、興行収入は、5億ドルを超えるターミネーターシリーズ最大の興行収入を記録した。
映画.comターミネーター3の作品情報より引用
TM (C)2003 IMF Internationale Medien und Film GmbH & Co.3 Produktions KG
あらすじ)
母サラ・コナーを白血病で失い、青年に成長したジョン・コナーは、平穏かつ無目的な日々を送るが、未だに胸のどこかで不安を感じており、時にはターミネーターの夢を見ることさえもあった。
不安は的中し、2032年から新たに2体のターミネーターが送り込まれた。1体は未来のジョンの副官となる者達の抹殺を目的とする、T-1000の性能を遙かに凌ぐ、強力なターミネーターT-X。
そしてもう1体は、十数年前にコナー親子をT-1000の襲撃から守り、燃え盛る溶鉱炉へ入って自決したT-800の改良版T-850である。
すぐさま副官達の殺害に回ったT-Xは、その過程でジョンの行方を把握し、殺害しようとするが、そこへT-850が現れてジョンを救うのであった…
前作の死闘から10年後の話である今作、監督もジョナサン・モストウ監督に変わり、原案、脚本ともジェームズキャメロン監督は関わっていない。
映画.comターミネーター4の作品情報より引用
(C)2009 Warner Bros. Entertainment Inc.All Rights Reserved
あらすじ)
地球上のあらゆる都市が、人類に反旗を翻した超高性能コンピューターネットワーク「スカイネット」による核攻撃を受けた「審判の日(ジャッジメント・デイ)」後の荒廃した世界。スカイネット率いる機械軍は、いよいよ人類に対する最後の総攻撃を仕掛けようとしていた。
「審判の日」を生き延び、レジスタンスの部隊長となったジョン・コナーはスカイネット研究所での機械軍との抗戦のさなか、スカイネットが人々を生け捕りにし、生体細胞を複製しようとしている事実を掴む。
ジョンはスカイネットが秘密裏に遂行しようとしている「暗殺リスト」の阻止にあると知るが、そのリストには自分の名前だけではなく、最重要ターゲットとして「カイル・リース」の名前があったのだった…
今作は、前作のT3とは監督が代わり、マックG監督となる。
だが、興行収入的には、前作に遠く及ばない収入であった…
映画.comターミネーター:新起動/ジェニシスの作品情報より引用
(C)2015 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
ターミネーター:新起動/ジェニシス
あらすじ)
窮地に陥ったスカイネットは、ジョンの母サラ・コナーを殺害することで彼の存在自体を抹消すべくタイムマシンでターミネーターT-800を1984年に送り、人類側もそれを阻止すべく志願したカイル・リースが送り込まれることになる。
しかしタイムトラベルの瞬間、カイルはジョンが何者かに背後から襲われるのを目撃する。
転移中、カイルは「ジェニシスがスカイネットだ。起動すると審判の日が始まる。その前に殺せ。」「審判の日は2017年」と、子供の頃の自分が語りかけてくるという謎の光景を見るのであった…
前作から11年程後の話で、また監督が代わり、アランテイラー監督が務めている。
ちょっとジェームズキャメロン監督が関わっている。
映画.comターミネーター:ニューフェイトの作品情報より引用
(C)2019 Skydance Productions, LLC, Paramount Pictures Corporation and Twentieth Century Fox Film
ターミネーター:ニューフェイト
あらすじ)
メキシコシティの自動車工場で働く21歳の女性ダニーが弟ミゲルとともに、ターミネーターREV-9に襲われる。
彼らを守ったのは、同じく未来から送り込まれた強化型兵士のグレースだった。
かろうじて工場から車で脱出するダニーたちを執拗に追いかけてくるREV-9をハイウェイで待ち構えていたのはサラコナーであった…
監督は、ティムミラーだが、製作にジェームズキャメロンが復帰した今作。
ジェームズキャメロン曰く、ターミネーター2の正当な続編とのこと。
ターミネーター時系列の3つのルート
映画.comターミネーター:ニューフェイトの作品情報より引用
(C)2019 Skydance Productions, LLC, Paramount Pictures Corporation and Twentieth Century Fox Film
3つの時系列のうち1つ目のスカイネットルート(勝手に自分で名付けた)をご紹介します。
・ターミネーターシリーズ時系列3つのルートの早見表
スカイネットルート | ||
---|---|---|
※赤部分から違うルートとなっています。
基本ターミネーター1~2の流れは変わらないんです。
ですが、ターミネーター2以降が結構変わっていっています。
その先の説明について各3つのルートごとに説明してきます。
・時系列1)スカイネットルート
特徴と説明)
一番の特徴は、敵がスカイネットだけということ。
ターミネーター1からずっとスカイネットの脅威にさらされ、3では、結局スカイネットの思うつぼになってしまう。
だが、ジョンコナーは、核シェルターに避難して難を逃れており、4では1のような荒廃した世界でスカイネットに一泡吹かせようとしている。
因みにサラコナーは、3の話の前に白血病で亡くなっている設定になっている。
ジェームズキャメロンは、3以降は、殆ど関わっていない。
ターミネーター4に至っては、興行収入が一番悪く、制作会社がつぶれてしまう程という不振っぷり。
・時系列2)スカイネット~ジェニシスルート
2の次が新起動/ジェニシスになっているルートでスカイネットからジェニシスに敵が変わってます。
因みにこのルートは、時間を遡って、違う未来になったりしているので、ちょっとややこしいです。
特徴と説明)
一番の特徴は、 ターミネーター新起動/ジェニシスでジェニシスというスカイネットに変わる新たな人工知能が現れた事だ。
ターミネーター新起動/ジェニシスは、ターミネーター3以降とは異なる話…パラレルワールドという時間軸になっており、ターミネーター3と4とは関わりがないという事。
ターミネーター新起動/ジェニシスが一番時系列的にややこしいことになっている。
ターミネーター2でスカイネットの猛攻を阻止したはずだが、何故か審判の日がやってきて、何とかスカイネットを滅ぼしたが、スカイネットが最後の悪あがきだと言わんばかりに過去にターミネーターを送ったのだ。
新起動/ジェニシスの主人公のカイルもそれを追って、行くがそこはターミネーター1の時とは違った未来になっている。
時の流れ)
↓
ターミネーター2(1994~1995年)
↓
ターミネーター新起動/ジェニシス(2029年)
↓
1984年(スカイネットを滅ぼし、過去に送られたターミネーターを追う)
↓
2017年(ジョンがT-3000に改造されており、黒幕と化した世界…人工知能、ジェニシスがスカイネットの変わりとなった世界)
↓
カイルの幼少期(最初の方の自分が語りかけてくる謎の映像)
となっており、2029年から時の流れのループになっていることがわかる。
他にもジョンコナーがサイボーグに改造されているという衝撃の事実もある上、この時系列は、ジェームズキャメロンの協力が色濃く残っている。
ターミネーター1と2は監督脚本製作、ターミネーター新起動/ジェニシスでは、陰ながら協力している。
ターミネーター新起動/ジェニシスでは、T-800が青年、中年、老年の3タイプ登場させる案などというところだ。
・時系列3)スカイネット~リージョンルート
2の次がターミネーター:ニューフェイトになっているルートでスカイネットからリージョンに敵が変わってます。
特徴と説明)
一番の特徴は、スカイネットからリージョンへと変わっているということ。
他にも…
- ニューフェイトでは、2の少し後にジョンコナーがT-800(スカイネットがあれから何度も旧型のT-800を送った1体)にあっさりころされてしまう。
- そのT-800は、なんとずっと生きながらえて、家族まで持っており、自我が芽生え、人間じみているということ。
- ニューフェイトの時間軸は、2019年あたりであり、審判の日は起きていない。
となっています。
ターミネーター2でスカイネットは、滅ぶ運命になっており、その代わりリージョンというスカイネットの代わりの物が作られたのだとか。
ニューフェイト内では、リージョンのことはサラッとしか描かれていなく、上記の設定くらいだ。
近い将来、審判の日が起こり、それはリージョンがスカイネットと同じ理由で行ったのだ。
未来からきた改造人間のグレースは、未来が機械に支配されてダニーが発起してリージョンたち機械生命体を駆逐すると語っており、ダニーが死んだジョンコナーの変わりとなっている。
最後は、ダニーが死ぬという最悪のシナリオは避けたが、リージョンを壊滅させておらず、元を断っていない絶たずに終わっている。
ジェームズキャメロンが紹介した3つの時系列の中で一番色濃く残っているのが、この時系列だと言える。
ターミネーター1と2では監督脚本製作、ターミネーターニューフェイトでは製作にかかわっており、3作ともT-800がしっかり出演している。
しかも、時系列的にもわかりやすいものとなっているので、観ていてわかりやすい。
3つの内、どのルートがオススメ?
映画.comターミネーター:ニューフェイトの作品情報より引用
(C)2019 Skydance Productions, LLC, Paramount Pictures Corporation and Twentieth Century Fox Film
一番オススメできるルートは、スカイネット~リージョンルートと言える。
T-800が最後まで関わっていることやサラコナーも3作品とも出ているからだ。
やはり、ターミネーターシリーズの顔というべき人物は、この2人であろう。
ニューフェイトでは、サラコナーがしっかり活躍しており、かなりカッコよく描かれている。REV-9が骨格と液体金属と分裂することが出来るので、2対2の戦闘スタイルが確立できるというのも面白い。(実際2対4でしたが笑)
それに、ジェームズキャメロンが3作とも製作に携わっているだけあって、1では、恋愛模様、2では家族模様、ニューフェイトでは継承…サラコナーから未来への希望の継承という裏のテーマもあるのも魅力の一つだ。
じゃあ、他のルートはつまらないのか??というとそうでもない。
スカイネット~ジェニシスルートもT-800が3作品とも出演しており、青年、中年、老年の3パターンを楽しめる。
しかも、ジョンコナーが黒幕という衝撃の展開も見逃せないのだ。
特にタイムパラドックス要素が強く残るので、そういう系が特に好きな方や衝撃の展開が好きな方などにオススメできるルートだ。
ただ…スカイネット1択ルートは、個人的にオススメできない。
理由は、4があまり面白くなかったというのが正直な理由だ。
ターミネーターシリーズで期待していたのは、アーノルド・シュワルツェネッガー演じるT-800の活躍を期待している部分がある。
それだけを期待している!というわけではないが、その部分の期待値が多く、4では一切出てこない。
3は、まだ敵の女性型ターミネーターとT-800の戦闘が面白かったり、T-800の棺桶担いで、銃ぶっぱなすシーンとか期待を裏切らないシーンが多々あってよかった。
ただ、4でターミネーターの良さを潰してしまった感があったのがとても残念だった。