知らないと損する!?3Dアニメーターの練習法とコツ
3DCGアニメーターは、3DCGの映像作品を作るにあたって絶対必要になる人材です。
たくさんの人が目指したいと思っていることでしょう。
ですが、ただモーションをつけまくってればいいやと思っていませんか??
それだと上達はしますが、効率的ではないんです。
自分が実際プロの現場で培った練習法とコツをご紹介していきます。
( こんなことが分かります)
✔ 3DCGアニメーターの練習
✔ 3DCGアニメーターのコツ
3DCGアニメーターの練習とコツ
自分はもともとモデラーとして入社したんですが、人手不足の為にアニメーターとしても働いていた時期が結構あります。
なんなら、アニメーションとモデリングの仕事を掛け持ちしていたことが多かったんです。
その経験から3DCGアニメーターとして働くための練習法とコツについて自分が行って成果が出たものをご紹介します。
・3DCGアニメーターとして上達させる練習方法
ここでは、実際自分が行っていた3DCGアニメーターとして上達した練習法の3つをご紹介します。
アニメーションの経験をひたすら積む
そんなの当たり前だろって思いますが、これをやったもん勝ちです。
ひたすら多くの時間を使い、色んなモーションを作っていく。
ただ、闇雲に作ってけばいいというわけではありません。
誰かに見てもらって、何か気になるところや変なところがないか見てもらってください。
自分もそうだったんですが、自分が完璧!と思っても他の人の気になる箇所の指摘で、作ったモーションの粗を発見したことが何度もあります。
そうならない為にも仲の良い人でも…出来れば、自分が「コイツは、アニメーターとしてセンスあるな」という人に見て貰ってください。
そのセンスというのは、監督の指示をしっかり理解できる事です。
- なんでセンスのある人に見てもらうの??
まずなんでセンスあるアニメーターに見て貰うかの説明をしますね。
センスあると感じたアニメーターに見て貰うことによって、その人の考えや思考が分かり、盗む事が出来るという利点があります。
このセンスっていうのは、ただ闇雲にモーションを作っているだけではダメで、センスのある人に見てもらってどういう考えで作っているのか知って、自分の物にするのが一番です。
過去に3DCGアニメーターとして仕事をしていた時、もともと自分はモデラーから飛ばされてきた経緯もあって、全くアニメーションをつけることができませんでした。
つけれるにはつけれるんですけど、監督の思うクオリティーに達することができなかったんです。
そういったとき、アニメーション班のできる人達に見てもらって、「ここの場合は~」とか「こういう顔、動きは監督嫌うんだよねぇ」など教えてもらいながら、上達していきました。
これでちょっとずつではあるが、リテイクの数は減っていきましたね。
その過程で、どういう手順で作っているのかもわかるので、上達したいという人にはうってつけの方法なんです。
なので盗んで、「あいつだったらこうするだろうな」と考えながらアニメーションをつけていけば、確実に上達します。
- なんで監督の指示をくみ取るセンスが必要なの??
次に監督の指示をしっかり汲み取れるセンスの必要性について説明しますね。
最初のうちは、オリジナリティなんて必要ありません。
だって、まだ入りたてのシロートのオリジナリティなんて監督からしたら、邪魔な要素でしかないんです。
監督をやる人間は、アニメーターを長年経験したりと知識、技術、経験全てにおいて優ってる。
そんな人間を唸らせるオリジナリティは、殆どいないですよね?
まずは、監督の言葉足らずの指示をしっかり汲み取り、速くアニメーション出来るアニメーターが必要とされているんです。
これが出来てからオリジナリティを加えたもう一案作ってみていいかを聞いてみます。
その間何年もかかると思います。
自分もそうだったんですが、最初は監督の指示の解釈が分からなかったり、オリジナリティを出して無駄なリテイクを出した事が何度もあります。
その時は、何で勝手な事をするとよく怒られてました…
✔ 個人的におすすめな練習手順は…
動きの元となる動画を探す。
アニメでも実写でもなんでもいいです。
ですが、成るべく全体像が映っているのがいいです。
一部だけをつけるより体全体のモーションをつけた方が量も体の重心の関係や体のバランスなどを自然に取る練習ができますからね。
↓
動きを分析したのち、実際動きをつける。
どういったシーンで何をしようとしているシーンなのか、次はどういったシーンにつながるかも考えてつけるとより実践的に使えます。
↓
完成したら、誰かに見てもらい感想やダメ、気になる箇所を言ってもらう。
成るべく多くの人に見てもらいましょう。
↓
修正して完成させる
※完成後は、作業内での反省点や見て貰った時の意見を書き残すこと。
基本これを繰り返していけば、時間はかかってしまいますが、確実に上達します。
ひたすら絵を描く
これは実際モーションができる人を観察して得た練習法です。
つまるところモーションは、大量の静止画なので、絵が描ければ…絵を頭の中に落とし込めば、より簡単にモーションをつけることができ、悩む時間も減るため作業スピードも速くなります。
?? じゃあ、具体的にどんな絵を描けばいいか…??
ラフな絵でいいです。
しっかり書き込んで、色も入れて…とかしなくていいんです。
ここでの目的は、動きを理解すること…大体の絵を頭に落とし込んで行くことなので、大体こんな感じと形ができたら、すぐに次の絵に移って量をこなしていくのがいいです。
人であればなんでもいいですが、今どのような会社に勤めているか…勤めたいかでここは変わっていきてしまいます。
デフォルメしたキャラをメインで作っている会社に勤めたいのにリアルな絵ばかりをかいていてもしょうがないですよね?
まぁ、リアルな絵を描いて、そこからデフォルメにしていくっていう練習法もあるんですが、それはどちらかといえば「デザイナー」というより「クリエイター」の領分になるので、ここでは紹介しませんね。
さて、話を戻すとデフォルメしたキャラクターを扱っている会社に入りたい場合は、デフォルメしたキャラクターを描きまくるのが一番です。
ここでも人に見せてどうかというのも出来ればやってもらいたいですが、ここはひたすら描きまくることをお勧めします。
原画をトレースする
これは、自分も実践した練習法です。
自分はアニメ関係の仕事をしていたので、アニメの原画集を買ってトレース用紙を買い、トレースしていってました。
進撃の巨人の1期やフリクリや劇場版エヴァンゲリオンの原画をトレースしていってましたね。
理由については、上記のひたすら絵を描くとおんなじ理由なので省略します。
??ひたすら絵を描くのと比べた利点は??
一番の利点は…プロが描いた絵をトレースできるです。
これはかなり大きいと思いますよ。
プロが長年培ってきた原画のクオリティを再現することによって見えるところがたくさんあります。
自分も書いていてたくさんみえてきました。
ですが、欠点があります。
ひたすら絵を描くのと比べて時間がかかってしまうということです。
この原画集は、プロがしっかり書き込んだものなので、書いていると思いのほか時間がかかってしまいます。
それに、全体像があまりなかったりします。
進撃の巨人だとあの巨人の一部とかばっかで他の人間のキャラが小っちゃかったりしていたので、全体像を描いて重心や体のバランスも学びたい自分にとっては、困ってしまいましたね。
とこのやり方には利点もありますが、欠点もあるので注意しましょう。
こんな記事もどうですか?)
・3DCGアニメーターとして上手くなるコツ
ここでは、自分が実際行ったものからできる人を見て思った3Dアニメーターとして必要なコツを4つご紹介します。
わからなくなったら…動いてみる、書いてみる。
初めてやるモーションだったり、複雑な動きでわからないってことが多々あります。
そういったときは、実際に動いてみるのが一番でした。
自分もアニメーションをつけていた時、鏡の前で動いて動きを確認してみましたね。
鏡の前で動いたり、カメラで撮ってもらうのがポイントですね。
ただ動いただけではなく、実際第三者視点でみるということが重要です。
正直…動いただけで、完璧にわかる!っていうの難しいんですよね。
重心の位置だったり、バランスのとり方がわかったりして、それに付随して手足がどう動くかってのもわかるんですが、細かい部分はわからなかったりします。
そういう時にカメラや鏡でとって、何度も動いたり、見直すのが重要になるわけです。
モーションをしていて行き詰ったら、ぜひやってみてください。
さまざまな作品を観てみる。
正確にいうと、暇なときにたくさんいろんな作品を見るということです。
たくさんの作品を見ることによって、モーションをつけているときに「この動き、あの作品に出てきたなぁ」と参考にする資料が見つかったりします。
一度見ていれば、資料を探しやすいですし、初見よりかはモーションがつけやすいです。
そして、たくさんの作品を見ることによって、どう動かせばいいのかのコツがわかっていくんです。
ちなみに監督からの指示でこの作品のあの動きみたいな感じでとか結構あるんですよね。
そういう時に「その作品見たことありません…」っていうより、「その作品のあのキャラクターの動きですか!わかりました!」と答えれた方が作業もはかどりますし、監督からの評価も良くなりますよね。
そういったことの為にもいろんな作品を見ておいた方がいいんですよね。
✔ チェック
ただ漫然と見ているだけではなく、気になった動きをメモし、見返すことが重要!
漫然と見ているだけでは、技術が向上しません。
技術を向上させる、いろんな作品を見て、自分の引き出しを増やすためにも見返して、コマ送りで気になった映像を見返す作業が重要になっていきます。
コマ送りにしたときにいろいろわかっていくことがあります。
自分もいろんな作品を見て気になったシーンをコマ送りにして発見したことがたくさんあります。
例えば、遊びのシーンあったり、アクションシーンなんて5フレーム6フレームに1枚だったりするシーンもあるんです。
逆にゆっくり振り向くシーンは2フレームに1枚使っていたりするので、とても勉強になります。
「このくらいの感覚でやればこんな感じで見えるのか」とか「こんなコマ割りをすれば、こんな面白い動きになるのか」など今後の知識や技術として蓄えることができるんです。
この作業をすることによってアニメーションのコツを掴んだりできたので、筆者のおすすめです。
色んな人、キャラを観察する。
これは、前項の様々な作品を見るとかぶっているんですが、違う視点からのコツを紹介します。
モデリングのところでも話しましたが、人の作業を後ろから観察していることです。
この人はどう作業しているのだろう?とかこのモーションをつける場合どうやったら早くつけれるだろうということを人の作業を後ろから観察することによってわかったりします。
ただ…人によっては、やりづらいと怒られたり、ショートカットキーの多様でスピードが速すぎて全く何やっているかわからなかったりする場合があるので、そこはあとで聞いてみてください笑
アニメーション監督の癖を理解する。
3DCGアニメーターとして就職している人であれば、必須といえるところです。
この記事を見てくれている人は、おそらくアニメ等のモーションデザイナー、アニメーターを必要としている会社に就職しようとしている人もうしている人だと思われます。
そういった人の悩みの一つに監督の癖がわからねぇって人が多いはずです。
僕もそうでしたから笑
これから就職しようと考えている方は、この部分は長い事悩むことなので、心してください。
そこで本題のアニメーション監督のクセを理解するとなんでコツにつながるか…
それは、リテイクの回数が極端に減るからです笑
アニメーターは、監督の指示の元作られなければならない。
その監督が一から十すべて丁寧に指示してくれるわけではないんです。
ちょっとの指示からくみ取って、モーションをつけていくしかありません。
ほんとにわからない部分は聞いていいですが、理想は監督の少ない支持でしっかりカットのモーションの意図を把握すること。
それをこなすためにも監督のクセを理解する必要があります。
監督はこういう動きが好き、こういう指示でこのシチュエーションだとこういうのを求めてるとかそういったコツを掴んでいれば、評価もあがること間違いなしです。
こんな記事もどうですか?)
3DCGアニメーターの練習とコツのまとめ
3DCGアニメーターとして上達させる練習方法
計3つの練習方法について
- アニメーションの経験をひたすら積む
誰か(センスのある人)に見てもらって、何か気になるところや変なところがないか見てもらうことがポイント。
センスのある人=監督の指示をしっかり理解できる人、自分が上手いと感じる人
- ひたすら絵を描く
アニメーションは、静止画の集合体だから静止画の絵を書きまくれば、自ずとモーションも上手くなる。
- 原画をトレースする
プロの絵を盗めるオススメな練習法。
3DCGアニメーターとして上手くなるコツ
計4つのコツについて
- わからなくなったら…動いてみる、書いてみる。
鏡の前や動画を撮ってもらうのがポイントで、見返すことによってしっかり理解することができる。
- さまざまな作品を観てみる。
たくさんの作品を見ることによって、モーションをつけているときに「この動き、あの作品に出てきたなぁ」と参考にする資料が見つかったりします。
- 色んな人、キャラを観察する。
人の作業を後ろから観察して、どうやってつけているか理解することによってアニメーションのコツを掴む。
- アニメーション監督の癖を理解する。
癖を理解することにより、リテイクが減らせる。