徹底解説)映画「悪魔の棲む家」の家は実在していた…現在はどうなってる?
映画「悪魔の棲む家」が実際にあった家や実際にあった事件を元にしたことは、知っている人も多いだろう。
ただ、実際にどういった心霊現象かまでは知らない人も多いはず。
それに加えて、実際にあった事件がどういうもので、現在その家はどうなっているのかってのも知らない人が意外と多い。
実際に起こった事件や心霊現象の他にラッツ家のその後やどういう経緯で悪魔の棲む家が出来上がったか。
デフェオ一家惨殺事件の犯人のその後がどうなったも一緒に解説していく。
最後には、悪魔の棲む家シリーズについて解説もしていくぞ。
( こんなことが分かります)
元ネタは、アミティビル事件(112 Ocean Avenue)
(C)1979 American International Pictures (AIP)Cinema. All Rights Reserved
知っている人が多いと思われる元ネタ、アミティビル事件(112 Ocean Avenue)だ。
事件風に言うとこんな感じ。
因みにこのアミティビル事件は、ウォーレン夫妻もちょっと絡んでいるんだ。
アミティビル事件以外にもなかなかインパクトのある事件に絡んでいるぞ!
続きは、下記で
- デフェオ一家殺害事件(The DeFeo murders)
- ラッツ一家(Lutz family)の引越し事件
この2つを掘り下げて説明してみよう。
他にも実際の家の映像もここでは紹介しよう。
・デフェオ一家殺害事件(The DeFeo murders)
1965年にデフェオ家がこの家を購入。
1974年の11月13日に23歳になる息子ロナルド・デフェオ・ジュニアが両親と兄弟4人全員を射殺したという事件。
一連の殺人を15分程で行い、ロナルドジュニアは、シャワーを浴びた後、地元のバーに行き、ヒステリックな行動を起こしていたよう。
因みに息子のロナルド・デフェオ・ジュニアは、「頭の中にいる何者かの声に『殺せ』とせき立てられていたのだ」と主張していたが、結局終身刑。
グリーン・ハーベン終身刑務所で、2021年の3月に拘留中に死んでしまったようだ。
死因は、公表されていない。
・ラッツ一家(Lutz family)の引越し事件
1975年の12月にジョージ・ラッツがこの家を購入。
その後妻と子供3人と引っ越してきたが、28日後に逃げるように引っ越してしまった。
「この家に住んでいる間じゅう、ずっと得体の知れない怪奇現象に脅かされていた」
と言っていたようだ…
因みにどんな心霊現象があったかと言うと…
- 夫のジョージ・ラッツは毎朝午前3時15分頃に起きて、ボートハウスを訪れており、これはたまたまデフェオ家が殺害された正確な時期でした。
- 12月でニューヨークはかなり寒かったのに、家はハエでいっぱい。
- キャシー・ラッツは殺人について悪夢を繰り返していた。
- キャシーは、目に見えない力に「抱かれている」と繰り返し感じたと語った。
- ジョージとキャシーは、頭の半分が吹き飛ばされた悪魔の画像を見たと主張している。
- ルッツの娘ミッシーは、彼女が「ジョディ」と呼んだ、悪魔のような赤い目のブタである実体と友達になった。
- ジョージは玄関のドアを閉める音に目を覚まし続けたが、他の誰もそれを聞いておらず、彼がチェックしたとき、正面玄関は常に閉じられていた。
- キャシーは胸に赤い膨疹が出てきて、ベッドにいる間、2フィート空中に浮かんでいた。
- 元日、家の外の雪の中にひづめの跡が現れました。
- ホールの壁から緑色のスライムがにじみ出ていた。
- 壁の十字架は逆さまになるまで回転し続けた。
- ジョージは彼の妻が90歳の女性に変身するのを見た。
これが28日間にあったのだから相当ヤバいお家だったと分かる。
・112 Ocean Avenueのお家の外観
The REAL Amityville Horror House - 112 Ocean Avenue
Industrial Blueチャンネルより引用
私有地なので、遠くからの外観映像くらいしかない。
ただ、庭があったり、遊び場、映画でもあった湖の船着き場にボートの部分と映画「悪魔の棲む家」のデザインは、かなり現実のものとそっくりであったようだ。
「悪魔の棲む家」の現在は?
(C)1979 American International Pictures (AIP)Cinema. All Rights Reserved
ここでは、ラッツ家の現在と実際のお家(112 Ocean Avenue)の現在を解説していく。
他にも事件後から映画化に至るまでの経緯もここでは紹介する。
・お家(112 Ocean Avenue)の現在
お家は、1977年に発売された「The Amityville Horror」の影響で、いわくつきのお家として有名となってしまった。
その後、この本を題材として30本近い映画が製作されることとなったんだが、その間映画ファンなどが多くこの家に殺到した。
近隣住民は、かなり迷惑していたようだ。
その結果、住所も変え、お家を大規模リフォームしたみたい。
その時、地下室も取り潰されたとのこと。
外観も窓の形を長方形にしたりして、元の原型を無くしていた。
2010年には、ガレージセールというお家の前で、開かれるフリーマーケットが行われた時には、たくさんの人が訪れたそう。
その時にはまだ地下室が健在で、立ち入り禁止だったみたい。
因みに現在も色んな人が住んでは引っ越しているようだ。
でも、特にこれと言って、怪奇現象があったわけでもない。
1977年に家を購入し、妻のバーバラと10年間住んでいたジェームズ・クロマーティは、「本と映画のためにやってくる人々を除いて、奇妙なことは何も起こらなかった」とコメントした。
・ラッツ家の現在
ラッツ家の夫婦は、キャシーが肺気腫で亡くなり、ジョージが心臓病で亡くなっているそう。
夫婦は、1980年代後半に離婚していたが、良好な夫婦関係を保っていた。
その後、スティーブンカプラン夫婦とサルチ・カプランは、家を調査し、本を出版。
その本のタイトル、「The Amityville Horror」をラッツ家が商標登録したりしていたようだ。
・映画化までの経緯
意外と映画化までは、速い。
1975年にルッソ家が引っ越してから、1979年の1作目まで4年も経ってない。
- 1975年12月にルッソ家が逃げるようにして引っ越す。
- 1977年にスティーブンカプラン夫婦とサルチ・カプランが本「The Amityville Horror」を出版。
- 1979年に映画1本目が公開。
その後、20本以上にもなる長編シリーズとなった。
映画「悪魔の棲む家」シリーズはかなり多い!
(C)1979 American International Pictures (AIP)Cinema. All Rights Reserved
リメイク前の悪魔の棲む家を除いた本家の悪魔の棲む家は、なんと27作品!
関連作品も含めて、これだけの作品がある。
- 『悪魔の棲む家PART2』
- 『悪魔の棲む家PART3』
- 『悪魔の棲む家 完結編』
- 『続・悪魔の棲む家』シリーズ番外編
- 『アミティヴィル1992』
- 『真・悪魔の棲む家』
- 『悪魔の棲む家・最終章/ザ・ポルターガイスト』
- 『パラノーマル・エンティティ4』
- 『アミティヴィル・アサイラム』
- 『Amityville Death House』日本未公開
- 『アミティヴィル・シアター 悪魔が棲む場所』
- 『Amityville: Vanishing Point』日本未公開
- 『The Amityville Legacy』日本未公開
- 『アミティヴィル/呪われた家』
- 『Amityville: No Escape (AmityvilleClownhouse)』日本未公開
- 『Amityville: The Final Chapter (Sickle) 』日本未公開
- 『Amityville: Evil Never Dies』日本未公開
- 『Amityville Exorcism』 日本未公開
- 『Against the Night (Amityville prison)』日本未公開
- 『アミティヴィル:ジ・アウェイクニング』日本未公開
- 『Amityville: Mt. Misery Road.』日本未公開
- 『悪魔の棲む家 REBORN』
- 『Amityville Island』日本未公開
- 『Amityville Vibrator』日本未公開
- 『The Amityville Harvest』日本未公開
- 『Witches of Amityville Academy』日本未公開
- 『Amityville Poltergeist』日本未公開
悪魔の棲む家(リメイク2005年)
多すぎっすね。
リメイクも含めると28作品ほどとなる。
日本未公開のやつで一部劇場限定や海外版のDVDしかないものばかり。
この中から日本語版のDVDがある物だけに絞ってみよう。
- 『悪魔の棲む家PART2』
- 『悪魔の棲む家PART3』
- 『悪魔の棲む家 完結編』
- 『続・悪魔の棲む家』シリーズ番外編
- 『アミティヴィル1992』悪魔の棲む家にまつわる物がメイン
- 『真・悪魔の棲む家』悪魔の棲む家にまつわる物がメイン
- 『悪魔の棲む家・最終章/ザ・ポルターガイスト』悪魔の棲む家にまつわる物がメイン
- 『パラノーマル・エンティティ4』
- 『アミティヴィル・アサイラム』
- 『アミティヴィル・シアター 悪魔が棲む場所』アミティビルにある劇場が舞台
- 『アミティヴィル/呪われた家』
- 『アミティヴィル:ジ・アウェイクニング』日本未公開
- 『悪魔の棲む家 REBORN』
悪魔の棲む家(リメイク2005年)
日本語ありのものに絞ったら、相当減ったね。
と言っても半分近い14作もある。
紫の部分は、実際に悪魔の棲む家の中での話ではないものとなっている。
悪魔の棲む家(リメイク2005年)の感想記事)
因みに悪魔の家シリーズは、正式な続編というわけではなく、途中から番外編やら悪魔の棲む家にあった家具やアミティビルの土地にある建物が舞台となっているものがあるんだ。
それが下記の補足説明。
関連作品を出しまくって、てんやわんやになっているね。
個人的には、悪魔の棲む家完結編まで観れば、十分だと思う。
その先は、このシリーズがかなり気に入った人や「どうせ手を付けたなら、全部観たい派なんだよね」って人以外は、別に観なくても…と言った感じだ。
悪魔の棲む家REBORNは、デフォー一家惨殺事件の話が分かるので、観てもいいかもしれないね。