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感想評価)シャーロックホームズのお転婆妹が大暴走…Netflix映画エノーラホームズの事件簿(感想、考察)

 

    

シャーロックホームズのお転婆妹が大暴走…Netflix映画エノーラホームズの事件簿(感想、考察)

  (更新日: 2020/12/01)

エノーラホームズの事件簿

エノーラホームズの事件簿

ネットフリックス公式サイトのエノーラホームズの事件簿の作品情報より引用

 (C)2020 Enola Holmes Netflix.All Rights Reserved

 エノーラホームズ…そうシャーロックホームズの妹が主人公のお話。

 お転婆で淑女とは程遠い教育を母親からしてきたエノーラが事件に挑むんだ。

本作はサスペンス・ミステリー映画ジャンルのミステリー映画にあたる。

 そのエノーラホームズの事件簿の感想とラストの考察について紹介するぞ。

目次

 

 

 

キャスト

ミリー・ボビー・ブラウン
ヘンリー・カヴィル
サム・クラフリン
ヘレナ・ボナム=カーター
ルイス・パートリッジ
バーン・ゴーマン
アディール・アクタル
スーザン・ウォーコマ
フランシス・デ・ラ・トゥーア
フィオナ・ショウ

あらすじ~

 推理力と行動力を発揮して、兄シャーロックを出し抜き、行方をくらました母親を捜す16歳のエノーラ・ホームズは、若き侯爵をめぐる陰謀に巻き込まれていく。

 

ネットフリックス公式サイトのエノーラホームズの事件簿作品紹介、解説欄より引用

 

www.youtube.com

原題、Enola Holmes

上映時間、123分

監督 ハリー・ブラッドビア
脚本
ジャック・ソーン
原作
ナンシー・スプリンガー
(「エノーラ・ホームズの事件簿シリーズ」より)
製作
メアリー・ペアレント
アレックス・ガルシア
ミリー・ボビー・ブラウン
ペイジ・ブラウン

配給、ネットフリックス

 

 

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ストーリー…8/10

キャスト…6/10

 

 個人的評価…8/10

 

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一文感想 ↓

エノーラの推理系冒険映画、エンタメより…面白い映画。

シャーロックホームズの妹というビックネームを持ちながら、ひた隠しにまさに男勝りに育ったエノーラ。

この映画の魅力ってシャーロックホームズのいる世界観ってのもあるけど、男勝りなエノーラ自身が結構魅力だと思うんだ。

落ち込むってことをあんまりしなく、元気いっぱいで大人も手に負えないお伝播っぷり、シャーロックホームズばりの推理を展開して冒険する感じはとても面白い。

ちょっと女性版ロバートダウニージュニアのシャーロックホームズみたい笑

 

他にもエノーラが時折視聴者目線で語りかける感じ。

デットプールのようなコメディ、エンタメ風な要素もあり。

ちょっとエノーラと目が合うたびにドキッとした菊飛笑

 

とエノーラ自身の魅力があると言ったが、ストーリー自体もかなり良かった。

母の失踪と謎の逃亡少年。

謎だらけの中にエノーラの魅力を出しつつ、推理系冒険を展開するんだ。

個人的にはかなり好みで、続編を観たいって思う程だぞ。

 

お転婆で武闘派なエノーラホームズ。

ちょっとした柔術アクションに変装、推理と今流行りのロバートダウニージュニアのシャーロックホームズを彷彿とさせるぞ。 

アクションしたり、男性と旅をしたりとかなりアドベンチャー要素もあったりする。

柔術アクションの他、男性との旅で色々な発見をしたり、徐々に真相が分かってくる感じは、推理ものの作品の醍醐味だよね。

思いのほかシャーロックホームズの出番が多かった。

途中途中エノーラの手助けをしたり、助言してみたりと意外と仲のいいご様子。

 

探偵ものの映画、女性が主人公の映画を観たいという方は特にオススメだ!

 

 

 

他の人のレビューだと…

フィルマークス 3.7

映画.com 3.5

意外と低評価の意見が目立つものの、評価点自体はそれなりに高い作品。

 観てるこっち側に話かけてくることやシャーロックホームズの冒険の推理系が売りな展開と比べる人が多く、この部分が合わないと感じた人が多数いた。

 

高評価の意見としては…

 街並みが綺麗、主演の女優さんが綺麗

低評価の意見としては…

 推理系の話が軽い若しくは弱い

 

 

 

 

下記詳しい感想 ↓          

お転婆で武闘派なエノーラホームズ

この映画の主人公は、シャーロックホームズではなく、その妹のエノーラホームズという女性。

シャーロックホームズもちょろちょろ出てくるが、あくまでわき役という感じだ。

このエノーラホームズは、強き女性なイメージなんだ。

例えるならララクロフトみたいな?

シャーロックホームズ同様観察する目を持っていて、色んな本を読み漁ったり、なんと柔術の心得まであるんだ。

 

特に印象的なのは、男性の服をなんの躊躇もなく着る姿だ。

この時代の女性のイメージと言えば、フリフリのドレスにコルセットをガッチリ付けた姿が正義!なんて思っている時代だからさ…

男性の服を着た女性なんて他の人が見たら、男の子くらいにしか見えないんだよね。

そう、変装スキル笑

この変装スキルが意外とストーリーの肝になっていて、色んな所に潜り込むカギとなっているんだ。

 

ちょっとした柔術アクションに変装、推理と今流行りのロバートダウニージュニアのシャーロックホームズを彷彿とさせるぞ。 

     

 

アクションしたり、男性と旅をしたりとかなりアドベンチャー要素もあったりする

 エノーラホームズが汽車で逃げる際、とある男性に出くわす。

何か追われているような男性は、さっさと追い出そうとするも、ただ追われているだけじゃなく、命を狙われているんだ。

この命を狙ってくる人がバーン・ゴーマン

 

パシフィックリムで出てた科学者で、モンスターの脳とトリップしちゃう変態科学者さん。

このパシフィックリムのイメージがあったから、変態イメージがぬぐえなかった笑

 

まぁ、そんなことは置いておいて、物語の途中途中に訪れるアクションシーンは、意外と面白かった。

迫力があるとかじゃないんだがね、どうなるんだろうという先の見えないアクションが良かったって感じかな。

 

他にも男性との旅で色々な発見をしたり、徐々に真相が分かってくる感じは、推理ものの作品の醍醐味だよね。

推理と冒険感が良い感じにマッチしていたぞ。

         

 

思いのほかシャーロックホームズの出番が多かった

 正直、最初の部分だけかと思ったけど、映画の節目節目で登場するシャーロックホームズ。

意外と物語に深く関わっていたんだ。

何か大きな推理をするってわけじゃないけど、途中途中エノーラの手助けをしたり、助言してみたりと意外と仲のいいご様子。

 

映画とは関係ないけど、こういう兄弟の絆っていいよなって思っちゃう。

自分は一人っ子だから、そういう絆に憧れる部分がどうしてもあるんだよね。

ただ、一番上の兄は、嫌だななんて思っちゃう。

この映画の悪役らしい悪役だな笑

 

おまけ)原作のエノーラホームズの事件簿シリーズにはまだまだストックが存在するんです。

 この原作はナンシー・スプリンガーのエノーラホームズの事件簿シリーズなんだ。

そう、シリーズだけあって、まだまだ続編のストックがある。

 

このシリーズは、全5作品からなっている。

  1. エノーラ・ホームズの事件簿 - 消えた公爵家の子息 (The Case of the Missing Marquess, 2006年)
  2. エノーラ・ホームズの事件簿 - ふたつの顔を持つ令嬢 (The Case of the Left-Handed Lady, 2007年)
  3. エノーラ・ホームズの事件簿 - ワトスン博士と奇妙な花束 (The Case of the Bizarre Bouquets, 2008年)
  4. エノーラ・ホームズの事件簿 - 令嬢の結婚 (The Case of the Peculiar Pink Fan, 2008年)
  5. エノーラ・ホームズの事件簿 - 届かなかった暗号 (The Case of the Cryptic Crinoline, 2009年)

 

今作は、1作目の消えた公爵家の子息 (The Case of the Missing Marquess, 2006年)だ。

今後も好評であれば、映画の続編が作られる可能性はかなり高いぞ。

 

 

 

ネタバレ感想

下記の[表示]内に隠しております。

 

 

エノーラと伯爵くっついちゃえば良いのに。

吊り橋効果というやつかな。

エノーラと伯爵が良い感じに発展していき、最後は、伯爵さんが一緒に住まないかなんて…

 

おっ!!(//∇//)

 

そんな風に思う菊飛を他所にエノーラやんわり断っちゃう。

いやーくっついちゃえば良いのに!!

そんな風に心から思っちゃう菊飛でした。

 

 


 

「エノーラホームズの事件簿」のラストについて

この映画のラストのことについて書いていく。

だが、かなりのネタバレになってしまうので、下記に隠しておく。

 

ネタバレがある為、下記の[表示]内に隠しております。

 

 

母親のやりたかったことは、貴族議員の投票の阻止。

この映画の黒幕は、テュークスベリー子爵の祖母だ。

その祖母は、男性優位になることを恐れてテュークスベリー子爵の暗殺を企んでいた。

テュークスベリー子爵もテュークスベリー子爵の父も今回の貴族議員の投票に賛成派だ。

これが、オチだが母親もそのテュークスベリー子爵の祖母と同じ考えなんだ。

 

その理由は、エノーラの母の「エノーラが住みやすい世界にする為に戦った」からの「法の改正案可決は、エノーラの手柄なのね」だ。

 

遠回しに「私は貴族議会の阻止をしていた」と言っているようなもの。

 

この世界は、男尊女卑の世界で家族の意向(本人の意思とは関係なく)結婚させられてしまうんだ。

実際エノーラも兄に花嫁修行学校に無理くり送り出されていた。

 

エノーラという女性が住みやすくするため、改正案の可決を邪魔している為に動いていた。

じゃなかったら、「〜戦った」からの「エノーラの手柄なのね」なんて事は言わない。

 

それにだ。

愛してる娘に言えない事、知ってしまったら危険な事なんて、この物語内では、議員投票の阻止くらいしかない。