向こうのブラック企業は一味違うぜ…Netflix映画プリジョネイロ(感想)
ネットフリックス公式サイトのプリジョネイロの作品情報より引用
(C)2021 7 Prisoners Netflix.All Rights Reserved
ブラック企業というより、拉致笑。
逃げようときたら、腹パン。
ケータイ取り上げ、銃をチラつかせ、逃げたら家族を襲うと脅す。
しかも、警察もグルときた。
ザ・絶望。
そんな中、主人公は頭を回転させて、逃げる機会を窺うが、ボスに気に入られて、お金など色んなものを貰ううちに心変わりしそうになる。
どっちにつくべきか葛藤しながら、結局どちら側についたのかが一番の見所だ。
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キャスト
クリスチャン・マリェイロス
ブルーノ・ホーシャ
ヴィトル・ジュリアン
ルーカス・オランミアン
セシリア・オーメン・ジ・メロ
ジルシ・トマス
キコ・マルケス
マヤラ・バチスタ
マウリシオ・ジ・バホス
ロザーニ・パウロ
あらすじ~
貧困ゆえに人身売買業者の餌食となった青年は、その支配から抜け出そうとあえぐなか、自身のモラルと生き残りをかけた手段を選ばぬ戦いのはざまで揺れる。
ネットフリックス公式サイトのプリジョネイロの作品紹介、解説欄より引用
原題、7 Prisoners
上映時間、94分
監督
アレクサンドルモラット
配給、ネットフリックス
ストーリー…7/10
キャスト…6/10
個人的評価…8/10
一文感想 ↓
富と友情のはざまで葛藤する主人公…面白い映画
一番の見所は、富と友情どちらをとるか葛藤する主人公の姿だ。
主人公は、世間知らずなせいで、出稼ぎのつもりが拉致に遭ってしまった。
そこでは、逃げれば、殺される上、家族にも被害が及びかねない。
そんな中主人公は、必死に主人であるルカに媚を売って、逃げる隙を伺うのだが、次第に気に入られてしまう。
そこで、チラつかされる富と権力に主人公の心がなびき始めるんだ。
それでも心の片隅では、親友たちを思う気持ちもあって…
両方の対応と向けられる視線、主人公の表情を見ていると、色んな葛藤があるように思えて面白かった。
現実と理想の厳しさを思い知らされる重たいが、面白い映画。
良かった点)
- 拉致、違法労働に焦点を当てた変わった設定。
- 斜め上のラスト。
- 人の醜さが滲み出てる。
拉致、違法労働に焦点を当てた変わった設定。
韓国人旅行者も後々拉致られており、個人的には、海外旅行が怖くなる…
斜め上のラストに痺れたぜ。
この予想をいい意味で裏切ったラストと「この後どうなったんだろう」と妄想できるのは、とても良かった。
人の醜さが滲み出てる。
富を取るか仲間との友情を取るかその狭間で葛藤しつつ、最後は、どちらに傾くのかを楽しんでもらいたい。
拉致や違法労働系の映画を観たいという方は特にオススメだ!
他の人のレビューだと…
フィルマークス
映画.com
レビューが溜まり次第更新していきます。
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低評価の意見としては…
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下記詳しい感想 ↓
拉致、違法労働に焦点を当てた変わった設定。
冒頭は、良い出稼ぎの話があるってことで、ブラジルの首都に連れてこられる。
謎の廃品工場で労働契約書も見せてもらえず,とりあえず働かせられる…
もう、ここからが地獄。
- 反抗的な態度を取ったら、腹パン。
- 銃をチラつかせ脅す。
- 警察らしき人が拉致られた人たちの家族の住所を言ってくる。
- 休憩時間部屋に監禁される。
刑務所と何ら変わらない待遇で、ブラジルのブラック会社は、一味も二味も違う笑
警察が結託してて、貧困層の弱者が家族を人質に取られている状況は、まじ怖いわ。
本作は、拉致られて、違法労働されている人たちの視点を描いている。
なかなか見ない設定で個人的には、面白かった。
韓国人旅行者も後々拉致られており、個人的には、海外旅行が怖くなる…
斜め上のラストに痺れたぜ。
思っていたラストと違っていたのも面白いと思った点の一つ。
こうなるだろうなと思っていたラストとは、相当違った。
面白い方向にひねりを加えた感じ。
終わり側も先が気になるような終わり方で、妄想して楽しむ余地もある。
この予想をいい意味で裏切ったラストと「この後どうなったんだろう」と妄想できるのは、とても良かった。
個人的に驚いたのが予想以上に違法労働者が多かったこと。
拉致られた数人だけかと思いきや、数百人規模というびっくりな展開。
この辺は、拉致被害の深刻さが窺える…
海外で学校の送り迎えが親の送迎が当たり前なのもこの辺が理由なんだろうなぁ…
人の醜さが滲み出てる。
実際あったことないから、これがほんとかどうか分からないが、スリラー並みの恐怖が襲いかかる。
逃げることもできず、ただ、飯を食って、寝て、働かせる。
お金なんてもらえない…
そんな中、主人公の心の移り変わりが面白い。
この辺、頭が良いからなのか人の醜さが滲み出ていた。
仲間を助けようと思いつつも目の前にぶら下げられた富というなのエサに心が反応してしまう。
だが、地元の仲間たちの顔がチラつく…
この映画の最大の魅力と言っていい部分。
富を取るか仲間との友情を取るかその狭間で葛藤しつつ、最後は、どちらに傾くのかを楽しんでもらいたい。