ミュージカルの定義を覆した男ジョナサン・ラーソンの物語…Netflix映画tick, tick... BOOM!チック、チック…ブーン!(感想)
ネットフリックス公式サイトのtick, tick... BOOM!チック、チック…ブーン!の作品情報より引用
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30代を目前にして何も成し遂げていない、ライバルは成果を出しているのにと焦りと色んな葛藤が印象的な映画。
本作は、実在した人物ジョナサン・ラーソンの物語で、代表作は「tick, tick... BOOM!」や「レント」。
レントは、ブロードウェイで12年も上映された歴史に残る作品となった。
ジョナサン・ラーソンがどのような苦悩、葛藤を背に「tick, tick... BOOM!」を書いたか…
映画中のVHS風の映像も面白味があるぞ。
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キャスト
アンドリュー・ガーフィールド
アレクサンドラ・シップ
ヴァネッサ・ハジェンズ
ロビン・デ・ヘスス
ジョシュア・ヘンリー
ブラッドリー・ウィットフォード
タリク・トロッター
ジュディス・ライト
あらすじ~
一流のミュージカル作曲家を目指す青年。30歳に向けてカウントダウンが始まるなか、恋や友情の悩み、最高の作品を作りたいという焦りに直面してゆく。
ネットフリックス公式サイトのtick, tick... BOOM! : チック、チック…ブーン!の作品紹介、解説欄より引用
ストーリー…7/10
キャスト…7/10
個人的評価…8/10
一文感想 ↓
ジョナサン・ラーソンの色んな葛藤…面白い映画。
30代を目前にして何も成し遂げていない、ライバルは成果を出しているのにと焦りと色んな葛藤が印象的な映画。
色んな葛藤というのは、夢を飽きられていく友人やエイズで亡くなる友人たちになす術ない自分、何も成せないのではといった葛藤だ。
その葛藤を上手く演じ切ったのがアンドリュー・ガーフィールド。
アメイジング・スパイダーマンの印象が強い彼だが、歌って踊り、はたまたピアノまで弾いちゃう。
そして、色んな葛藤を体全体で表現しており、ただただスゲェって感じたね。
因みにジョナサン・ラーソンについて何も知らなくても十分楽しめる。
実在するジョナサンラーソンが夢を追うか挫折するかの瀬戸際で作り上げたチック、チック…ブーン!は、かなり面白かったね。
タイトルの意味は、爆弾が爆発するかのように色んな物事の期限が迫りつつあるってことを表現している。
特徴)
- 実在するジョナサン・ラーソンの物語。
- 感情を乗せたミュージカルがとても面白い。
- 社会問題…シリアスな場面もある。
ミュージカル界では、名作らしい本作の誕生秘話は、色んな苦悩と葛藤があったことがとても印象的。
感情を乗せたミュージカルがとても面白い。
色んな感情を面白く…時にはシリアスに表現していて、ミュージカル嫌いの自分でも楽しめた。
社会問題…シリアスな場面もある。
その時代の社会問題もあり、どうしようもない悲しさと無力感からくる悔しさが滲み出ていた。
実話系×ミュージカル映画を観たいという方は特にオススメだ!
他の人のレビューだと…
フィルマークス
映画.com
レビューが溜まり次第更新していきます。
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低評価の意見としては…
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下記詳しい感想 ↓
実在するジョナサン・ラーソンの物語。
トニー賞やピューリツァー賞を獲得し、ミュージカルの新境地を開いた人物。
映画では、30手前から話は始まり、過去の軌跡は軽くしか話されていない。
実は、初の脚本作曲は、大学時代の時。
「Sacrimmoralinority」って題名らしい。(後に「Saved! - An Immoral Musical on the Moral Majority」と改名された)
その後もリメイクを書いたりしたが、有名になったのは、この映画の題名、「tick, tick... BOOM!」。
映画自体は、「tick, tick... BOOM!」がどのようにして誕生したかが描かれている。
ミュージカル界では、名作らしい本作の誕生秘話は、色んな苦悩と葛藤があったことがとても印象的。
感情を乗せたミュージカルがとても面白い。
日常の出来事やイベント、その時の感情を歌にして作曲している描写が印象的。
どれもこれも個性的で、その時の色んな想いを楽しそうに歌っていた。
あまりミュージカルは好きじゃないんだが、このミュージカルは、面白いと感じた。
単調じゃないんだよね。
怒りの感情だったり、嬉しい感情だったり…色んな感情を何げない題材を使って歌って踊る。
特にダイナーのアルバイトについての愚痴のミュージカルは、かなり笑える。
ツイッターとかで描かれそうな愚痴を楽しそうに歌いながら、ディスる。
ちょっと共感してしまった笑。
時には、悲しい気持ちのミュージカルパートも…
色んな感情を面白く…時にはシリアスに表現していて、ミュージカル嫌いの自分でも楽しめた。
社会問題…シリアスな場面もある。
ときおりエイズの話が出てきていた。
シリアス部分がそうだ。
北アメリカやヨーロッパでは、70年代、80年代から大流行したエイズ。
1990年からの話だが、主人公の色んな友人もこのエイズに苦しめられていた。
このエイズ、治らない上、免疫力が下がるから、致死率がめっちゃ高い。
なので、親より先に亡くなる人を大勢看取ってきた。
その時の主人公の表情がやるせなさが滲み出ていた。
その時代の社会問題もあり、どうしようもない悲しさと無力感からくる悔しさが滲み出ていた。