フランス郊外バンリューの真実…Netflix映画バンリューの兄弟(感想、結末)
Netflix公式サイトのバンリューの兄弟の作品情報より引用
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キャスト
ジャメ・ディアンガナ
バカリー・ディオンベラ
ケリー・ジェームス
ピエール・ルスレ
あらすじ~
フランスの郊外のバンリューに住む兄弟は、貧困で貧しいながらも細々と暮らしていた。
父は他界しており、持病持ちの母と兄弟たちで生活していたが、そんな兄弟たちに様々な壁が次々と立ちはだかるのであった…
ストーリー…7/10
キャスト…6/10
個人的評価…7/10
一文感想 ↓
フランスの裏側をリアルに映し出す…面白い映画。
まず、この映画は、ひたすら暗いので、疲れてる時に観るのはおすすめ出来ません。
バンリューとは、フランスの郊外の地域で、旧植民地からの移民が多かったりしているそうです。
最初黒人ばかりで、予備知識無しだとフランスとわからないと思います。
何処かの南米もしくは、アフリカとかの話なのさな?って思ってしまいました。
フランスの裏側を映し出す。
フランスと言えば、華やかでおしゃれな観光地だが、ちょっと郊外に出てみれば、麻薬の売人がうろつく危険な街に早変わり…
そんな街並をリアルに映し出しているんです。
とある移民の兄弟視点が生々しさを醸し出す。
そんな郊外のバンリューに住む移民の兄弟にスポットを当てています。
この映画を観ていて気になったこと…そう、白人が殆ど出てこないということ。
バンリューに住んでいないのかどうなのか…移民たちが郊外のバンリューに押し込められてしまっている印象を受けました。
どこの国の政治家も腐ってるということ。
これは素直な感想で、どこの国もおんなじなんだなぁって感じてしまいました…
移民者視点での会話でしかそのことが話されていなかったんですが、そういうことを言っているのを聞いて、なんだか悲しくなってきてしまいましたね…
フランスの裏側を観たいという方は特にオススメだ!
他の人のレビューだと…
フィルマークス 3.9
映画.com なし
映画.comしかなくて、フィルマークスにもレビューが少なかったですね。
ただ、フィルマークスの評価は結構高かったです。
高評価の意見としては…
3兄弟のそれぞれのキャラクターが良かった、緊迫した空気が漂う映画などでしたね。
低評価の意見としては…
落ちが誰でも予想出来そう、凄く悲しい気持ちになるなどでしたね。
下記詳しい感想 ↓
フランスの裏側を映し出す。
フランスといえば、パリのような華やかでオシャレで観光の街。
そんな郊外のバンリューに焦点を当てたこの映画、フランスの黒い…裏側を映し出しているんです。
郊外のバンリューでは、腐敗しきった警察にヤクの密売人がうろついていたり、街では銃声が聞こえたりする…お世辞にも治安が良いとは言えない街なんです。
正直この映画を観るまでこんなにフランスが治安悪いなんて知らなかったです。
この映画の事が全て事実、盛っていない保証はないです。
それでも、ホントの部分はあるはずです。
そんな移民の貧困層にスポットを当てたこの映画は、所々フランスの暗い部分を映し出してます。
政治家のこと、警察、貧困と様々な問題を抱えてる。
フランスの裏側を知れる変わった映画なんです。
とある移民の兄弟視点が生々しさを醸し出す。
移民の母子家庭の家族視点です。
貧しく、父は他界しており、長男の汚い金で次男末っ子に学校を通わせている現実。
逆に長男がいなかったら、この家族は飢え死にしている可能性だってある。
そんな貧しい家族視点だからこそ見えて来る、警察の腐敗だったり、ヤクが売買されている現実は、観ていて衝撃でした。
それともう一つ、このバンリューの都市にスポットを当てていて気になった事があります。
生粋のフランス人…白人がほとんどいない事。
殆ど黒人の移民者ばかりなんです。
学校では、黒人8割というレベルなんです。
それだけバンリューに移民者が溢れかえっている事実、裏を返せば、移民者をバンリューに追いやっている風に見えるんですよね。
そんなフランスの生々しい汚い部分をとある移民者兄弟にスポットを当てていて、生々しさが滲みでてるように感じました。
どこの国の政治家も腐ってるということ
これは、素直に感じましたね。
移民者意見ではありますが、こういう実態をなんとかしない政治家、公約を実行しない政治家は、日本もそんな変わらないなぁって感じちゃいました。
他にも警察の腐敗した一面も映画の中で見てとれます。
一部だったんですが、あの警察の見る目に行動は完全に差別的でしたね。
移民者問題が前にニュースで見たのを思い出しつつ見てましたが、胸が痛くなってきてしまいます。
こんな感じで政治家、警察の腐敗具合にイラッともしました。
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ネタバレ感想
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兄弟の支え合ってる姿は、感動する…
長男デンバがヤクの密売のボスをやっているから、家族が破門状態だった。
だけど、デンバのお金で次男たちは学校にいけてるし、デンバ自体も家族の事となると熱くなる。
そんな家族思いのデンバと末っ子の憧れの眼差しは、微笑ましく感じる。
なんだかんだで、ソレイマンも何処か兄を頼っているところを見ると、なんだか親近感が湧いて来る。
親近感が湧いて来るデンバがソレイマンを庇って撃たれたのは、かなり衝撃的だった…
最後の最後まで暗かった…
長男デンバが殺された理由(考察)
ラストに何かの報復として、長男のデンバが銃で撃たれましたね。
死んだとは限りませんが、死んだっぽい演出だったので…
撃った犯人は、二人。
末っ子のヌムケが盗んだお金の持ち主の相方的存在と冒頭で出てきた刑務所帰りの人ですね。
この刑務所帰りの人がもう一人を殺してます。
要は、罪を着せた。
この刑務所帰りの人は、長男のデンバと知り合いらしく何か薬で大金を稼ごうとしていて、デンバを誘ったが、断られた。
デンバ自体も薬でボロ儲けしていたみたいなんです。
刑務所帰りの人が数十マンの価値のある薬を手に入れたら、する事といえば?
そう、売る。
だが、バンリュー自体はデンバとかが牛耳ってるはずですよね?
なんとなくわかった人もいるかもしれませんが、自分のシマを確保するために襲ったのではないか。
デンバとその末っ子が盗んだグループがお互い死者が出れば争う。
弱る若くは、どっちかが壊滅すれば、空きができる。
そう、刑務所帰りの人が自分の金儲けの為にデンバを襲ったんです。
バンリュー…ギャング地帯やん…
結末~
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登場人物と簡単な説明
長男 デンバ (麻薬組織のボス)
末っ子 ヌムケ(デンバに憧れる高校生)
デンバが刑務所帰りの男とヌムケが盗んだ麻薬組織の人に銃で撃たれる。
ヌムケは、お金欲しさにとある家に忍び込み、お金を盗む。
だが、そこはデンバと同じ麻薬組織の家だった。
そのことをヌムケの女友達がさらわれたことで発覚し、デンバがケリをつけることに。
そのころ母が倒れ、一時的に入院する時代に陥った。
デンバがヌムケのしりぬぐいが終わり、次男のソレイマンも法律学校を無事卒業したことにより、デンバとソレイマンは、デンバの家で話していた。
だが、そこにとある人たちが襲撃し、ソレイマンを守ったデンバは、撃たれてしまった。
その後、撃った犯人2人の片割れ(ヌムケたちが盗んだ金の持ち主の組織の一員)がもう一人に撃たれる。
その撃った人は、デンバと冒頭で会話していた刑務所に7年入っていた人であった…