7人のLGBTの複雑な心情…Netflix映画ボーイズ・イン・ザ・バンド(感想、その他)
(更新日: 2020/11/30)
ネットフリックス公式サイトのボーイズ・イン・ザ・バンドの作品情報より引用
(C)2020 The Boys in the Band Netflix.All Rights Reserved
LGBT(同性愛者)の様々な心情を7人の男性達によってえがかれている。
どういう風に思っているのか、何を感じているのかがヒシヒシと伝わってくるぞ。
原作は、50年前の舞台であり、かなり歴史深いんだ。
- 7人のLGBTの複雑な心情…Netflix映画ボーイズ・イン・ザ・バンド(感想、その他)
- 同性愛者の色んな価値観が見れるが、ちょっと重たい…まぁまぁな映画。
- ネタバレ感想
- 「ボーイズ・イン・ザ・バンド」を観る上で知っておくべき事
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キャスト
ジム・パーソンズ
ザカリー・クイント
マット・ボマー
アンドリュー・ラネルズ
チャーリー・カーバー
ロビン・デ・ヘスス
ブライアンハッチソン
マイケルベンジャミンワシントン
タックワトキンス
あらすじ~
1968年のNY。誕生日パーティーの最中にやって来た意外な人物と、酔って始めたゲームのせいで、7人のゲイ仲間たちが、ずっと隠してきた秘密と感情をさらけ出す。
ネットフリックス公式サイトのボーイズ・イン・ザ・バンド作品紹介、解説欄より引用
原題、The Boys in the Band
上映時間、122分
監督
ジョー・マンテロ
製作
ライアン・マーフィー
デビッドストーン
ジョー・マンテロ
ネッド・マーテル
アレクシスマーティンウッドオール
脚本
マートクロウリー
ネッド・マーテル
原作「真夜中のパーティ」マートクロウリー著
配給、ネットフリックス
ストーリー…7/10
キャスト…5/10
個人的評価…6/10
一文感想 ↓
同性愛者の色んな価値観が見れるが、ちょっと重たい…まぁまぁな映画。
同性愛者の様々な葛藤や価値観、苦い思い出などいわば新境地を見たような感じのする作品。
自分とは全く違う価値観の人を見て、喧嘩や言い争いを映画内で観るのは、意外にも楽しい。
「こんな風に思っているのか…」
なんて思うしね。
ただ、残念な部分もある。
キャラの説明がないから、人の把握に意外と頭を使う事だ。
話の中でバンバン色んな名前がでるから、しっかり把握しないとこんがらがる。
他にも1960年代のアメリカのことを知っとかないと話のジョークに疑問がたくさん残ってしまう。
南部でのジョークとか南部がこの時代、かなり黒人差別が酷い事を知らなければ、頭に???がずっと浮かんでしまうだろう。
そういう点では、ちょっと勉強もした方が良い作品。
因みにベットシーンなどそういったシーンは、殆どなく、基本は友人のパーティーシーンがメインだ。
7人の男性の思想や想いがこの映画の魅力。
日本人で、同性愛者ではない自分にとって、新境地な映画であった。
7人の同性愛者とその関係性の把握に手間取る。
話の内容を面白いなんて思いながら見る傍ら、キャラの把握にかなり頭を使った印象。
観て思ったことは、お前ら仲良くしろよ。
自分の意見の主張や話し合い、価値観を色んな感情で伝えるのがこの映画の魅力なんだと思う。
だが、喧嘩が嫌いな人や言い争いが嫌いな人にはちょっと観るのが辛い作品となりそうだ。
性差別、LGBT系についての映画を観たいという方は特にオススメだ!
他の人のレビューだと…
フィルマークス 3.6
映画.com 3.5
高評価の人は、会話劇やキャラクターの個性が強いところにひかれていた模様。
低評価の人は少な目で、原作の方が好きだななど原作を知っている人が多かった。
後半の重たい展開に胃もたれする人が続出だ。
(更新日: 2020/11/30)
高評価の意見としては…
会話劇が面白い、みんな個性的で飽きない
低評価の意見としては…
原作の方が好き
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下記詳しい感想 ↓
7人の男性の思想や想いがこの映画の魅力。
この映画の魅力は?と言われたらこう答えるだろうね。
色んな考えの男性の同性愛者7人の様々なやり取りは、観ていて色々と考えさせられる。
全く違う性格の人達であったり、黒人やユダヤ人などまさに多種多様の経験を積んできた人々。
同性愛者の考えや葛藤がメインではあるが、他に人種をネタにするような話もある。
日本人で、同性愛者ではない自分にとって、新境地な映画であった。
この時代、まだ同性愛者としてオープンでいることが難しい時代の様々な葛藤が伺えるね。
オープンでいられないからこそ、色んな想いを胸の内にしまっている。
心の闇を見ているようだった…
7人の同性愛者とその関係性の把握に手間取る。
説明シーンは一切なく、把握する手段としては会話から探るくらい。
意外と把握するのが大変な作品だった。
7人の他に名前のみのキャラも出てくるので、会話中に色んな名前を聞いて「あれ?これ誰だったっけな??」なんて思う事がちょくちょくあった。
話の内容を面白いなんて思いながら見る傍ら、キャラの把握にかなり頭を使った印象。
原作の舞台を知っている前提といった感じだ。
観て思ったことは、お前ら仲良くしろよ。
自分は、喧嘩が嫌いな平和主義者。
考えの相違でちょっとした言い争いなら分かるが、もう殴り合いの喧嘩とかしちゃってるじゃん。
途中からヤケを起こしたのかずっと喧嘩をしていたイメージ。
純粋にお前ら仲良くしようぜ??なんて思っちゃう。
こういう自分の意見の主張や話し合い、価値観を色んな感情で伝えるのがこの映画の魅力なんだと思う。
だが、喧嘩が嫌いな人や言い争いが嫌いな人にはちょっと観るのが辛い作品となりそうだ。
基本同性愛者の様々な葛藤がメインなので、暗い話ってのも観ていて辛く感じる。
ネタバレ感想
下記の[表示]内に隠しております。
個人的にラストの意味がよくわからない。
みんな返した後、マイケルは色々と後悔する。
そして最後は、マイケルが教会に行った後、走り出した。
その前にマイケルが誕生日プレゼントにつけていた手紙には何がかいていたんだ??
愛してるとでもかいていたのかな?
最後までわからないので、その内容がかなり気になってしまった。
「ボーイズ・イン・ザ・バンド」を観る上で知っておくべき事
この作品を楽しむ上で知っておいた方が良い事が2つほどある。
原作についてとその世界観だ。
1968年というLGBTのことや人種について理解がそこまで深まっていない時代。
ここでは、その内容を簡単に説明するぞ。
・ボーイズ・イン・ザ・バンドは、有名な舞台が元。
1968年に公演された舞台。
2018年に50周年を迎え、ブロードウェイで上演された。
2002年には、作者のマートクロウリーが続編(TheMenfromtheBoys)を書き上げたみたいだぞ。
1970年にウィリアムフリードキン監督のシネマセンターフィルムズによって一度映画化されている。
この作品が1969年のストーンウォールの反乱と同性愛者の権利運動を刺激するのに役立っており、今の受け入れつつある同性愛やその認知度を高めたんだ。
・1968年のアメリカの社会情勢。
黒人差別がまだ、南部では根強く残っている。
ニューヨークとかは、まだマシになっているようだが、南部がかなり酷いみたいだ。
黒人用トイレや黒人用のレストランなどそういった悪習が根強く残ってしまっているのが南部。
この作品では、その南部を絡めたジョークなどが多数つかられている。
この事を知らないと、何で南部なんやろ?って思ってしまう。
この辺の事を知りたければ、マハーラシャアリ主演のグリーンブックを観ると良いぞ。
まだまだ、同性愛者の理解が深まっていない。
今では街中で同性で手を繋いでも大騒ぎなんてならない。
だが、この1960年代は違うんだ。
後ろ指さされたり、ヒソヒソ話などかなり話題になる。
シーンでもあったが、地下鉄で脚を組んだだけでも変な目で見られるんだ。
男だって脚組みたいじゃんか!
1960年代の同性愛者は、かなり抑圧されたストレスの掛かる環境だ。