全てが分かった時とびきり感動する…Netflix映画先に愛した人(感想、結末)
Netflix公式サイトの先に愛した人の作品情報より引用
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キャスト
ロイ・チウ
シェイン・スアン
スパーク・チェン
ジョセフ・ファン
あらすじ~
ソンチェンシーの父は、癌で死んでしまった。
母は、保険金を使い息子のソンチェンシーを留学させようと思ってたが、その保険金の受取人が変わっていたのだ。
その男性がジェイというソンチェンシーの父の愛人…そう、同性愛者だったのだ…
ストーリー…9/10
キャスト…5/10
感動度…5/6
個人的評価…9/10
一文感想 ↓
面白い設定に全てが分かった時感動する…面白い映画。
普通の3人家族の夫が実はゲイで外に愛人的存在を作っていた…ガンで死んだら、生命保険の受取人がその愛人になっていたっていう設定だけでも十分惹き付けられるものがあった。
ジェイの見る目が最初と終わりで大分変っていった。
そんな違和感が徐々に大きくなってきて、クライマックスに解決したとき、何とも言えない感動に襲われた。
話の違和感…ひっかかりを利用して主人公の少年視点という不安定な精神状態で映し出される複雑な家庭環境も相まって、うまく話しに引き込まれてしまったのは、うまいというしかない。
同性愛者に悩む夫の様々な葛藤…観終わった後も楽しめる映画になっている。
この映画で現実世界と過去のジェイと夫の話が交互に出てくるんですが、ジェイと夫の話が「純愛」といった感じ…
観終わって後、どんな気持ちで観ていたんだろうと想像するとどこか胸が締め付けられるような感じになってしまいました。
そんな感じで、どこか深みのあるこの映画は、観終わった後も楽しめる作品になっているのがこの映画なんです。
ソンチェンシーの気持ちと母の複雑な気持ちを想像すると、どこか苦しくなる
ソンチェンシーとその母親は、最初の印象では変な男に夫が誑かされた被害者としか見えてないんです。
母の視点、子供の視点を想像するだけでどこか苦しくなっていってしまいました。
感動する映画を観たいという方、同性愛をテーマにした映画を観たいという方は特にオススメだ!
他の人のレビューだと…
フィルマークス 3.9
映画.com なし
映画.comには評価はありませんでしたが、フィルマークスは結構評価が高かったですね。
同性愛のカミングアウトとガンによる病死という重たいテーマながらも見ていくうちに面白くなってく人がかなり多かったみたいですね。
高評価の意見としては…
愛に溢れていた、台湾映像色味が良い、 お母さん女優になれるっていう表現が面白いなどが多かったですね。
低評価の意見としては…
母のガミガミ若しくはキーキー言っているのが耐えがたいという意見くらいで殆ど低評価の意見がなかったです。
下記詳しい感想 ↓
ジェイの見る目が最初と終わりで大分変っていく
ジェイとは、主人公の少年(ソンチェンシー)の父親の愛人的存在だ。
そんなジェイは、この映画でいう最初は悪役みたいな立ち位置であるが、徐々に話が進むにつれて、なんだか悪い奴じゃないんじゃね??と思ってきてしまう。
そんな違和感が徐々に大きくなってきて、クライマックスに解決したとき、何とも言えない感動に襲われた。
どこか母親を大切にしろって言ってくるジェイだったり、なんだかんだで主人公の少年にご飯あげたりと優しくしたり、追い出したりしない感じなど悪い感じがしない謎の違和感があった。
そんなところが気になってついつい映画に見入ってしまった自分がいた。
最初は、なんだか胸糞悪い映画だなくらいにしか思っていなかったが、終わりにはなんていい映画なんだろうと思っていた自分がいた。
こんなにも心変わりするとは思わなかった笑
これらのことは、今思い返してみると、ストーリー展開が上手だったからだろなと思ってしまった。
話の違和感…ひっかかりを利用して主人公の少年視点という不安定な精神状態で映し出される複雑な家庭環境も相まって、うまく話しに引き込まれてしまったのは、うまいというしかない。
この複雑な少年目線で、手書きのマジックペンで書いたようなカット割は、内容と反してどこかコミカルでそんなギャップも面白いなぁと思った。
同性愛者に悩む夫の様々な葛藤…観終わった後も楽しめる映画
あんまり話すとネタバレになるのでサラッと書くが、実は男性が好きな夫が頑張って頑張って女性と結婚、子供を作るんですが、どこかずっと引っかかっていたんでしょうね。
この映画で現実世界と過去のジェイと夫の話が交互に出てくるんですが、ジェイと夫の話が「純愛」といった感じなんです。
愛するというのは、こういうことなんだろうなぁとシミジミと思わせるような行動の数々…
夫が息子のソンチェンシーを見る目だったり、ジェイがソンチェンシーやその母親を見る目はどこか複雑なんですよね。
観終わってから、どんな気持ちで観ていたんだろうと想像するとどこか胸が締め付けられるような感じになってしまいました。
そんな感じで、どこか深みのあるこの映画は、観終わった後も楽しめる作品になっています。
ソンチェンシーの気持ちと母の複雑な気持ちを想像すると、どこか苦しくなる
ソンチェンシーとその母親は、最初の印象では変な男に夫が誑かされた被害者としか見えてないんです。
実は、夫が同性愛者で外に好きな男がいるからと出て行った時、母親はつらかったでしょうね。
女に取られたんじゃなく、男に取られたんですよ?
自分じゃどうすることもできませんよねぇ…自分磨きをしたところで、男が好きなんですから…
そんな父を持った子供も何処か影が出来てしまうのもうなずける。
そんな事実は、学校でいじめられるだろうし、不良の道に走っちゃってもおかしくないんですよね。
そんな母の視点だったり、子供の視点を想像するだけで、様々な苦悩だったり、後悔があるんだろうなと苦しくなってきてしまいました。
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ネタバレ感想
ジェイが劇を開催したかった理由がとても泣けた。
その劇は、ソンチェンシーの父と共に築き上げ出来た思い出の劇であり、それを100日目の命日に開催する。
完全ジェイの身勝手なエゴに近く、他の劇団を巻き込む形だが、そんなこと忘れてしまうくらい衝撃的だった。
先に愛した人が色んな思いを胸に最後のお別れする姿は、悲しくも何処か清々しい。
めっちゃ感動した!
この話の持ってき方うまいなぁって思ってしまった。
序盤の病室に行くシーンは、見終わったから、思い返すとかなり泣けるシーン。
序盤で何故かジェイが食べ物をぶら下げて病室に入るシーンがある。
初見だと意味が分からないシーンだが、見終わったから思い返すとかなり泣けてくる。
あそこの病室に愛する人が闘病してたと想像しただけで…(´;ω;`)
こんなシーンがまだまだ隠れているかもしれない。
結末~
登場人物と簡単な説明
ソンチェンシー(主人公的立ち位置の少年)
ジェイ(ソンチェンシーの父親の彼氏?内縁の夫?)
ジェイは、ソンチェンシーの為に闇金に借金、ずっと介護をしていた。
ジェイは、ソンチェンシーの父をずっと看病し、手術にかかる費用を闇金融から借りていた。
その事実を次第に知っていったソンチェンシー親子は、次第にジェイのことを許し始める。
ジェイの劇当日の日、ジェイは闇金に足を折られてしまう。
だが、痛い足を引き摺りながらも車椅子で劇に参加。
ソンチェンシー親子も観に来ており、劇場はスカスカだ。
劇が終盤になり、ソンチェンシーの母は、ある事を思い出す。
夫の100日目の命日だということを。
ジェイは、愛した人と決別するために劇をやったのだ。
その後、ソンチェンシーは、ジェイと会わなくなり、保険金もジェイにあげたのであった…