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感想評価)インドの社会情勢に深く切り込んだ…Netflix映画Guilty不実の代償(感想、結末)

 

    

インドの社会情勢に深く切り込んだ…Netflix映画Guilty不実の代償(感想、結末)

 

Guilty不実の代償

Guilty不実の代償

Netflix映画Guilty不実の代償の作品情報より引用

©ガード2020 Netflix Guilty Inc. All rights reserved

 

今回の映画は、インドの社会情勢に加え#me too運動の要素に加え、チラっとインフルエンサー要素も入れてきた作品になります。

ネットフリックスの特徴の時代の波…流行にのっているものを取り入れる感じが全面に出ている作品ですね。

観た感想は、結構面白かったんです。

その理由と観る前に知っておいた方が楽しめそうなこと…インドの社会情勢や#me too運動のことを軽く説明しながら、感想を書いていきます。

 

 

キャスト

 

キアラ・アドヴァニ


アカンシャランジャンカプール


グルファテ・シン・ピルザダ

 

観る前に知っておくべきこと…ミートゥー運動、インドの社会問題

 この映画を観るにあたって、インドの社会情勢とミートゥー運動のことについて学んでおくとより楽しめます。

 

 インドの社会情勢について)

  1. カースト制度がいまだに根強い。
  2.  貧富の差により人身売買が行われている。
  3. 強姦事件がかなり多い。
  4. 強姦事件は、9割以上がお金で解決されているという事実。

 

1、2については今回の映画では関係しないので、簡単に説明すると差別制度が根強く、それにより貧富の差が生まれ、お金の為人身売買をしなければならないという社会問題があるということだ。

 

それで3,4はこの映画で深く関わってくる社会問題だ。

 

 

人口10万人あたりの強姦の発生件数は1.9件から2.0件であり、欧米やアフリカ諸国、中南米、東南アジアや大韓民国に比べはるかに少ない。

しかしながら、強姦事件の9割で被告が無罪・釈放になっているとの指摘もあり数字だけでは判断ができない現状がある。

 

Wikipediaのインドにおける性に関する問題から参照

 因みに日本の強姦発生率は、人口10万人あたり0.78とかなので、3倍近い数字だ。

それで問題なのは、9割が無罪、釈放されている事実だ。

また野放しにされ、しかも無罪なら繰り返される可能性も高いので、かなり深刻な問題だとうかがえる。

 

 

ミートゥー運動について)

  1. SNSを使って、セクハラを#me tooとつけて、告発した運動。
  2. 女優のアリッサミラノがツイッターやインスタグラムを使って、セクハラを告発したのがきっかけ。
  3. アメリカのみならず、世界中に瞬く間に広まった。

2017年にツイッターやインスタグラムでの投稿でセクハラを訴えかけたのがきっかけ。

これにより色んな海外プロデューサーにハリウッド俳優の名前が上がり、かなり有名になっていました。

アメリカのみならずに世界中に瞬く間に広まり、色んな国で同じことをやる人が増えたのも記憶に新しいですね。

 

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あらすじ~

 ビイジャイは、バンドを組んでおり、彼女のナンキに作詞作曲をしてもらっていました。

とあるバレンタインデーの日、演劇部だったタヌが露出度の高い恰好でビイジャイを誘っており、ナンキは不機嫌になって去ったのです。

その後、タヌがSNSでビイジャイに強姦されたという告発をしたのでした…

解説

 

原題、Guilty

上映時間、119分

監督

ルチ・ナライン
脚本
カラン・ジョハール・アニーシャ・バイグ
原案
アティカ・チョウハン・カニカ・ディロン・ルチ・ナライン

配給、 Netflix

 

 

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ストーリー…7/10

キャスト…5/10

 

 

 個人的評価…7/10

 

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Guilty不実の代償の出演者

Guilty不実の代償の出演者

     

Netflix映画Guilty不実の代償の作品情報より引用

©ガード2020 Netflix Guilty Inc. All rights reserved

一文感想 ↓

インドの社会情勢、話題になった事件を取り入れたインド映画…面白い映画。

 結構面白かった部類の映画だ。

   

面白いと思った理由)

  1. どちらが嘘をついているかが最後まで分かりづらい。
  2. インドの社会情勢はピンと来ないが、ただならぬ違和感が先の興味をそそる、
  3. ナンキの行動とラストの衝撃的な展開

 

男の自分が観て、インドはこんなことが社会問題になっているのだなぁと勉強になるし、ストーリー展開も先がよめずに興味を惹かれる。

それにミートゥー運動も取り入れているあたり、ネットフリックス製作らしさが出てるなと感じた。

ただ、注意してほしいのが、女性の方は胸糞悪く感じる人が出てくる映画だということだ。

 

女性の方は、胸糞悪くする内容。
女性が強姦されたのかされていないのかという話で、女性の方からしたらかなり胸糞悪いシーンが入っている。
なので、自分は違った視点で楽しめたが、女性の方は不快しか抱かないかもしれないので、注意してもらいたい。


どちらが嘘をついているのか…
ビジャイが強姦したのかタヌが嘘をついているのか。
このどっちなのか分からない感じが気になるし、見所の一つだ。
自分は、最後まで確証が持てませんでした。


ナンキの行動に注目…
実はこの映画は、ナンキがキーキャラです。
彼女の言動に注意を払ったら、より楽しめます…ラストはまさかの展開が!?


インドの社会情勢はピンと来ないが、ただならぬ違和感が先の興味をそそる。
インドの映画をいくつかみたことがあるが、まだまだ分からないことが多い。
それに強姦事件が明るみになってからの校舎の雰囲気は、モンスターパニック映画のただならぬ雰囲気と似ていて、楽しめた。

 

 

社会問題を題材とした映画を観たいという方は特にオススメだ!

 

 

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他の人のレビューだと…

フィルマークス なし

映画.com なし

 両方とも項目がありませんので、出来次第追加していきます。

 

高評価の意見としては…

 

低評価の意見としては…

 

 

 

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下記詳しい感想 ↓               

女性の方は、胸糞悪くする内容。

この作品は、インドの社会情勢とミートゥー運動ととある女性が強姦された話なんです。

しかもインドでは強姦されたの立場があまり強くなく、お金があればどうとでもなるような事案が多い感じなんです。

このことから、女性の方は、かなり不快になる。

他にもたくさんある。

強姦したであろう?ビジャイが反省の色というものが全くないのだ。

まぁ、この映画の面白さの一つにタヌが人気欲しさで嘘をついているのか、それともビジャイがお金の力でもみ消けそうとしているのかというところが見所なので、?とつけされてもらう。

容疑が掛かってるんだから、少しは自粛したりするのが当たり前だと男の自分でも感じるぞ。

こういうところも女性の方がより胸糞悪くする。

結論から言うと、覚悟しておりてくれということだ。

        

     

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どちらが嘘をついているのか…

 ビジャイという金持ちイケメンバンドマンが強姦したのか。

それともタヌが強姦されたと嘘をついているのか。

その辺が最後の最後までかなりあいまいに進んでいく。

この「どっちがほんとなんだろう」と探りながら観る感じがこの映画の見所の一つだ。

自分は、最後の最後まで分からなかった。

途中ヒントみたいな映像がポッとでてくるんですが、いまいちわかりづらい。

そのおかげか余計先が気になってしまった。

これも監督の策略通りというやつかな笑

分からなかったと言っても、今思い返してみると色んなヒントが隠れているので、勘の鋭いひとならわかってしまうかもしれない。

ナンキ(ビジャイの彼女)の回想シーンが大きなヒントだ。

 

 

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ナンキの行動に注目…

この映画は、ナンキことビジャイの彼女がかなり重要な立ち位置になっている。

なので、行動や言動がラストに大きな伏線になったりするので、観る際は注目して観ると、より楽しめる。

観てる最中は、ナンキの行動とか回想とか分かりづらいなぁと思って観ていたが、それも今では監督の意図的なものなんだなって思いますな。

そもそも見所の一つにどちらが嘘をついているのかというサスペンスのような要素があるので、簡単に分かってしまったら、意味がないですよね。

特にナンキの過去がラストに公になるのだが、その内容が衝撃的でしたね。

自分は全く予想憑かなかったので、まさかそんな感じに持ってくるとは…と衝撃を受けた。

なんだかんだで、このナンキのラストの衝撃的な展開も面白いと感じた理由の一つに入っています。

    

     

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インドの社会情勢はピンと来ないが、ただならぬ違和感が先の興味をそそる。

強姦事件が出てからビジャイたちの学校がただならぬ雰囲気に陥る…この感じがどこかパニック映画のようで面白さを感じた。

強姦事件で苦しんでんのに不謹慎だと思うが、まさに自分はそう感じたのだ。

 そもそもタヌは、露出の多い服を好んできており、いっつもビジャイを誘っている雰囲気。

それにタヌは2.5万人のフォロワーがいるインフルエンサーなんです。

このインフルエンサーっていう点がやっかいだ。

すぐに拡散され、信者のような人たちが校舎でミートゥー運動と叫んでいる。

この感じは、観てるこっちからすると異様な雰囲気を漂わせているように見えた。

本の学校でこんな大ごとになることなんてないし、わざわざ強姦されたことを世界中に言いふらすというのもなかなかない。

インドの情勢なんて知らないし、インド人の価値観もわからないが、ただこの異様な違和感が「この先どうなるんだろう」と興味をそそられることは、間違いなしだ。

この興味こそ面白かったと思えた理由の一つです。

 

 

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ネタバレ感想

下記の[表示]内に隠しております。

 

 

 最初、タヌが悪者なのかと思ったらどんどん雲行きが分からなくなってきた。

 最初は、タヌが人気欲しさにでっち上げて、色んな人を巻き込んでんのかと思ってた。

そしたら、ナンキの当時の記憶がどんどん思い出されてきて…あれ?これはもしや??と思いつつ観ていたら案の定ビイジャイが本当に強姦したという事実…

しかも金の力で解決したのもかなり汚い。

最初のタヌに嫌悪感が抱いていたのが、ビイジャイに完全にうつったわ。

しかもナンキを何かと気に掛けてたお腹が出てる先生も何気にナンキを強姦してたとか、この辺もかなり嫌悪感を抱かずにはいられない…

なかなか感情の移り変わりの激しい映画でしたね。

 

 


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結末~

下記の[表示]内に隠しております。

 

 

 登場人物と簡単な説明

ビイジャイ(強姦して金でもみ消した人)

ナンキ(ヴイジャイの彼女)

 タヌ(強姦された)

 

ビイジャイが強姦した。

最初、ナンキはタヌが人気欲しさにでっち上げたと思っていたが、ナンキ自体も精神の病もあることから当時の記憶はあいまいで、そう思い込んでいた。

だが、血の出どころや色んな記憶が蘇ってきて、バンドメンバーの一人が水曜日は禁酒することを思い出す。

そう、強姦された日は水曜日なのだ。

ビイジャイとタヌは、名誉棄損をお金で解決し終えており、ビイジャイ自体無罪となっていた。

だが、ライブの日、ナンキはタヌを連れてライブに乱入。

その禁酒していてシラフだった人に真実を話すようにいったら、なんとビイジャイは強姦したのだ。

その勢いでナンキも13歳の頃、学校の先生に強姦されたことを告白した。

その先生は、ナンキをいつも気に掛けたり、弁護士の恩師だった人であったのだった…

 

 


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